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ポール・マッカートニー × リンダ・マッカートニー Part.1(サビアン占星術)


*初めて当noteを読まれる方へ*
5種の出生図の略称についてはこちらで説明しています。


前回の記事では、ジョンレノンの「18:30生まれ」というキリの良い数字の出生時間は正しいものであり、プロ占星術師がレクティファイ(修正)した時間は誤りであることを解説しました。

ポール・マッカートニーも、14:00ちょうど生まれです。
妻のリンダも、10:00ちょうど生まれ。

デジタル時計が普及する前の出生記録には、キリの良い数字が結構多いです。

アングルのサビアンシンボルは平均4分に1度移動するものが多々あります。

この問題をどう解釈するのか?
出生時間が正確でなければ、正しいアングルの度数が得られないとしたら、サビアンシンボルを読む妥当性が根幹から揺らぎます。

答えの手がかりを掴むために、今回はポールと、乳がんで死去するまで添い遂げた初妻のリンダ・マッカートニーの出生図を、「太陽とアングルの5つの軸」理論でサビアンシンボルをチェックします。

運命的な出会いの背景には、4分に1度動くアングルの軸が、精密なセンサーとなって引き合っています。

それを確認しながら、「キリの良い数字の出生時間の是非」を検討していきましょう。

リンダ・マッカートニーのホロスコープ

リンダ・マッカートニー

リンダ・マッカートニーの出生情報
生年月日:1941年9月24日 
出生時間:午前10時00分
出生場所:ニューヨーク州スカーズデール(アメリカ)
情報の信頼度:A
ソース:American College of Vedic Astrolog Journal Summer 1998 Vol 4 No.1.

Astro-Databank

ソースについては、インド占星術の協会が発行している季刊誌に掲載された情報のようです。

Astrotheme

出生場所はAstrotheme、Astro-Databankともに「ニューヨーク」の記載ですが、wikipediaでは「スカーズデール(ニューヨーク州ウエストチェスター郡)」となっており、こちらが正解と思います。

スカーズデールか、ニューヨーク州(町の指定なし)で、ドラコニックチャートでIC-MC軸のサビアンシンボルが1度変わります。

「調べ方」記事ではwikipediaの前にAstrotheme&Bankをチェックと書いたのですが、「出生場所」についてはwikiの方が正確なケースもあります。細かいことですが、出生場所の違いでアングルの度数は変わってしまうので、正確な出生場所を入力してチャートを出力しましょう。

リンダ・マッカートニーの出生図(トロピカル)


ポールの出生情報は、前回の記事を参照にしてください。


双子座27度-射手座27度

リンダとポールを繋ぐ軸は、なんとジョンとポールを繋ぐ軸と同じでした。

リンダのドラコニックチャート
ポールのネイタルチャート(トロピカル)
ジョンのドラコニックチャート

恋愛・結婚対象の異性でも、同性の友でも、人間はサビアンシンボルによって繋がります。「同じ意識」を持つもの同士が、惹かれ合います。

運命的な繋がりの理由は必ず複数存在する

ポールとリンダの結婚は、リンダが乳がんで死去するまで29年間続きました。

リンダは元々写真家でしたが、ポールと出会ってから音楽活動も共にしています。ジョン&ヨーコのように。


"1971年から約10年に渡り、ポールのバンド「ウイングス」でコーラスとキーボード担当のオリジナル・メンバーのひとりとして活動し、ウイングス解散後もポールのコンサートに参加するなど、公私にわたって夫を支え続けた。夫妻揃ってヴェジタリアンであることが知られ、菜食主義者向けの料理研究家としても数冊の著書を残している。"

リンダ・マッカートニー / wikipedia

リンダは熱心な菜食主義者で、菜食料理研究家でした。ポールもリンダとの結婚生活から、彼女の死後も、今も尚ベジタリアンであるようです。

ポール・マッカートニー公式サイトより

ポールは「ミートフリーマンデー(Meat Free Monday)」の提唱でも有名ですね。啓蒙ソングも作ってます。

音楽だけでなく、思想的にも、互いに大きな影響を与えあっていたでしょう。

仲も非常に良さそうです。


このような深い関係性のつながりに「軸の重なりが一つだけ」ということはありません。軸以外の重要なポイントに秘密があります。理論記事で解説しています。

6)アングル(ASC, MC, DSC, IC)のルーラー
7)アングルにタイトなアスペクトを持つ天体
8)同じ惑星が、同じサビアンシンボルを持つ

運命を可視化する「太陽とアングルの5つの軸」

6〜8の項目を、理論記事からぜひチェックしてください。

シナストリー(相性図)を読むならアスペクトよりもサビアンシンボルが重要」というテーマで、Part.2へ続きますが、ここで「キリの良い出生時間の是非」を振り返ります。


歴史と記憶に明確に刻まれた出生時間が正しい

ジョン、ヨーコ、ポール、リンダの出生時間を以下に並べます。

ジョン・レノン = 18:30生まれ / 病院で記録
オノ・ヨーコ = 20:30生まれ / 本人談
ポール・マッカートニー = 14:00生まれ / リンダ談
リンダ・マッカートニー = 20:00生まれ / 過去の占星術誌に記録あり

全員「キリの良い時間」です。オノ・ヨーコは1930年代生まれで、あとの3名は40年代生まれです。この時代にデジタル時計は普及していません。

本当にこの時間に生まれたのか、かなり怪しいです。そもそもの話として、どのタイミングを出生時間と見做すのかという問題もあります。頭の先が出てきた時か、全身が母体から出てきた時か?

もしジョン・レノンが1分遅く生まれていたら、オノ・ヨーコと同じアセンダントを持つことはなくなります。

もしジョン・レノンが1分早く生まれていたら、ポールとの軸と軸の重なりはなくなります。

しかし1分くらい違っていた可能性は、あると思いませんか?時計がずれている可能性もあります。

出生時間についての真実はこれで決定です。歴史と記憶に明確に刻まれた時間がその人の出生時間です。

ジョン・レノンは病院で明確に「18:30生まれ」と記録されています。それを本人も記憶しているのです。

歴史にも、記憶にも、明確に18:30生まれだと刻まれています。それが本人の出生時間であり、その時間で作成する出生図が正しいものとなります。もし実際は18:31分に母体から出てきたとしても、18:30がジョンの占星術上の出生時間なのです。

理由は明確。そうでなければ、オノ・ヨーコとも、ポールとも、太陽とアングルの5つの軸の重なりが無くなってしまうから。

ポールとリンダについても同じです。軸と軸の重なりも(ポール&リンダPart.1で解説)、結婚に非常に重要な軸と軸のスクエアも(ポール&リンダPart.5で解説)、彼らの記録されたキリの良い出生時間から数分ずれただけで無くなってしまいます。

彼らも、彼らに記憶されているキリの良い出生時間が、彼らの正しい出生図を作る出生時間なのです。

だから、「キリの良い出生時間は怪しいぞ?」などとレクティファイをするのは愚かです。本人達の記憶、病院での明確な記録が残っている以上は。

このことは、他の人物の例でも山ほどエビデンスを出せますので、また今後の記事で解説していきます。


*次の記事はこちら*



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