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天空の城 津別峠

朝陽に輝く雲海を見てみたい。そんな思いをこのお盆休みを利用して叶えてきました。

北海道ではこの時期、どこでも雲海は出やすいです。よく知られているのは美瑛やニセコ、そして今回チャレンジした屈斜路湖。

夕方晴れて暖かく朝方気温が、ぐっと下がるのが理想的です。そしてもうひとつ。標高のできるだけ高いところのほうが綺麗に見えるということです。

屈斜路湖には雲海の見所ポイントが4つあります。(他にもあるかも?)


①美幌峠(標高525m)

ここは道の駅もありアクセスもし易いです。何度か行って雲海も見たことがありますが、標高が低いためか雲海の陰影がすくなく躍動感が無い気がします。


②藻琴山展望公園(標高430m)

ここは川湯温泉から30分くらい。アクセスはし易く駐車場も広いです。ここは一度ロケハンで行きましたが雲海に呑まれていました。標高が低いからなのでしょう。ネットの写真をみると標高が低い分、晴れている屈斜路湖を間近に感じることができそうです。


③ハイランド小清水725(標高725m) 

ここは藻琴山展望公園からもう少し上った所です。まだ行ったことはないですが、それほど知名度が高くないので穴場なのかもしれません。標高は申し分ないと思いますよ。ただ、太陽の出る方向が屈斜路湖越しではないところが気になります。今時期は横からの光だと思います。冬の太陽高度が低い時期だと陰影がしっかり出る雲海が見られると思います。(冬の雲海は、なかなか出ないんですけどね)


④津別峠(標高947m) ※冬季通行止め 

ここは弟子屈町から美幌峠に行く途中の分岐点から峠を登って行きます。弟子屈町からだと美幌峠と同じくらいの時間です。30分くらい。屈斜路湖周辺ではダントツで標高が高いです。峠の道もクネクネで途中雲海を抜けますので霧が多いです。鹿が飛び出てくるので注意が必要です。


陰影が出て躍動感のある雲海を見たかったので今回は津別峠を選びました。

実はこの日の1週間前、道東出張を利用して一度TRYしていたんです。そのときは曇・雨・強風の三拍子揃いで深夜から津別峠で待機していたのですが惨敗に終わってしまいました。

(さすがに深夜の津別峠ひとりぼっちは怖かった~)


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こんな感じの雲海模様です。奥の明るい所に太陽がいるのに抜けない。抜けろーと何度も願ったけど、願いかなわず。長秒撮影で雲を流すことしかできませんでした。

なので今回は、屈斜路湖に2泊して事前に雲予報もチェックして、どちらかの日で絶対に撮る覚悟を決めて挑んだのです。

一日目の夕方、ロケハンがてら行って見ましたが雲海に呑まれていました。2日目も曇り空。ところが、夜になってから雲が抜けて星が見えるようになりました。

深夜、峠に向かいます。道中は霧。当たり前ですね。下は雲海のなかですから。日の出の30分前に到着。

この日の日出は4:22頃です。カメラマン10人ほどいました。

僕も三脚をセットして待ちます。

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まずは朝焼けを楽しみます。程よく雲が出ていて綺麗に染まります。長秒撮影で雲を流します。くもりの絵とはぜんぜん違いますね。意外と屈斜路湖の中にあるからなのか雲海は動きません。もう少し流れるかなと思っていたのですが。ちなみに30秒ほどシャッターを開けています。


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いよいよ朝陽です。根っこに少し雲があり、なかなか出てこなかったのですが、どうです? 輝く雲海。念願のひと時です。雲も流してみたかったのですが、さすが朝陽。ND1000では無理です。


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望遠レンズで黄金タイム。


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縦構図でもう一枚。天空の城。

ゴールデンタイムはほんのわずかな時間です。雲海の陰影も出て納得のいく撮影ができました。

屈斜路湖の最終日に撮高100%なんてテンションMAXです。

津別峠最高~。屈斜路湖最高~。毎日来たい!!

太陽も出きってしまったので早々に撤収。

また、峠の雲海に消えて行くのでした~。


今度は

・ハイランド小清水725から『天の川と雲海と町明り』

・冬の美幌峠から『シュカブラと雲海と朝焼とレーザービーム』

この2つを目標にしてみよう。

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