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恨み?そんなもんねぇよ※映画感想

昨日から急にまた暖かくなった。人の自律神経を弄びやがって、気候の馬鹿野郎!そう叫びたくなる朝だった。すっかり冬に向かって気持ちは向かっていったのに…

突然ですが、今日は映画の感想でも。マッツ•ミケルセン主演の『ライダーズオブジャスティス』私はこの映画が大好きで幾度と観たことか。ジャンルはブラックコメディになのかな?シリアスな展開もあり私的にはとてもバランスが良いと感じる。

列車事故で妻を亡くした主人公と、社会的に不遇な状況に置かれた弱者男性3人組が列車事故は偶然じゃない!ギャングの仕業だった!と『思い込み』ギャングに復讐を開始する物語り。
主人公マークスは(勘違いで)激怒した。かならずや、かの邪智暴虐のギャングを除かねばならないと決意した。こんな感じでマークスはメロス状態となり、ギャングをバンバン殺していく。

主人公のマークスはそもそもタフガイな軍人。怒ると即鉄拳制裁。後先なんて全く考えてない暴挙ばかり、そのうえその加虐性に笑ってしまう。根はいい人なの!不器用なだけなの!では済まされない。怒りのあまり突然殺人、子供(娘の彼氏)だろうが腹が立てばビンタ。どちらかと言えば邪智暴虐はギャングよりマークスの方だわ。

マークスは含め仲間の4人は皆、過去にいろんな傷や後悔を負っている。自分たちに起きた理不尽や悲しみをギャングへの怒りに昇華、復讐を正当化している状態。しかも勘違いで。


ラストギャングのボスがこう呟く。「な、なんの恨みが…」その瞬間ドンッ!!!主人公マークスが無言で射殺。『思い込み』と『勘違い』からここまで来ただけで本当になんの恨みのないのだから恐ろしい笑

終始(え!?)っと一瞬思考が止まって後から笑いが来る感じ。マッツが大真面目で演じてるから笑える場面多し。残虐性がコミカルに描かれている。


でも軍人1人と弱者男性3人で『思い込み』と『勘違い』で最後はギャングまで始末しちゃうんだからまぁ面白いよね!


根底には人生というのはみんな繋がっていて、いろんな人と人との繋がりの波及効果で今がある。だから『誰が悪い!これが悪い』と簡単に決められるような単純な世界じゃないないんだよ!という大きな人生観も感じられる傑作。

分かりやすい勧善懲悪の復讐物語りよりも色々絡み合った結果が良い方向に向かう物の方が私は好み。(ギャングはいなくなったわけだからね)

秋の夜長に面白い映画でも一つどうですか?ライダーズ•オブ•ジャスティスおすすめです。
見出しの画像はなんが怒ってそうな猫。本編には全然関係無いです。ただ猫って叱ると逆恨みしてこんな感じの顔するよね笑

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