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ユンヒへ

韓国映画を見て来た。

韓国の原題は「윤희에게(ユニエゲ)」。

去年の年末に、妻に誘われて映画を見に行ったが、その時に予告されていた韓国映画。

何となく気になっていて、知り合いが見に行ったというのをSNSに書き込んでいたのを見て、それもきっかけになり、見に行った。

映画の紹介のところに、岩井俊二監督の「Love Letter」にインスパイアされたと書かれており、小樽を舞台にしたシーンが多く、全て小樽ロケだったようだ。

「Love Letter」同様に小樽の冬を舞台に描かれており、その冬の厳しさと美しさの両方が描かれる。

雪国で暮らす自分には共感できるセリフが出てくる。

映画名にもなっている主役のユンヒは40代くらいの女性で、今は日本で暮らすかつての女友達、ジュンと久しぶりに再開するまでの物語。

ずっと会わずに来たその2人を引き合わせたのは、ユンヒの娘セボムと、ジュンと一緒に暮らすおばが取ったある行動だった。

20年間ずっと周囲にも明かさずに暮らして来たお互いの思いが終盤に明かされる。

見終わって改めて考えてみると、秘めて来たお互いに対する気持ちだけでなく、お互いにそれぞれの地で生きるうえで平穏に生きるために隠して来た気持ちがあることに気付く。

韓国映画だと暴力的なシーンや激しいシーンが多いものが結構あるが、この映画はそういうシーンは一切なく、安心してみることができる。

出演者は多くないが、富山県出身の瀧内公美さんもある役で登場する。

めちゃくちゃ面白いというわけではないけれど、味わいのある映画だった。

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