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ウイスキーを女性に喩えるシリーズ #17(タリスカー 10年)

『ニッチなのにメジャーという不思議』


この子の魅力に気づいているのは僕しかいないとおもっていた。

そのことを仲間内で打ち明けると、友人Aも、友人Bも驚いていた。

彼らもその子を魅力的に感じていて、同じように自分だけがそれに気づいているとおもっていたらしい。


それもおもしろいことに、その魅力というのがいわゆる「王道」なものではなくて、むしろ「えっ、そんなところに?」というくらいニッチなのだ。


修学旅行の夜にみんなで集まって、気になっている異性を言い合った経験はあるだろうか。

もしそこに10人いたら、うち2〜3人はこの子の名前をあげて、「えっ、おまえも?なんで!?」となるタイプである。



すこし変わった性格なのに、なぜか会話のテンポが合うし、案外コアな趣味が繋がったりする。

小さい頃からよくキャンプに連れられていたのでテントを立てるのが得意だとか、ビートルズの中ではリンゴ・スターが好きだとか、最近はレコードにハマってるだとか、言うことやることがいちいちツボを突いてくる。

そういうときに男は単純だから、「あれ、これってもしかして、、」となってしまうのだ。


「わかりやすくモテるタイプではないから倍率も高くないだろうし、気負いしなくて済むし、なんなら自分にだって可能性はある、、」

なんて希望的観測はかんたんに破れ去り、案外こういう子が一番モテたりする。

わかりやすくモテるのではなく、「絶妙に」モテる。

そして、こういう子は、彼氏が途切れない。


個性的なひとというのは、引力が強いのだ。

つまるところ、引き出しが多い。

俺が、わたしが、僕が、自分が、「この子の良さをわかってあげないと!!」

きっとこういう力がはたらいているに違いない。


・・・


今度、キャンプに誘ってみようと心に決めた。


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絶妙に、ちょうどいい。
タリスカー 10年。

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