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vol.3猫を産んだ女~子供は産んだことはありません。産む編~

いつもお世話になっております。
するめでございます。

長々とするめと猫の話を書いているのですが

NHKのドキュメンタリー番組 猫も杓子も で
能町みね子さんに共感して書いております。

お姫様な猫とお別れしてからというもの喪失感たっぷりなするめ夫婦に白猫のオッドアイが猫招きするように招かれました。

譲渡会へ行って最後にみた猫がとてもぶすっとした顔をしていて隅っこにおり、怖がっているというよりもめんどくさそうな顔をしていました。

しっぽが無くて、うさぎみたいなぽっちしかついていなくて
なんて、愛らしい猫だこと!
これまた、横になるときにどすッと座るのが可愛くてなんて
雑な猫なの!
お尻を触るとなんとも言えない。
猫にしっぽがないなんてと不思議な気持ちを共有したくて
夫に「触らせてもらいな!」と半ば強引に触らせると
グルーミング中だったのか、指を舐めたようで

この猫との運命は、夫の指を舐めることで繋がってしまうのです。

次の日、夫は猫に舐められたことにいたく感動し、猫を飼おうと言い出したのですがするめはものすごく悩みました。

白色の生き物は身体が弱いと聞いたことがあり、昔飼っていた犬も白色で早くに死んでしまったことが胸の中でつっかえていました。
猫はやっぱり飼いたい。でも、また早くにお別れが来るなら辛い。と思考がぐるぐるするのです。
もう一度、猫と一緒に寝たい。触れたい。抱きしめたい。
そんな気持ちから、迎えに行こうと決めました。

譲渡会へ行って申し込んだ日のことは絶対に忘れません。
晴れた寒い日に、車で向かっている最中にもしかしたらもう他の人に決まったかもしれない。と思えば思うほど、ドキドキしてきて夫も無口になり、するめも無口になる。温かい日差しが顔に当たりながら階段を登っていくとすぐに白猫のオッドアイが居て安心なのか、今日決まってしまったのか不安が入り交じり、浅い呼吸になる。
話を聞いてみるとまだ決まっておらず、するめ達夫婦のところへ来てくれることになったとき何事にも代えがたい安心感がありました。

家に来た日。
初めてちゅーるをあげた日。
なでなでした日。

するめの人生にまた猫が入り込んできたと実感しました。

猫のために家を購入すると夫が言い出したと時は、驚いたし。
優柔不断な夫が家を即決したのも驚きました。猫のためならなんでもやる男です。

白猫は、保護された時は子猫を産んだすぐでした。母猫らしく立派に子猫を育てて、子猫たちは全員貰われていったそうですが、白猫は1年半も貰われなかったそうです。

とても穏やかな美しい猫なのですが、猫エイズを持っているということ、猫なのに猫が嫌いで1匹でしか飼えないとい条件があったためかと思われます。

私たちも猫エイズと聞いたときは、すごく悩みました。発症はしていませんが、もし発症して治療にどんなにお金がかかろうとも、財産を食いつぶしてもこの白猫を守ろうと決めました。

やっぱり、猫のためなら何でもやる男です。

そんなある日、仕事をしていたら昼休みでもないのに夫から電話がかかってきました。あまり縁起が悪いことが起きたなと思いすぐに出ると
「猫のお尻らへんから血が出ている。仕事の合間見に来ただけなので、出来れば早退して帰ってきて欲しい」と言われ家につくといな。猫を探しても、居なくて半狂乱になりながら夫に電話をしたり夫の母に来てもらったりすると
どこからか、やってきて足に擦ってくる。もう!と言いながらお尻をみると赤く染まっていて病院へ行き、肛門腺破裂と診断される。次の日に手術をすることになるが、処置されている時は痛くて鳴き続けてる声が耳から離れなくなり辛くて、辛くて手術の日は夫と心配しながら手作りの手術着を作りながら待ちました。

手術は成功して、麻酔が溶けると痛いようで夜中走り回りどうしてあげたらいいのか分からないまま、またたびをあげてみたりしたのですが落ち着かず。

夜中に抱っこして頭撫でたりお尻らへんを撫でたり、嫌がって降りてからまたダッシュ。
何度も、抱っこして撫でてあげると大人しくなり一緒に寝てくれました。
ピットリとするめに身体を当てて寝ている時に

あぁ私はこの子を産んだんだなぁ。

他人から見るとバカみたいな話なのですが、
するめにはこの猫を産んだんだと。

夫と同じ姿で寝てる姿や、するめと同じように足を柱にかけたり。
何か似てるのよね?って思うことは沢山あるんです。

この白猫は、スルメ達夫婦の猫になったのです。

ただのつまんない話ですみません。

ほんだらまた!

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