見出し画像

自転車と骨伝導の相性は微妙【違法ではない】

瞬間最高時速37.7km。
どうもさばのおすしです。

PixelWatch+Fitbitで計測

往復12kmを週5日続けてたら、知らぬ間に高速化してました。
人体ってすごい。

今回は、自転車通学に骨伝導イヤホンを導入したら想像以上に微妙だった話と、思いがけず見つけた活用法についてお話していきます。


そもそも違反にならないの?

ますは法律について確認しておきましょう。
「骨伝導 イヤホン 違反」で検索すると、様々な意見が出てきます。
周りの音が聞こえにくくなるから違反だの、島根県では禁止されてるだの。

結論を申し上げると、少なくとも2023年現在においては違法ではないと考えられます。

根拠は私自身の経験です。
そう、実際に呼び止められたんですね。
それも二回。

いずれの場合も「あ、骨伝導なら大丈夫ですよ」って言われました。
なのでまあ、よっぽど大丈夫かと。

どうしても心配なら最寄りの警察署に聞きましょう。

あ、間違ってもこんな質問を「110」にしないでくださいね。
緊急性の無い相談などの際は「#9110」にお願いします。

選んだ商品

一応今回使った商品についても軽く触れておきます。
Shokzの「OpenMove」です。

ちなみにこいつを選んだ理由はメーカーと充電端子。
メーカーは現状「Shokz」くらいしかマトモなのがありませんし、その中でUSB-C充電に対応しているのがこれだけでした。
つまりは消去法です。

ちなみにOpenMove以外は独自端子
絶対使いづらい

なぜ微妙なのか

さて、本題に入りましょう。
なぜ自転車と骨伝導イヤホンの相性が微妙なのか。
理由は大きく分けて三つです。

1.音量が足りない

もう少し正確に言うと「イヤホンの音が他の音に勝てない」です。

まあ当然っちゃ当然ですよね。
構造上どうやっても耳を塞がないので、雑音入りまくり。
結果、雑音と音源の音量対決になってしまいます。

「あれ、骨伝導だったら、鼓膜に伝わる音とは別々に聞こえるんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、全然そんなことないです。確かに経路は多少異なりますが、行きつく先はどちらも蝸牛管ですからね、対立は避けられません。

特に相手が自転車では分が悪い。
屋外の喧騒に加えて、自転車特有の「ロードノイズ」や「風切り音」が物凄い主張をしてきます。

体感ですが、18km/hを超えたあたりで「音声の中で何を話しているか」を認識するのが難しくなり、24km/hを超えたくらいで全く聞こえなくなります。
ちなみにこれらは、健康な方なら誰でも普通に出せる速度です。

つまり安定して聞くには、速度を10km/hちょいに抑える必要があります。
ジョギングくらいのスピード。
歩道をゆったり走る人ならともかく、時間に追われた通勤通学者には厳しい条件です。

2.ヘルメットと干渉する

AIに生成してもらった第一弾
装備がゴツすぎる

今年の4/1、自転車のヘルメット着用が努力義務化されました。私もお利口さんに被っているわけですが、悲しいことに私の持っているヘルメットのこの部分が、

イヤホンの左右を繋ぐ部分と微妙に干渉しやがります。
常に当たってるわけじゃないんですが、姿勢を変えたときにたまーに「ガッ!」って引っかかってズレるんです。非常にムカつく。

一応こういった独立タイプを選べば解決しますが、落下して道路の藻屑と化すリスクは格段に上がります。一長一短といったところ。

ざっと見た感じヘルメット側は大体同じような構造をしているので、今のところ干渉を我慢するか、落とす恐怖に耐えるほかありません。

3.収納に困る

骨伝導イヤホンを見て、多くの人が抱くであろう感想。

「なんか壊れやすそうだな…」

立体的なフォルムに、細い接続部。
確かに、なんとも心もとありません。

対して自転車と言えば、物運べない乗り物代表。
何か持ち歩く場合は籠か、無ければ基本的にはバックパックを使いますよね。

さて、どこに詰め込みましょう?
メインスペースは、他の物に押しつぶされてしまう危険性が高い。
かといって小さなポケットが丸々占領されるのも不便だし、潰されるリスクは健在です。
常に身に着けておけるならそれがベストですが、会社や学校だとそうもいきませんよね…

結局こういったハードケースを購入するか、楽観主義者に転身する他ありません。自転車との相性がつくづく悪い。

意外な使い道

「えー、自転車用に買っちまったよどうしよう…」という方。
ご安心ください。このわたくしさばのおすし「メルカリに放流」以外の使い道を発見いたしました。

それが「食事中の動画視聴」です。

AIに生成してもらった第二弾
やっぱパスタは手で掴んじゃいますね…

食事中にイヤホン使いたいときって、結構ありますよね。
特に一人飯のとき、かつ周りに人がいるとき。

でもいざイヤホンを着けると、聞こえてくるのは爆音の咀嚼音と、それに霞む音声。とても快適とは言えません。

これを解決するのが骨伝導イヤホンってわけです。魔法かってくらい雑音がなくなりますし、そのくせ音声はしっかり聞こえる。最高。

要は「自らの口から発する音」と耳からの音を分離できるってことなので、曲を聴きながらのカラオケとか、英語の発音練習なんかにも応用できます。この使い道は割とおすすめです。

まとめ:サイクリスト向けではない

  • 自転車乗車中の骨伝導イヤホンの使用は合法

  • でも実用性は無い(聞こえない、ヘルメットと干渉、運びにくい)

非常に残念ですが、通学時間は己と向き合い、ひたすらペダルを踏みこむだけの作業に専念しようと思います。目指せ40km/h。

メーカーは悪くない

最後に述べておきますが、これに関してはShokzさん何も悪くありません。
だってこれ、走る人向けの商品ですから。

上記の公式サイトを見ればわかる通り、写真はほぼすべてランナー。
サイクリストは一人も見当たりません。

名前もOPENRUNですし

つまり、そんな高速域での使用は想定されていないんです。
想定外の用途に使っている私が悪いってこと。

参考になれば幸いです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?