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アトピーっ子の肌を痒くさせないための朝食レシピ

何を食べさせて何を食べさせないか

これまでは痒くなれば、ひたすら痒みを止めるために薬を塗っていた。
アトピーのケアはそれしかないと信じていたからである。

でも実際は違った。
皮膚が痒くなるのは原因がある。

それは腸に良くない食事を続けることで、腸が弱り穴が開くから。
腸壁では本来小さく消化された栄養だけを吸収するが、弱って穴が開いた腸壁は消化しきれていない大きな栄養まで吸収してしまう。
そこで本当は血液中に入らない栄養素が入ってきてしまい、免疫異常が起こる。
そしてアレルギー症状が出てしまうのである。

これが痒くなる根本である。

だからこそ弱っている腸を元気にしていけば良い。
腸を傷付ける食べ物を避ける。
逆に腸が元気になる食べ物を選んでいく。

腸を傷付ける食べ物を食べることは、肌が痒くなること、炎症が起きることを意味している。
腸が元気になる食べ物を食べることは、肌が痒くなりにくくなること、炎症が起きにくくなることを意味している。

肌が痒くならなければ痒み止めは必要ないし、炎症しなければステロイドだって塗る必要もない。

だからこそ塗り薬云々ではなく、そもそも何を食べさせて何を食べさせないか。
これがアトピーケアのメインだと個人的に考え実践している。

選んだのは生野菜と果物

生野菜と果物を選んだのは、腸は元より身体全体を元気に回復させる食物酵素がたくさん入っていることを知ったから。

食物酵素とは食品に含まれる酵素で、生きていく上で必要不可欠なもの。
それは、人の消化吸収、代謝等の役割を担っているから。
これだけ読むと「う〜ん…分かるけど分からないような..」と言う感じかと思う。

もう少し噛み砕いて言うと、人は食事をしてもきちんと栄養を吸収出来なければ体はボロボロになってしまうし、活動するためのエネルギーを生み出すことができない。
と言うことは、エネルギーが生み出せなければやる気が出ないし、疲れて動きたくないし、ずっと休んでいたい(休みたくないけど休まざるをえない)状態になってしまうということである。
毎日を楽しむことが難しい状態になってしまうということである。

そして代謝が悪くなれば、体内の有害物質や老廃物を適切に体外に排出できないことが起きてくる。
ということは、体の中に悪いものがどんどん蓄積されていくということ。
代謝が悪くなければ血流も悪くなり、体の隅々に酸素や栄養分を送り届けることが出来なくなり、冷えも生じる。
その状態が持続すれば健康ではいられないことは誰もが分かることだと思う。

そのような状態にならないために、酵素が必要不可欠なのである。

私はこれまで、息子にとんでもない食生活をさせてきた。
肉や卵、乳製品等の動物性食品をたらふく食べさせ、野菜は二の次。
便利だからと言って、化学調味料てんこ盛りの冷凍食品やインスタント食品もたくさん食べさせてきた。
質より量で、お買い得でたくさん食べれれば品質なんてそこまで重要視しなくて良いとも思ってた。
おやつは大量には与えはしなかったが、毎日のようにトランス脂肪酸たっぷりのクッキー、チョコ菓子、洋菓子、添加物どっさりのポテトチップスを始めとするスナック菓子を食べさせてきた。

確かにそれらは美味しい。
私自身「うまい!!!」と言って食べ続けてしまうものばかりである。
息子も同じ。
しかし、それらに身体が必要とする栄養は果たしてあるのか。
それらを常食して健康になれるのか。

アトピーのことや健康、栄養のことを調べ学んでいくうちに、私がそのような食生活をさせてしまったからこそ、息子がアトピーになってしまったのではないか。という考えるようになった。
一刻も早く、食生活を改めるべきだ。

そう思ったからこそ、生野菜、果物を選んだのである。
もし、人が生きる上で必要な栄養素が足りていないために皮膚の症状が出ているのであれば、必要な栄養素を適切に取り込むで体内機能が正常化し皮膚が良くなるのではないか。
そして胃腸に良くない食物ばかりを摂取させたことで胃腸が傷み皮膚の症状が出ているのであれば、胃腸に優しい食生活にシフトすることで胃腸が回復しアトピーが改善されるのではないか。

そのように思ったからこその選択である。

余すことなく栄養素を取り入れるために

食物酵素は生野菜、果物に多く含まれていると言われている。
そして酵素は熱に弱く、50度を越えると失活してしまうとのこと。

私自身はこれまで野菜は火を通して食べたいタイプであったが、酵素を摂取させることを第一に考えるのであれば生一択だと思った。
毎日のように生野菜のサラダ、新鮮な果物を食べさせようと思ったが、調べていくとどうやら野菜や果物はすりおろすことでさらに栄養を摂れるらしいことを知った。

すりおろすことで、細胞膜が破れ中にある酵素が出てくるからとのことだった。
これは使わない訳にはいかない。
どうせ食べるならレベル1の栄養よりレベル100の栄養を摂った方が良いに決まっている。(レベル100は言い過ぎかもしれないが)

そのため、私はすりおろして食べられる「食べる野菜果物ジュース」を採用したのである。
以下に載せたレシピは我が子に何十回も作り、そして今でも作り続けているジュースレシピである。
肌にとってステロイドのような即効性は全くないが、続けることで我が子には効果はあった。
それは毎日のように使っていたステロイドを手放せたからである。(もちろんアトピーケアは、この野菜ジュース意外にもしているため、それは順々に記していく)

ステロイド のような魔法ではないけれど、もし皮膚のことで悩んでいるのであれば参考にして欲しいと思いレシピを載せた。

かの有名な医学の父ヒポクラテスはこう言っていた。

汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ

ヒポクラテス

結局、化学物質が私たちを治してくれる訳ではない。
医者は私たちを治してくれない。
自分が本当に治りたいか、治したいのかという意志から回復が始まるのではないかと思う。
そして、そのために「何を選ぶか」で健康そして病気の道は決まるのではないかと私は思う。

レシピ1 食べるにんじんりんごジュース

食べるにんじんりんごジュース

◆材料(1人分)◆
にんじん  半分
りんご     半分
豆乳        100cc
オメガ3の油(アマニ油かえごま油)
お好みでメープルシロップ大さじ1

◆作り方◆
① にんじんとりんごを綺麗に洗う。
②おろし器でにんじんとりんごをすりおろす。(個人的には無農薬のものを買ってきた場合は皮も一緒にすりおろしてます)
③すりおろした②と豆乳を混ぜ合わせる。
④オメガ3の油、お好みでメープルシロップを入れて混ぜる。完成!

私自身色々な野菜ジュースを作っているが、1番よく作るのが、この「食べるにんじんりんごジュース」
それは味良し!作りやすさ良し!栄養良し!の3良しだから。

生のにんじんは何だか苦そう…美味しくなさそう…
そんなふうに思いがちであるが、りんごと合わさると不思議。
全然苦くない。
独特の生野菜味も気にならない。
我が子にも朝によく飲ませているが「苦くない。」と。
さらにメープルシロップかてんさい糖を入れてあげると「甘くて美味しい。」と嬉しい感想をいただける。
どんなに栄養満点でも味がイマイチであれば、なかなか続けられない。(私は健康のために青汁を飲むと決心したことがあるが、口に合わずすぐ挫折したことがある。)

腸は一度身体に優しいものを食べたからと言って劇的に良くなると言う訳ではない。
毎日コツコツ続けるから、段々と良くなっていく。
だからこそ、毎日続けるために「美味しい」と思えるものを作る必要があると思う。

そして美味しいに加え大切なことは、手軽に作れるということ。

私たち母にとって朝は大体忙しい戦争の時間帯だと思う。
細かいこと、めんどくさいこと、難しいことは無理である。
三日坊主で終わってしまう。
大切なことは続けることであるのだから、兎にも角にも手軽でないと。

それを実現出来るのが、このにんじんりんごジュースだと思う。

にんじんとりんごを用意して、一心不乱ですり下ろせば良いのだから。
1人分作るのであれば5分で終わる。

この手作りにんじんりんごジュースにバナナでも付けたらもう完璧な朝ご飯になる。
うちも手作りジュースにバナナ1本か、おにぎりを付けて我が子に出している。
昨夜作った味噌汁があれば、それも出したりする。

そして最も忘れてはならないのが「栄養良し」。
どんなに美味しくて手軽に作れても、「栄養なし。カロリーだけ無駄にある。」と言うような食事だけは避けたい。

にんじんには人の体に必要なビタミンやミネラルが全て入っていると言われているし、りんごは昔から「1日1個のりんごで医者いらず」とも言われている。

確かに「The☆栄養!」のイメージの、タンパク質や脂質は多くはないかもしれない。
でも私たちは、The☆栄養!の食べ物は飽きるくらいに口にしているはず。
大切なのは現代人に不足しているビタミンやミネラル類をきちんと摂取すること。

だとしたら、にんじんとりんごの組み合わせは最高と言えるのではないか。

レシピ2 食べる小松菜りんごジュース

食べる小松菜りんごジュース

◆材料(1人分)◆
小松菜    ひと袋の半分
りんご    半分
豆乳       ジューサーにかけた小松菜汁と同量(小松菜汁が5ccであれば豆乳も50cc)
オメガ3の油  少し
お好みでメープルシロップ大さじ1

◆作り方◆
①小松菜を綺麗に洗って、低速ジューサーに入れられるよう、ザク切りにしておく。
②ザク切りにした小松菜を低速ジューサーにかける。
③りんごをすりおろし器ですりおろす。
④ジューサーにかけて出来上がった小松菜汁と豆乳を合わせる。
⑤小松菜汁と豆乳を混ぜたところに、すりおろしたりんごを入れる。
⑥オメガ3の油と、お好みでメープルシロップを混ぜて完成。

小松菜~…?
にんじんよりヤバそう。(苦そう。)

そう思ったあなたは正解かもしれない。
確かに低速ジューサーにかけた小松菜汁は、青臭い。
これぞ青汁。
と言いたくなるような、緑の香りがすごいのだから。

しかし、その小松菜汁と同量もしくは少し多めに豆乳を入れて、すりおろしりんごとメープルシロップを混ぜれば不思議と美味しい味になる。
10歳の子どもでも美味しいと言うのだから、かなり飲みやすくなるのだと思う。
おそるべし、りんご&メープルパワー。

ただ豆乳よりも小松菜汁の量が上回ってしまうと、途端に青臭さと苦味が増して飲みにくくなるので、量の配分は注意したい。

私は2回目に作った時に、調子に乗って小松菜汁を多めにしたら「まず…」と我が子に言われてしまった。
私自身、それを味見した際に「うっ…。」となり、これはきついと思った程である。

上回るのであれば豆乳の方を。
とにかく小松菜の栄養をなるべく多量に摂取させたいと思い小松菜汁多めで作っても、子どもはなかなか飲んでくれず悲しい結果になってしまう可能性が高い。
そうすると親も子も笑えなくなってしまうため、欲張らず適切な配分で作った方が良いと思う。

低速ジューサーで野菜を搾ると、残りカス(食べ物にカスと言うのはちょっとアレか。)が出てくる。
これを捨ててしまうのは勿体ないため、私は他の料理に使う。

味噌汁に入れるのでも良いし、チャーハンの具として使っても良い。

私はおにぎりの具にするのが好きである。

おまけレシピ 小松菜と海苔のおにぎり

写真がなくてごめんなさい( ;  ; )

◆材料(2人分)◆
ご飯 2合
絞られた小松菜
海苔  適量
バター  (炒め用)
醤油

◆作り方◆
①フライパンにバターを熱し、絞られた小松菜を炒める。
②いい感じに炒めたら、醤油で味付けする。
③炒めた小松菜をボウルに入れる。
④ご飯と海苔もボウルに入れ、よく混ぜる。
⑤おにぎりの形に握って完成。

上記レシピにスライスチーズを2、3枚程度小さく千切って一緒に混ぜておにぎりにするのも美味しくておすすめである。
乳製品の取り過ぎに注意することに越したことはないが、我が家でも時々チーズを料理に使うことがある。

ちなみに低速ジューサーを使うと後片付けが大変なので、私は時間がある時しかこのジュースは作らない。

レシピ3 キウイきゅうりジュース

食べるきゅうりとキウイのスムージー

◆材料(1人分)◆
きゅうり 半分
キウイ    1個
豆乳       100cc
オメガ3の油  少し
お好みでメープルシロップ 大さじ1

◆作り方◆
①きゅうりを綺麗に洗う。
②キウイの皮を剥いておく。
③きゅうりとキウイをすりおろし器ですりおろす。(キウイはすりおろすと言うよりすり潰すに近いかもしれない)
④すりおろしたきゅうりとキウイに、豆乳とオメガ3の油、お好みでメープルシロップを入れて完成。

このきゅうりとキウイのスムージーは、今回紹介した3つの中で一番飲みやすく、子どもの口にも合うと思う。
我が子もこれは「また飲みたい。」とリクエストしてくれる。
そう、味良しである。

元々きゅうりは味の薄い野菜だからかキウイの甘さと酸味を邪魔しないし、
それらを豆乳と合わせるととても爽やかな味になる。
私自身このレシピは大好きで良く作る。

私が作る野菜ジュースは、いくつかの野菜と果物に豆乳とオメガ3の油を入れるのが定番である。
今回紹介した3つのレシピも、どれも作り方は一緒。
野菜と果物の種類が違うだけ。

どれも似たり寄ったりで斬新さは全くないが、逆にこのくらいの方が続けやすいのではないかと思う。
毎日続けてこそ、効果が現れるものだから。

一見きゅうりは水分ばかりで栄養なんて無さそうに思えるが、私は優秀な野菜だと思う。
それはビタミンC、食物繊維が入っているから。
どちらもアトピー肌のために積極的に摂りたい栄養。
その他にもむくみ予防になるカリウムや、ミネラルの一種であるマグネシウム、そして脂肪分解酵素のホスホリパーゼが含有されていることから私自身も摂りたいと思う野菜である。

このスムージーも、味良し、作りやすさ良し、栄養良しの3良しのため、ぜひ作ってみて欲しい。



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