週末。essey novel
週末。はっ!パッと手元の時計を見る。いつも起きる時間だ。起きなくては。と思うと同時に今日は週末という事を思い出す。もう一度寝ようかと思ったが、少しぼーっとしてからベットから身を起こす。'今日と明日は自由だ'と気持ちをワクワクさせながら。昔は休みの日といえば友達と予定を入れる事が多かった。だが最近はもっぱら一人の時間を楽しんでいる。
最近の1番の小さな楽しみといえば、カフェ巡りと美味しいお酒を家でしっぽり飲む事だ。
今日もいつものようにインスタで落ち着いたカフェを探しながら電車に乗る。非日常の世界へ足を運ぶ。当然ながら電車には家族連れやおじいちゃんおばあちゃん中学生、色んな人が乗っている。みんなする事は違うのに同じ電車に乗って同じ空間を共有している。なんだかとても不思議に思う。私は、四人席に座った。ちょうど目の前には女の子が座っていた。なにか必死に勉強をしている。参考書を読み、暗記している姿を横目で見て微笑ましく思う。少し昔を懐古しながら。そしてその隣でお爺さんが、本を読んでいる。それもまた心がほっこりした。電子書籍や、動画などがある世の中で書籍の本を手に取って読んでいる人を見るとなんだか嬉しく思う。私ももっぱら書籍本派だ。読み応え、本という本来の形のまま読むことにすごく落ち着きを覚える。そしてお気に入りの本と出会った際には、その本を買って宝物として部屋に飾っておきたいものだ。
電車を降りて目的のカフェへ向かう。カフェへ向かうまでの道のりも私にとっては楽しみの一つ。昔、学校から帰る決まった登下校の道を逸れて違うルートで帰ることを"ちょぼけ道"と読んでいた。(ちょっと冒険する道の事)今の私にとってカフェまで行く道のりはちょぼけ道だ。その道のりの途中で色々な雑貨屋さんだったりカフェだったり新しいお店と出会う。そういったお店はあらかじめ調べていくのではなく、一期一会のご縁だと思っている。今日はどんなお店と出会えるのかなと思いながら歩く道のり。ワクワクする。そしてそのワクワクをこれからももっと、大人になってもずっとずっと感じでいたい。だから日々沢山のワクワクを作り続けるのだ。
今日の最終地点のカフェに着いた時には2時間が経っていた。本来駅から30分歩けば着くところを1時間半も寄り道していた。着いたカフェには色々なソファがありこだわりのコーヒーを焚いて、ワインも沢山展示して販売しているお店。私はワインも大好きだ。深さ、歴史、想い、こだわりが沢山詰まっている。そして料理によって異なる種類のワインを見つける楽しさもある。また、私もワインのように年を重ねるほど深みがでるようなの味のある女性になりたいとも思う。
この沢山あるワインの中から、ソムリエさんと話しながらお気に入りのワインを見つけ、1本購入した。来週またここへ足を運んでこのワインの感想と共に別のワインにも挑戦してみようと思う。ワインを楽しむにはお気に入りのお店と親しいソムリエさんが不可欠だ。あぁ。小さな楽しみがまたひとつ増えた。
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