雪の日 吉祥寺の街 カフェの色
東京に雪が降った日。
こんな日は早く撮影に行きたくて仕事が手につかない。「電車が動いているうちに帰ります」という大人っぽい言い訳を残して、少し早めに会社を出た。
どこへ行くか迷ったけど、お腹も空いていたので雪景色のカンノンコーヒーを見に吉祥寺へ。
中央線が吉祥寺に着いた頃には雪は雨に変わっていたけど、道や葉の上にはまだ残っている白い雪。
滑らないように気をつけながら歩く。
道の途中に、誰かが作ったかわいい雪だるまが座っていた。少ししか積もらなくても、雪だるまを作ってみたくなる気持ちわかるなあ。
カンノンコーヒー吉祥寺も雪化粧をして、この日はなんだか特別な雰囲気。
冬の寒い透明な空気の中で見る、葉の緑と雪の白さと電飾の金色が合わさる色は何と表現できるだろう。
いつも頑張っている僕たちの前に現れた、美しいご褒美のようだ。
店内は暖かくて、外の寒さで固まった体が解けていく。
期間限定ドリンクのカンノンミルクティーは鉄観音と八角の香りが絶妙で美味しかった。
大人になると雪は交通への影響などで邪魔者扱いされがちだが、子どもの時のわくわくする気持ちはいつまでも持っておきたい。というか、僕の場合は今でもわくわくする気持ちしかないかもしれない。
それはきっと写真撮影が好きだからだろうと思っている。身の回りにある何気ない景色の美しさに気がつく感性ということもできるかもしれない。
いつまでも大切にしたい自分の長所。
今年は後何回雪を見れるだろうか。
Leica M (Typ240) + 7artisans 50mm F1.1
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