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音楽療法カウンセラーとメンタル心理ミュージックアドバイザー~通信で取得できる資格について~

※2022/2/7 記事やタイトルなど一部加筆修正を加えました。

皆さん、こんにちは
タロウです
よろしくお願いいたします。

記事を読んでいただき、ありがとうございます✨
お時間がありましたら、私が何者なのかというプロフィール記事も
お読みいただけると嬉しいです。

はじめに

私は日本音楽療法学会の会員で、日本音楽療法学会認定の音楽療法士でもあります。
【日本音楽療法学会認定 音楽療法士】と聞くと、もしかすると聞こえはよいのかと思いますが、この【音楽療法士】という資格は国家資格ではなく民間資格です。

民間資格なので名称独占資格ではないです。
言ってしまえば、だれでも【音楽療法士】と名乗る事が出来ます。
(日本音楽療法学会認定の音楽療法士や他の学会などで活動されている音楽療法士の方がこの文章を見ると、いい気はしないでしょう。ただこれが現実です。)

すごく極端な例ですが、
テレビや雑誌などのメディア、SNSや動画などから
音楽療法の事を知っていただき、
「私も音楽療法をやってみよう。今日から私は音楽療法士だ!」
と言う方も、音楽療法士という事になります。

そこに、音楽療法をする上での専門知識・関連分野の知識や臨床経験を積む事で、音楽療法の学会・協会、NPO法人や音楽療法を研究するサークルや団体、岐阜・兵庫・奈良といった各自治体、学校や会社、通信教育が設ける認定資格の審査基準に達していれば、各々が”認定する音楽療法士”という事になります。
(※音楽療法に関する様々な学会や協会なども今後紹介したいと思います)

そこで、今回は
”音楽療法カウンセラーとメンタル心理心理ミュージックアドバイザー”についての話です。
これから2つの資格取得を目指す方がいらっしゃれば、考えていただければ幸いです。

画像1
私が取得した認定証です


☆注意点☆

日本音楽療法学会認定の音楽療法士の私が、それ以外の音楽療法に関連した資格を取得した率直な感想です。
通信で取得できる資格やその制度】について疑問がありました。
個人的な主義主張がものすごく入ります。
それを踏まえてお読みいただければと思います。

検索してみよう!

”音楽療法 資格”と検索すると、
音楽療法に関する資格についてなどの様々なサイトが出てきます。
沢山ある中で今回は、
日本インストラクター技術協会が認定している
音楽療法カウンセラー
日本メディカル心理セラピー協会が認定している
メディカル心理ミュージックアドバイザー】の2つです。

まずは日本インストラクター技術協会についてです。
下記は音楽療法カウンセラーのページに書かれている文章を引用させていただきました。
https://www.jpinstructor.org/shikaku/ongaku/

音楽療法カウンセラー
音楽療法カウンセラーとは、普段の生活の中で感じる、音楽の歴史、効果などの様々な知識を習得し、ライフスタイルの中における音楽の役割、重要性を考え、空間における音楽の考え方、利用方法を身に着けた人に与えられる資格です。音楽は集中力を高めるだけでなく、音楽をすることで、人と人とのコミュニケーションを図ることができます。また、音を生活の中の見えないインテリアとして考え、人と自然が調和できる空間、日常に癒しを与える空間を作り出すことを目指します。空間における音楽の役割を理解することで、その時々の体と心の状態に乗った音楽を聴いてリラックスするだけではなく、家、オフィスなど、さまざまな空間で、落ち着いた空間をつくることができます。また、講師活動を行うために必要な資格でもあります。「音楽療法インストラクター」は、「音楽療法カウンセラー」に名称を変更することになりました。名称変更に伴う、試験範囲や合格基準などの変更は一切ありません。

日本インストラクター技術協会ホームページより引用

日本インストラクター技術協会の思う”音楽療法カウンセラー”の定義だと思います。これは協会資格である”音楽療法カウンセラー”の定義であって、この協会においての”音楽療法の定義”ではないと思われます。
また、以前は音楽療法インストラクターという名称でしたが、今は音楽療法カウンセラーという名称に変わったそうです。

インストラクタ―を直訳すると『講師・指導者』
カウンセラー(カウンセリング)を直訳すると『相談、助言』となります。
名称が音楽療法インストラクターから音楽療法カウンセラーに変わった事で、音楽療法での”指導”ではなく、あくまで音楽療法に関する”相談や助言が出来る”という事なのでしょうか???
そもそも、日本インストラクター技術協会という、”インストラクター”と協会名に入っているのに、なぜ、音楽療法においてはインストラクターから
カウンセラーに変えたのでしょうか???
何か名称を変えねばならない事情があったのではないかと勘繰りたくなります。

次は、日本メディカル心理セラピー協会についてです。
下記はメンタル心理ミュージックアドバイザーのページを一部引用させていただいました。
https://www.domap.net/shinri/music/

メンタル心理ミュージックアドバイザーとは
人間を心の側面から学び、それが身体に与える影響を考え、心身に対する音楽の作用を理解している人へ与えられる資格です。
音楽の利用方法により、音楽の癒しの効果を最大限に引き出し、ストレスなどの問題改善、心身の健康維持を目指します。
資格取得後は、自宅やカルチャースクールなどで講師活動ができます。

日本メディカル心理セラピー協会ホームページより引用

こちらもこの協会が定義するメンタル心理ミュージックアドバイザー
という事になりますが、
”人間を心の側面から学び”?
”それが身体に与える影響を考え”??
”心身に対する音楽の作用を理解している人へ与えられる資格”???。
なんか、それっぽい事を述べているけど、何を言っているかわかりません。
おそらく心理学からの引用かと思うますが、この資格はあくまでメンタル心理ミュージックアドバイザーなので心理学ではないと思いますが・・・。

費用や時間について

1)この2つの協会が認定する資格の受験料はともに1万円です。
2)ホームページから試験に応募すると数日後に封筒が届きます。
中には問題用紙以外にも、受験番号や試験についての説明といった案内が入っています。
3)数日ある試験の指定日の中から指定日を決めて試験を受けます。
4)解答用紙を封筒に入れて送ります。
おしまいです。

試験の翌月には合否がわかるシステムで、応募から合否の判定まで早ければ2か月くらいで済みます。
(※ちなみに合否の判定は各協会のホームページから確認できます) 

資格試験について

資格試験については、7割正解していれば合格です。
解答ついては記述のみです。
試験だけで資格取得を目指そうとした場合、ある程度知識がないと難しいと思います。
次の見出しにも書いてますが、
試験だけでなくテキストを見ながら学べる通信講座がある為、
講座に沿った試験問題が出るのではないかと思います。
専門分野が多く出題されたので、個人的には事前に音楽療法の専門・関連分野を勉強するきっかけとなったのは良い機会でした。

ただ、臨床経験がある上で成り立つものだと思うので、
試験に合格したからといって、すぐに(上記に引用したメンタル心理ミュージックアドバイザーの文章)カルチャースクールの講師となって、指導する事は容易ではないと思います。

通信講座について

私は資格試験のみで資格をとりましたが、
このメンタル心理ミュージックアドバイザーと音楽療法カウンセラーが
2つ同時に取得できる通信講座があります。

これは、通信講座なのでテキストなどを見ながら学べます。
音楽療法について”一から学びたい”方にとってはテキストを見ながら学べるのはいいのではないかと思います。
ちなみに費用は59800円となりますが、2万円を追加した79800円を支払うと、試験免除コースになるそうです。

試験免除についても思うところはありますが、
利用者側の立場から見ると、試験を気にする事なく自分のペースで学べるのでいいのかもしれないですね。

ただ、講座を出してる側はこれでいいのでしょうかね?
通信講座ですから(当然実習で学ぶ事はなく)テキストのみです。
講座を出してる側としては「資格取得後はそちらの責任なので、あとは頑張って下さいね」という感じでしょうか。

取得した私が言うのもなんですが、資格という名目のビジネスです。
資格ビジネスが良い悪いの話ではなく、利用する側もそれを理解した上で
資格を取得し、取得後は資格をどう生かすかが重要だと思います。

そんなあなたも資格取得してますよね?

おっしゃる通りです。
ちなみに、資格取得に対して試験応募の際、
この2つの協会や通信講座のスクールのホームページに書かれている
”音楽療法”の記述を何度も読んで、その時から色々思う所はありました。

ただ、取得しようと思った理由は、
この2つの協会が認定する資格は明らかに他の協会・自治体・学校・会社等が認定する音楽療法資格よりも”時間とお金”がかからない事と”音楽知識や楽器の演奏技術”を現時点で必要としていないからです。
なので、学会認定音楽療法士として活動している者として、
この資格がどういうものかと思い取得しようとした次第です。

その為、福祉施設や地域で音楽療法活動をおこなっているが、様々な事情により、認定校・必修講習会(それ以外の協会やNPO法人、音楽療法に関する団体等)に通う事が出来ない場合は、通信で取得できる資格は、そういう方にとってはありがたいものではないかと思います。
また、音楽活動(音楽療法)をこれから始めようという方にとっても時間とお金がかからず、資格を取得し音楽療法士として活動が出来るのは、
ある意味正しい判断なのではないかと思います。

また、通信資格なので、おそらく様々なジャンルや人生経験をされた方もいらっしゃるのではないかと思います。
認定校・必修講習会で学んできた者にはない発想や感覚で音楽療法をされるのではないかと思います。そういった方のセッションを見させていただいた場合、私自身にも多いに刺激となり、よりよい活動に向けて考える事が出来ると思います。

資格の有り無しに関わらず

音楽療法士として音楽を用いて活動として行っている以上、
1)対象者に合わせた活動になっているのか?
2)対象者へのアプローチは正しいものか?
3)1回1回の音楽療法の活動の目標及び中・長期的の活動目標を設定している
4)1回1回の活動終わりの反省・次回以降の課題、中・長期を終えた後の評価・反省、今後も中・長期目標作成など
5)誰に対しての誰の為に行うセッションなのかを正しく理解している

あくまで一例です(それ以外にもまだまだあります)
そういった事を毎回しっかり出来ている・出来てないは別として、
こういう気持ちで毎回の臨床現場に望んでいる方は、
資格の有り無し関わらず、立派な音楽療法士なのではないかと思います。

日本音楽療法学会認定の音楽療法士を目指す場合

日本音楽療法学会認定の音楽療法士を目指す場合についてです。

これまでは、
①認定校コース
日本音楽療法学会が認定する認定校(専門学校・音楽大学)に入学して音楽療法を学ぶ
②必修講習会コース
学会が主催する制度に参加する

の2つありましたが、
昨年受講が開始された❝第6期必修講習会コース❞をもって終了
しております。
その為、今現在日本音楽療法学会認定の音楽療法士を目指す場合は
認定校コースのみなっております。

詳しくは日本音楽療法学会ホームページより
「認定資格の取得について」音楽療法士|日本音楽療法学会 (jmta.jp)
をご覧ください。

最後に

すでに資格を取得されている方・これからこの2つの資格取得を目指す方にとっては、不快に感じた記述もあったかと思います。
大変申し訳ございませんでした。

今回は日本音楽療法学会認定の音楽療法士の私が、
通信講座で取得可能な
『音楽療法カウンセラー・メンタル心理ミュージックアドバイザー』
の資格取得について個人的な見解で述べさせていただきました。
今後も音楽療法・関連分野、個人的な話についても述べさせていただきたいと思います。

また、この記事を書いた後の様子についても記事をアップしました。
こちらもご興味ありましたら、ご覧くださいm(__)m

ここまでお読みいただきありがとうございました。

今回は以上となります。
それでは
                              タロウ

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