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初孫にウキウキのカナダ人

昨日は村でカラオケパーティーがあったので参加しました。日本の文化すげぇ。

今日は休みなので、この間ご案内したカナダ人ご夫婦の話をします。

その日は驚くほど綺麗な快晴でした。ここは東京の3倍程〜の降水量を誇る山岳地帯なので、快晴は毎日見れるものではありません。

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と言っても、今年の夏は変な気候ばかり。12月初旬は雷が一週間続いたかと思えば、今はずーっと晴れ。自然には勝てません。

この日のゲストはカナダ・モントリオールからのご夫婦お二人!退職祝いで、7週間かけてニュージーランドとオーストラリア、クック諸島を旅行中とのこと。

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寒すぎるから南半球に逃げてきたよ!と言ってました。

もう顔合わせの時点から、「ハローハワユーソーハッピー!!!!」みたいな感じで、奥様の楽しそうな弾丸トークが始まりました。

こういうタイプの英語ゲストは、基本的にずーっと話したい方が多いので、リスニングにも気合が入ります。

旦那様はというと、非常に紳士で優しそうな雰囲気、奥様の話をひたすらにこにこ聞いてるような方でした。

スタート前から元気ブチ上がりのお二人と、ついにツアー開始!


カナダ英語は分かりやすい



やはり、カナダ人の英語はとても綺麗に聞こえます。私たち日本人にとって最も聞きやすい英語とも言われていますが、その通りだなーと思います。

一方、私の英語はというと「キウイイングリッシュの強いなまり+ハリーポッターから学んだ砕けたイギリス英語」で出来上がっているので、カナダ人ゲストには伝わらないことが以前に何度もありました。

※ちなみにニュージーランド英語のことを、キウイイングリッシュと言います。ニュージーランドでは、キウイ=ニュージーランド人を指すんですね。


この日のツアーも、「カナディアン&めっちゃ喋りたい人」ということで、ツアー前から気合い入れまくりで挑みました。

いざツアーが始まると、予想通り奥様がもうひたすら喋る喋る。いつ息継ぎしてるのか不思議なくらい、永遠に喋り続けていました。途中から、自分は今ラジオを聴いているのか?という感覚に陥ってしまいそうになりましたが、既の所で留まりました。


初孫がもうすぐ生まれるらしい


それにしても幸せそうな雰囲気がすごく出てるお二人だったので、思い切って何かあったのか尋ねてみました。

すると、待ってました!と言わんばかりの勢いで、奥様が「初孫が生まれるの!」と満面の笑みで答えてくださいました。

その時の私は、正直「しまった!」と思いました。ゲストの求めていたことに早く気づくことができなかったからです。もう少し早く聞いてあげれば、、、とも思いましたが、もうその後はずーっと初孫の話を聞かせてくれたのでまぁ良かったかなと思います。

27歳の末っ子次女が妊娠中だそうで、あら私と同い年ぐらいねと思いました。

娘さんは俗に言うマタニティブルーらしく、「何を言っても怒られちゃうの」と言っていましたが、顔は嬉しそうでした。

「女か男かをまだ聞いていないから、どっちでもいける色の服をここで買っていくわ!」と言っていたのを聞いて、世界中言語や国が違えど、みんな考えることは同じなんだなと思いました。


実は地質学者だった旦那さん


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ついつい奥様に注目しがちでしたが、ツアー中に実は旦那さんが地質学者だということが判明。

どうりで質問の内容が深いなぁと思ったわけです。地質学者を案内するのは、実はこれで5回目でした。

学者の方々は、ガイドを立てようとしてくださる方が多く、自分では学者だと言わない場合がすごく多いんです。

この旦那さんもそんな方でした。「僕なんかぺーぺーです」と言いながら、控えめにもたくさん質問をしてくださるので、きっとこのご夫婦はこれが目当てでガイド付きに参加したんだなーと思いました。

それからは、地質や地形の話を中心にご案内すると、帰り際には奥様も旦那様も満面の笑みで「最高だったよ!」と言ってくださいました。

でもやっぱり奥様は初孫の話を続けたかったみたいで、ツアーの3分の1は奥様からの初孫への愛の言葉で埋め尽くされていました。

最後らへんは、ほぼ発狂してるんじゃないかというぐらいの大声で話してくださり、周りから見ると私が怒られてるように見えたと思います。

近くにいた日本人の方が「びくっ!」となってて少し申し訳なかったです。

あの時同じコースを歩いていた方、私は怒られてませんよ〜。


今日の使える英語


一記事毎に、私がネイティブから教えてもらって普段使ってるフレーズをご紹介していきます。

上の話で「僕なんかぺーぺーだよ」と書きましたが、その時の英語の会話は

さ:Oh then you must be a geologist.

旦:Yes,,, but I’m not as good

って感じでした。ここでのas good asは「〜と同じぐらいすごい」という意味で、「地質学者さんですよね?」「そうだけど、、そんなすごいものじゃないよ照照」みたいな感じです。

謙遜するときに使えるので使ってみてください(^^)

これだけではなく、「not as 形容詞」は「それほど〜(形容詞)ではない」という意味合いで良く使えるので便利です。

ちなみに発音は「のらず+形容詞」です。「のっとあず」ではないです。これだけでネイティブっぽく聞こえます!ネイティブっぽく聞こえるフレーズ大好き。

もう一つ、この日のツアーで教えてもらった英語。

ニュージーランドではゴミのことをrubbish(ラビッシュ)と言いますが、カナダではgarbageと言うそうです。

カナダでrubbishを使うときは、You are talking rubbish!(何変なこと言うてるんですかい!)という風に使うらしいです。

アメリカも同じなんですかね?もう少し勉強して調べておきます(^^)


なぜガイドをつけるのか?


最初の頃は、こんな風にずーっと話し続ける海外ゲストに出会った時、なぜガイドをつけたんだろう?と思うことがありました。

決して安くないお金を払って、わざわざガイドを雇う。そこには必ず理由があるはずなんですよね。そして、その理由はゲストそれぞれ違います。

私のゲストだけについて言うと、自然解説が聞きたいから、という理由でガイドをつける人は、実は海外ゲストの割合とすると半分ぐらいです。

実際は、道が不安だから、危険な動物が怖いから、ツアーに含まれていたから、という理由がほとんどです。特に、オーストラリア人のような、母国に危険な動物(クロコダイルとか🐍)がいるゲストは、安全管理のためにガイドをつけることが多いみたいです。

でも、残念ながら(残念ではないな)ニュージーランドには蛇も熊もいません。危険という危険がある動物はいません。

ましてや、私がご案内しているところには全然いません。すんごい安全。一人でナイトハイクなんかできちゃう。

英語ガイドを始めて、今でも一番難しいと感じるのはこの"理由"です。違う文化で育ってきた人の真意を、第二言語でバッチリ汲み取るというのは、意外と難しいです。

せっかくガイドをつけてくれたのだから、120%楽しんで帰ってほしい。その気持ちが強ければ強いほど、ここでつまずくんだと思います。

「危険な動物がいないなら、ガイド代無駄だったな」と思われるガイドだけはしたくないのです。それがガイドをつけた"理由"ならば、自分がプラスでそのゲストに合った「できること」を探して、ガイドとしての付加価値を創る。「ガイド付きだとこんなに楽しかった!」と思ってもらうことが大切なのかなーと思います。


このブログに書くことは、私の私的な意見だったり体験だったりします。これが絶対正しい!というわけではありません。なので、軽い日記だと思って楽しんでいただければと思います(^^)


では皆さんまた明日〜!


Saaka





ニュージーランドでネイチャーガイドとして、全世界の人と毎日濃い時間を過ごしています!様々な文化の違い、言語、日本への印象、そして時々私の撮影したニュージーランドの風景写真を皆様に配信していきたいと思っています!よろしくお願いします😊