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世界一周中の7歳児

昨日、今日と大学時代の後輩がこの村に遊びに来てました。そのあとはひたすら漫画。進撃の巨人が完結したら3日間は病欠します。

さて今日は、1ヶ月ほど前にご案内したアメリカ人ご家族の話をします。

この日は、雨が連日続いた後の奇跡的な快晴。前日までツアーが催行されるか不安でしたが、何の問題もない素晴らしい天気でした。


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というのも、この日のツアーはいつものコースとは違う、少し難易度の上がる登山ツアーだったのです。

普段は雨が降ろうと風が吹こうと、安全な限り外に行きます。が、この日のツアーは別。ぐんぐんと標高を上げて登っていくコースなので、その日の天気によっては中止になります。

ゲストと会った瞬間から、「晴れてよかったね!よ!晴れ女!」とめちゃめちゃ上げていきました。ノってくれるお客さんでよかった。

その日のゲストは6名。最初にお会いしたのはご夫婦お二人(70代前半だそう)で、息子夫婦と孫達と来たとのこと。3世代旅行ですね。

家族全員で、アメリカ・カリフォルニアから遥々ここまで!

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実際アメリカから直接来ると、丸一日かかるとか。しかしこのご家族は、他にも何カ国か回ってきたらしく、ニュージーランドへはオーストラリアから飛んできたんだそうです。

この日のツアーで私が一番驚いた事は、この旅行の目的です。


一年休学させて世界一周


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どうやら、息子夫婦の旦那さんの方がこの旅行の言い出しっぺらしい。ということで、彼に(仮にジョンとします)色々とお話を聞いてみました。

ちなみに、英語ツアーでご家族をご案内するときは、まずリーダーらしき方と打ち解けるようにしています。

やはり、英語圏の方は日本人と違って自由度が高く、ルールに忠実に従う!という人は少なかったりします(これも人に寄りますが)。ですので、まとめるのも一苦労。

かと言って、きつく「これしちゃダメ!」「急いで!」「こうして!」と言うと、すぐ嫌われてシャットアウトされてしまうこともあります。

ですので、そんな言い方をしなくてもいいように、リーダー格の方と仲良くなって自分と一緒にまとめ役になってもらおう!という作戦です。

本当はガイドであれば一人でできるべきだと思いますが、私はまだまだなのでこういう技を使って補ってます。他にも理由はありますが、それは後々書いていきます。

ジョンによると、家族(祖父母はオーストラリアとニュージーランドだけ)で世界一周の最中なんだとか。世界を回る話はよくありますが、私が驚いたのは子どもたちがまだ11歳と7歳ということでした。

いやいや思いっきり学校行く年齢やん!学校どうした!と正直思ってしまいました。この後、案の定自分の価値観の狭さを痛感するわけですが、、、


世界の広さを自分自身で学ばせる


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幼い子どもたちを連れて世界一周に出た理由。それは、「世界を自分自身の目で見て、自分と違う人、文化があることを身をもって体験してから、ゆっくり自分の人生を決めて欲しい」とジョンが言ったんですよね。

完全に将来への考えが固まる前、まだ幼い今だからこそ、柔軟な発想が生まれるんじゃないかとおっしゃってました。

それを聞いたとき、自分にはない発想だったので非常に驚きました。そして、素直にすごいなと思いました。

学校でもそれは学べるぞ!という声が聞こえてきそうですね💁🏻‍♀️。間違いないです。

私が驚いたのは、学校に行かせるという「一般常識」や「安定」から一度離れて、自分が信じた道に迷いなく進んでる姿に、すごいなーと思ったのです。

何かの本で昔読みましたが、人間は変化が一番怖い生き物だと。当たり前という常識から外れること、今いる居心地の良い環境を捨てて新しい環境へ飛び出すことが、一番勇気がいることなんですよね。

そして何より、そんなお父さんに幸せそうに付いてきている子どもたちにも驚きました。

7歳と11歳なんて、学校という環境自体がすごく大きな世界に見えるはずで、そこからいきなり世界一周しますと言われて、ポイっとついてこれるものでもないと思うんですよね。

でも奥さん曰く、家族全員が毎日幸せにその生活を楽しんでいるそうで、他人の私でさえもそれが分かって、人生は本当に十人十色だなーと思いました。

まぁあとはお金持ちじゃないとできないことですね。そこは現実。あたいにはできない。

私はまだ子どもがいるわけでもないので、世の中の親御様は色々考えてて本当すごいな、としみじみ感じた日でしたね。

ちなみに、子ども達が日本に行った感想は、

「たこやき美味なり」

だったそうです。爆笑ですね。もう一度行ってきてくださいとお願いしておきました。もっと見るとこあるから。たこやきは私が作ったるよ。


私を先生と呼ばせるジョン


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(なぜかフリスビーの写真)

ツアー自体は、もう驚きの連続でした。

まず、ジョンが急に「よし!今日はこのSaaka(私)がマオリ文化と植物のティーチャーだよ!」と子ども達に言い出したこと。すごい勝手に決められました。

そして、「ティーチャー!」と目を輝かせて言ってくる二人の子ども。ちなみに、7歳が女の子、11歳がお兄ちゃん。

先生なんて呼ばれたこともなく、あまりにも可愛かったので、それはもう事細かに説明しました。そして興味持つところが盆栽好きのおばあちゃんと一緒。質問の内容が小学生ちゃう。

結果、通常2時間あれば頂上に着くはずが、3時間もかけてしまいました。これは失態。

そして、2つ目は子どもたちの活発さ。このコースは、半分まではなんと1000段の階段を登らなければいけません。しかも、一段が非常に高い。

7歳の女の子なんかは、140cmないぐらいの身長なのに、文句も言わずにちゃんとついてくるんですよね。7歳だからこその体力なのか?とも思いましたが、やっぱりすごいです。

3つ目は、祖父母のお二人。こちらも非常に元気で、誰よりも速く登ってきました。普段は運動しないというあの言葉、あれは確実に嘘だなと心の中で確信しました。

あとは、やっぱりジョンが私のことをガイドとして100%信頼してくれたのが本当に嬉しかったです。

英語ゲストの中には、やはりアジア人でたった一年半しかガイドをしていない外国人が、マオリ文化(先住民)について話すことに疑いを持つ人もいます。

もちろんそういう方々も、しっかりと堅実にガイドをすれば最終的には喜んで帰ってくれます。しかし、ジョンは最初から完全に信用してくれていました。

些細なことですが、そんなことも私にとっては驚きであり、自信を持てる嬉しい経験だったりします。ジョンありがとう〜


今日の使える英語


ここらで、今日の使える英語フレーズをご紹介していきます。

まずは、最初の方で出てきた「晴れ女だね!」という発言。この時の会話は、

客:I can’t believe the weather!

さ:You’ve brought it with you!

こんな感じです。私の発言のitはゲストの「the weather 」を指しています。直訳すると、「こんな天気信じられない!」「あなたがこの天気持ってきたんですな!」という感じです。

その日が晴れていれば、You’ve brought the weather (with you)で、「晴れ女ですな〜」という表現として使えます(^^)

brought はbring(持っていく)の過去分詞形です。have broughtで「晴れの天気を持ってきた状態が続いている」という意味合いがあるんですね。with youはなくても意味が通じます(^^)ユーブローザウェザー!と言ってみてくださいね〜!

もう一つは、You made it!。めちゃくちゃ使われるフレーズ。結構知ってる人も多いと思います(^^)

「よくやった!」「達成したね!」という意味で使われます。ツアー終了時にも、ほぼ必ず言います。

これがcan+現在形になると、

You can make it!「あなたならできるよ!」

という意味に変わるんですね。英語圏には上下関係はそこまでないので、お客さんや年上の人にも普通に言います。

他にも、忙しい時期に遊びに誘われたときは、I’ll make it「頑張って行くよ!」と言ったりもします。

何にでも使える便利フレーズですね(^^)魔法のフレーズなので是非使ってみてください🧚🏻


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ツアーの記事を書いていると、そのゲストとの時間を思い出して心がほっこりします。そして、noteを使ってる他の方の記事が面白くてずっと見てしまいますね!

もう22時なので眠る時間です!


ではでは、皆さんまた明日〜!!(^^)

Saaka










ニュージーランドでネイチャーガイドとして、全世界の人と毎日濃い時間を過ごしています!様々な文化の違い、言語、日本への印象、そして時々私の撮影したニュージーランドの風景写真を皆様に配信していきたいと思っています!よろしくお願いします😊