妊娠しながら復職したリアル
第一子の育休中に第二子を授かりました。
晩婚化や初産年齢が上がるに伴い、こういう女性は増えている印象で、私も例外ではありません。
私は、
・30代前半で出産は完了させたい!
・できれば子どもは2人欲しい!
と決めていたので、
今年、32歳であり、「授かれるものなら、授かれるタイミングで授かる!」と決めていて、育休中に妊活していました。
※ちなみに、第一子は30歳で出産しました。
育休をたっぷり一年半の期間いただきながら、その間に妊活し、復職後、半年程度働いてまた産休に入る。しかも、計画的に。
したたかで図々しい腰掛け女だと思われるかもしれない。
でも、人生の大きな石は、先にビンに入れておかないと、後からは入らなくなる。
子どもを出産することは、私の人生にとって、大きな石に間違いありません。
開き直るというわけではありませんが、会社には復職の意志を示しながら、育休中に妊活を始めることにしました。
仕事が砂利だというつもりは全くありませんが、限りある人生の時間配分を考えた時に、私は出産を後回しにできるほど若くないと感じていました。もちろん、私より年上で出産する人は沢山います。
復職後、2〜3年働いて妊活しても第二子を授かることができるかもしれません。
しかし、妊活しないで復職し、仕事に熱中して気が付いた時には手遅れだったと後悔したくなかったので、育休中ではありましたが、妊活を決断しました。
第二子連続育休を取得しなかった理由
育休中に2人目を授かった場合、第二子連続育休という手段もあり、それを選ぶ女性も多いですが、私は、妊娠を確信しながら復職するということが、自分にも会社にもメリットがあると考えました。
私のメリット
①キャリア
私自身、少しでも復職することで会社の環境を把握し、スキルダウン防止や人間関係構築ができると考えました。
②収入
また、復職すれば、給与がもらえるので、育児休業給付金より多い収入を得られます。
③保活
それに、第二子を妊娠しながら家で第一子の世話をするより、第一子を預けて、第二子を妊娠しながら仕事をする方が私には合っていました。
私の住む地域の保活事情を考えても、第一子が3歳以上で保活を成功させる方が難しそうでした。
以上から、第二子連続育休より半年でも復職する道を選びました。
会社のメリット
会社としては、口が裂けても言えないだろうが、本音は、第二子連続で育休をとってもらった方が、都合が良かったのかもしれない。
1人の社員が復職するにあたって、手続きや準備は沢山。またすぐに第二子で休みに入る場合、またそれに対しての手続きや準備が必要になり、多くの社員への影響もあります。私は人事で働いていたからこそ裏のサポート業務の煩雑さ、現場の言えない不満の声も知っていました。
でも、私は会社の為に人生のプランを変えることはしませんでした。
会社にはお世話になっているけれど、会社は自分の人生の責任まではとってくれません。
私は第二子が欲しかったので、家族計画を実行に移しました。計画が計画通り進むと限らないのが妊娠出産。思い立った日が一番若くて、吉日なのです。
その代わり、私が復職した数ヶ月でも、会社に全力で貢献し役に立って、少しでも復職して働いてもらってメリットがあったと思ってもらえるように頑張ろうと思いました。
そもそも、復職して数ヶ月や数年でまた休みに入ることが迷惑かも知れないという感覚がまず間違っているのです。
これからパパの育休も増やしていくのなら、ママがどんなタイミングで妊娠したとしても社会や会社は受け入れていく必要があります。
権利の主張みたいに言いたくないのですが、ここはもう割り切って、きっと私の選択肢も尊重されるべきで、私のようなキャリアも会社のロールモデルの1つとしてメリットにしていきたいと思います。
私なりの誠意の見せ方
私は、会社や上司がマネジメントする上で私の配属先やそれによるチームへの影響を考えると、復職する時点で妊娠しているならば、安定期を待たずに伝えた方がいいと判断しました。
別に、復職後、安定期に入って報告してもいいんでしょうが、妊娠を隠して復職するより、きちんと伝えた上で復職させていただく方が、私なりに誠意が伝わるかなと思いました。
逆の立場だった時に、妊娠の開示は本人の自由とはいえ、復職という節目でコミュニケーションをとる機会があって、配属先を必死で考えてあげたのに、相手は重要な事を言わなかったというのは、なんとなく私は嫌でした。妊娠の開示は本人の自由とはいえ、私なりの誠実なあり方は、きちんと復職前に分かっている事実を伝えることでした。
私の場合、たまたまつわりが終わった頃に復職するスケジュールだったので、つわりによる迷惑は少ないかと思いましたが、半年程度で産休に入ると分かっていれば、配属先や業務分担はメンバーへの影響が少ないよう配慮してくれるかなと思い、早めに伝えることにしました。
実際に復職して
正直、妊娠を隠して復職すれば良かったと思うくらい、仕事は与えられませんでした。
本当に辛くて、過小要求に心が折れそうになりました。怒りたいような泣きたいような、自分の誠意に対して、会社は配慮と言う名の過小要求で私をカウント外にしたと思うと、給与だけ払われて飼い殺しにあったように感じました。
しかし、上司と対話を重ねることでトラブルなく受け入れることができるようになりました。
上司は、配慮し過ぎて、私がつまらなく感じていることは理解していました。引き継ぎをバタバタさせてチームを乱したくないことや妊婦に無理がなくてやりがいがある仕事を見出せなかったという大人の事情もあるんでしょうが、それ以上に、この配置には意味があるとのことでした。
上司の娘さんが助産師だそうで、どれほど妊娠出産が大変であるか、痛いほど理解しているからこそ、この仕事分担でお願いしたいと言われました。
そして、どうしても仕事が少ないなら、提案してくれたら前向きに検討すると言われました。
私にとって、大きな仕事をもらえました。
仕事は与えられたことをすればいいわけではなく、いい仕事は自分で作るものだ!
自分の仕事を自分で作るべく、毎日どんな提案ができるか考えました。
空回りも色々しましたが、チームへ向けた勉強会の講師をさせてもらったり、勤務中に社外セミナーに参加しそのレポートを書かせてもらったり、自分の仕事は探せばいくらでもありました。
雑用の大量詰め合わせを業務として押し付けられるより、少ない仕事でも提案させてもらえる方が面白いし楽しいし、私は仕事でどこまでも成長できる気がしました。
仕事してお金をもらいながら勉強させてもらえることは幸せでした。
もしも万が一、体調を崩してしまっても、マストの仕事は少ないのでチームへの影響はなく、私が頑張れば頑張るだけ付加価値のある仕事ができるかもしれないと思うと、肩の力を抜いてモチベーションを上げることができました。
きちんと上司と向き合い、話をしにいって良かったなぁと思います。
与えられた仕事はないので、私に対する問い合わせはほとんどありませんが、自分から「提案」という問い合わせをすれば、自分にしかできない仕事が作れます。
それでもさすがに暇になることもありますが、上司と約束した「ゆるりと頑張る」を合言葉に、産休まであと4か月、颯爽と駆け抜けようと思いました!
私にしかできない仕事や提案がどれだけできるだろうか。よし、やってみよう!!
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