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撮るということ

少し前私の祖母が体調を崩した。

高血圧による軽い脳卒中。母から連絡を受けて家に帰る道で涙が止まらなかった。

理由はよくわからない。不安からかもう会えなくなってしまうという思いからか。

祖母が回復してからふと、私は人を撮っていないと思った。

人を撮るということに対して躊躇いがあった。

つまらない写真だとか上手に撮れなかったらとか。

そんな不安を人を撮るということはその人を支配する行為だとか自分なりの陳腐な評論めいた言い訳で誤魔化していた。

今も祖母の写真を撮れていない。

一回踏み出してしまえばどうってことはない行為のはずなのに。

拗れた自分の撮るということから距離を置くためにも今年は人の写真を撮ろうと思う。

なんとなくそれが祖母のためだと思ったから。

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