ああ早くあのお土産が食べたい
きなこさんきなこさんなんてことしてくれるんですか、こんな記事書かれたら矢も盾もたまらなくなるじゃないですかどうしてくれようか！！！！！！
そんなわけで便乗して書かせていただきます、書かせていただきますとも、わたしの愛する全国津々浦々のお土産たちを。
北海道：千秋庵の山親爺
北海道、美味しいものがたくさんあっていいですよね。わたし自身はまだ足を踏み入れたことがなく、いつかは行きたい約束の地ではあるんですけど、お土産をひとつ選べと言われて選ぶのならば、千秋庵の山親爺。
熊がスキー板履いてシャケ背負った姿の、優しい味のバターミルクせんべい。今でも物産展で見かけるとつい買ってしまう。父が北海道に出張になるたびに毎回毎回山親爺の缶をお土産に買ってきてくれていて、缶の中には小さい熊のマスコットが入っていて、それを大事に集めていたのを覚えてる。というか今はもう山親爺の缶を買っても熊はついて来ないんですってね……（今知った）
東北：ふじや千舟の支倉焼
母方の祖父母が福島の人なのですが、子供の頃に福島の親戚から送られてくるものは決まってリンゴか桃だったので、福島の名物を本当に全然知らない。福島銘菓のままどおるも大人になって親戚と没交渉になってから初めて食べたくらいで。
なので東北でご縁があるとしたら仙台くらいかな、親戚の結婚式と、アラバキに何度か行ったことがあるくらいのご縁だけれど、仙台の街は緑が多くて何を食べても美味しくて大好きです。牛タンもずんだも笹かまぼこも白松がモナカも大好きだけれど、ひとつだけと言われたら支倉焼を選ぶ。
支倉焼ってなんて説明すればいいんだろう、ソフトビスケットと言うにはだいぶ柔らかいし、白餡の洋風饅頭と言うにはサックリしすぎている。いろんなお菓子の真ん中にいる、それでいてどこにも属さないような不思議なお菓子。例えば萩の月って類似品が全国あちこちにあるじゃないですか、でも支倉焼って似たようなお菓子をわたしはほかに知らない。知らないだけかもしれないけど。わたしの中では唯一無二。
北関東：国定忠治の焼きまんじゅう
あのね埼玉県ってすごいんですよ、そりゃ確かに埼玉に海はないですけれども、肉は牛豚どっちも美味しいし野菜も新鮮で美味しいし、あと最近やっと日の目が当たるようになりましたけれども小麦が美味しい。なんなら「うどん県」の称号を虎視淡々と狙ってるんじゃないかと思ってます。パンも美味しいよ。いやわたし自身は埼玉には特に関係なくて、夫が埼玉出身ってだけの話なんですけど。
で、それだけ埼玉埼玉言っておいてなんで群馬の焼きまんじゅうかよ！と総ツッコミを受けそうなんですが、いやいやこれにはちゃんと理由がありまして。
夫の出身地、利根川をはさんだ向こう側は群馬県なんですよ。
以上。
……で済ませるのはさすがに乱暴すぎるので説明すると、義理の家族がこちらの焼きまんじゅうが大好きで。蒸し器でホカホカに蒸しあげて、フライパンで焼き目をつけたところに甘い味噌だれをジュっと塗ってさらに焼くと、至福の冬の朝ごはんになる。ペロペロ食べちゃう。危険。いつかお店に行って、できたての焼きまんじゅうを食べてみたいなあ。
東京：亀十のどら焼
東京はほら美味しいものがたくさんあるからね！単独で作るしかないね！致しかたないね！
で、ひとつだけ選ぶなら、誰かに東京土産を買うとするならば、って考えたら、真っ先に思い浮かんだのは亀十のどら焼。
皮がね！あの表面がツヤッとしたどら焼き特有の皮じゃなくてね！フカフカのホワホワでほぼパンケーキなんですよ！
中身のあんこは白（手亡豆）と黒（小豆）の2種類あって、どちらも間違いのない美味しさなんだけど、個人的には白派です。黒餡はほかにも美味しいお店があるけど、白餡は亀十。そこは譲れない。皮との相性も素晴らしい。ちなみに先に書いた支倉焼も白餡のお菓子ですけど、わたし白餡はそこまで好きなわけでもなくて、とにかく支倉焼と亀十のどら焼きが好きってことです。
南関東：崎陽軒のシウマイと豊島屋の鳩サブレ
すいません神奈川出身なもんで勘弁してください、シウマイと鳩サブレだけは完全に別枠なんです。たぶんわたしの細胞の大部分はシウマイと鳩サブレから構成されています。みんな食え。
甲信越：亀田のサラダホープ
新潟に！行かないと！買えない！サラダホープ！なんで！東京で！買えない！サラダホープ！好きすぎて新潟に行くたびに大量買いしています！
サラダホープ、「ただの揚げあられでしょ？」って言われたらその通りかもしれないんですけど、新潟のお米の美味しさをなめてはいけないんだよ。新潟、駅弁の冷えきったお米ですらめちゃくちゃ美味しいからな？？？
東海：青柳のカエルまんじゅう
もうだいぶ前の記憶なので間違ってるかもしれないんですけど、確か海野つなみ先生の昔の作品に出てきて初めて知ったと記憶しているカエルまんじゅう。青柳といえばういろうが有名だけど、わたしはこちらもが好き。
カエルの顔が愛らしいのに加えて、箱の裏にカエルの顔が印刷されていてお面にして遊べるんだよね。もちろん食べても美味しいよ。
北陸：北陸製菓のビーバー
北陸はうまいもんが多すぎて、金沢に行くと自分用のお土産を買い込みすぎていっつも大変なことになる。不室屋のおやつ麩、甘納豆かわむらのひよこ豆の甘納豆、まつやのとり野菜みそ、昔は金沢に行かないと買えなかったけど、今は東京にいても手に入れる機会がある。しかしこれだけはなかなか買えない！わたしの愛する！ビーバー！
昨年末に家族で金沢に行きまして、わたしは金沢に着いたらまずコンビニに行ってビーバーととり野菜みそを買うんですけど、いやーびっくりした、ビーバー全然売ってないのね、八村塁選手が「ビーバー大好きです」と言ったばっかりに！2泊3日の旅行で目についたコンビニを片っ端から回ったけれど、ビーバーが買えるコンビニは1店舗しかなく、白えびビーバーは小松空港でしか買えず、カレービーバーに至っては結局一度も見かけることがなかった。しかたないよね、美味しいもんねビーバー。
関西：五感のええもんちぃ、ガスパールザンザンのグレープフルーツプリン
もうこれは本気でどちらかひとつには選べないので開き直りました。
息子の産前産後に夫の大阪出張が続いていて、週5日大阪で泊まり込んで金曜の最終の新幹線で東京に帰ってくるみたいな生活をしていた頃、「誰か大阪のうまいもん教えてやで」って言ったときにフォロワーさんに教えてもらった。マドレーヌ大好きなんですよ、ただでさえ美味しいマドレーヌの中に美味しい黒豆が入ってるとかほんと意味わかんない大好き。商品開発された方とガッチリ握手したい。好きです。（告白）
ガスパールザンザン様は年に数回関東の催事にも来てくれるから、機会を見つけては買いに行ってるんだけど、さすがにしばらくは難しいだろうな。グレープフルーツのほんのりほろ苦い味を移したカラメルが美味しくて、好きすぎて真似して作ってみたけど全然再現できなかった。
ちなみに、ええもんちぃもグレープフルーツプリンも新大阪駅で買えます。
中国：はっさく屋のはっさく大福
買えるのって10月から4月ぐらいまででしたっけ、はっさくの季節にしか食べられないはっさく大福。はっさく大福を食べたいがために、寒い季節にばかり広島に行っている気がします。嘘です。
柔らかいお餅の中にはっさくの実がゴロンと入っていて、お餅のフワフワ感と白餡の甘さとはっさくのジューシーさが絶妙。そういえばこれも白餡のお菓子だな、自分で思うよりもずっと白餡が好きなのかもしれない。
四国：おいりさん
ここのお店のおいりさんが好き！と言えるほど詳しくないので、ググって初めに出てきた寶月堂さんのページを貼る。
初めて高松に行ったとき、たまたま目についたうどん屋さんで1うどんめを食べたら、お店の方が「お子さん（息子）にどうぞ」っておいりさんをくれた。パステルカラーで、ちょっと力を入れて摘めば壊れてしまいそうな、口に入れればしゅわりと溶ける。いい大人の感想としてはアレだけど「魔法のお菓子かな？？？」って思った。香川県の西讃地方では結婚式の引き出物に使うおめでたいお菓子だそう。最近は東京でも買えるお店が出てきて、わたしは毎年雛祭りの前においりさんを買って、雛あられの代わりにお雛様にお供えをしている。縁起物ならお雛様も喜んでくれるでしょう。
九州：梅ヶ枝餅
熊本のいきなり団子とめちゃくちゃ迷ったんですけど、ここは好きすぎて家で自作したことのある梅ヶ枝餅で。
太宰府天満宮の参道で食べた焼き立ての梅ヶ枝餅がずっと忘れられないんだけど、あれはどこのお店だったっけな。梅ヶ枝餅のお店がいくつかあるから、どこの梅ヶ枝餅だったかはすっかり忘れてしまった……。
沖縄：歩のサーターアンダギー
沖縄に行ったら真っ先に電話してお取り置きの予約をする、歩のサーターアンダギー。
20年以上前、当時那覇に住んでた高校時代の友達に「美味しいサーターアンダギーが食べたい」と言ったら連れてってくれたのが牧志公設市場の2階のサーターアンダギー屋さん。その頃はまだ予約しなくても買えたのかな、揚げたて熱々のを食べさせてもらってあまりの美味しさにびっくりした。以来沖縄に行くたびに必ず足を運んでいる。生地の卵の量が多いのかな、割ると綺麗な卵色で、甘いけど甘すぎなくて香ばしくて本当に美味しい。ピーナッツ粉を使っていて娘は食べられないから、次に沖縄に行くときは娘に内緒で食べに行く。娘ごめん。
次に食べられるのはいつになるだろうね。もちろんお取り寄せをすればいつでも食べられるんだけど、「美味しいお土産もらったよ！」って言って家族でニコニコ食べられる日をわたしは心待ちにしています。
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