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すごく良いバンドなんだ

ゆたかさってなんだろう?とずっと考えていて、
やっぱり私は音楽が好きだなという結論が出た。

音楽を聴いてる時に、ゆたかさを感じるなあと思う。


今日はそんな中でも私にとって少し特別なバンド、andymoriについて。
出会いとか想いについて、ただ思うがままに書き連ねようと思う。

***

出会いは10代の頃毎日のように聴いていたラジオSCHOOL OF LOCK!
キングオブルーキーというコーナー(覚えてるところが我ながらすごいと思う。)で流れてきたandymoriの曲。
革命を聴いて、その声と歌詞の破壊力に見事に引き込まれた。
そしてブラックホールの話をしていた小山田さん(Vo.)という人にすごく興味を持ったのを覚えている。
端折ると、

ブラックホールの向こう側には地球と同じような星があって、もう1人の自分がいると。
生きていて、1人ぼっちだなと感じる事があるけど、ブラックホールの向こうに同じ自分がいるから、1人じゃない、孤独じゃないよ、と。

そんな事を言っていた。

おそらく私はその当時、思春期真っ只中で、対人関係とか10代なりの悩みがあったんだろうけど、その話を聞いた時に、自分の中で響くものがあって、そこから結果ものすごくハマってしまった。

それまで私はいわゆるテレビなどで流行っている大衆音楽みたいなものが好きになれず、音楽ってそういうものだと思い込んでいた節があったのだけど、その曲をキッカケに、見事に音楽というものの世界に入り込んだ。
そして、とくにバンド、邦楽ロックが好きになった。

自分で言うのもなんだけど、私はとてもお利口さんなタイプで、俗に言うバンドマンはそれとは真逆の雰囲気を醸し出しているところにもまた魅了された。

そんな風になりたいという憧れのような気持ちもあったのかもしれない。

けど、実際バンドがやりたいとか音楽をしたいという気にはなれなかった。
というか、自分はそんな人間じゃないと思い込んでいたのもあった。所詮なれないのだと理解していた。

地元のライブハウスやバンドマン達はより個性を放っており、正直近づけなかった。それでも遠くからコソコソ観ていたりはしていた。

それからandymori以外にも、色んなバンドを知った。そのバンドたちが近くのライブハウスに来た時には多少の無理をしてでも観に行った。

依然として"お利口さんな私"は抜けなかったけど、その間だけは、雰囲気にのまれて、無敵になれるような気がした。

そんなある日、andymoriのライブチケットが手に入った。
もう、ワクワクが止まらなくて、3ヶ月以上くらい後の日付だったけど毎日チケットを眺めていたのを覚えている。


だけどあの日、小山田さんはニュースになった。

そしてandymori は瞬く間に解散してしまった。

ラストライブ、もちろん行きたかったけど、お金も時間もなかった学生の私は、泣く泣く諦めた。

どうしても観たかった。
けど、それは叶わなかった。

andymoriは、いつまでも続くと思い込んでいたけど、そうじゃなかった。
何でもそうだけど、永遠に続くものはないという事を知った。

***

andymoriは解散してからもALというバンドで小山田さんやandymoriのメンバーたちは活躍している。
ソロライブではたくさんandymoriの頃の曲をしているし、面影はたくさんある。

もちろんライブには何度か行った。
そういう意味では完全にandymoriはなくなってはいないと思う。


でも、こんな事を書くと、もしかしたら、小山田さんに失礼になってしまうかもしれない。
andymoriファンからしたら、そんなこと言われる筋合いはないと言われるのかもしれないけれど。

私は生きたandymoriを観たかった。
あの頃のandymoriが観たかったのだ。


過去の思い出に想いを馳せるのは、個人的に好きじゃないけど、でも、andymoriに限ってはいつまでもその姿に想いを馳せてしまう。


***

音楽のいいところは、いつまでも私の中に残ることだ。
3分間くらいで、まるで映画のようなドキドキとワクワクをくれるもの。
時には哲学的で、時にはファンタジーで。
そんな音楽に出会えたことが一番の喜びかな。

そしてこれからもずっと聴いていくのだろう。

andymori はすごく良いバンドなんだ。


※完全自分主観で書いてしまったので、不愉快に感じる方がいたら申し訳ないです。


最後まで読んで下さりありがとうございます!何か少しでもヒントや為になる事があれば嬉しいです(^^)