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チーターはペンギンにはなれない。

こんにちは。

『自分を理解してほしい。』
『誰かに受け入れてほしい。』

これはわたしたちが人間である限りあらがえない欲求・・・
というか、この欲求があったから代々遺伝子が受け継がれてきたとも言えます。

なぜなら、人間に全くこの欲求がないなら、
仮に砂漠や無人島でただ一人でも寂しさも感じず平気でいることができ、
ちょっとしたけがや病気をしてしまうと、助けを求められず死んでしまいます。

「受け入れてほしいという気持ち」がこれまで私たちを生きながらえさせてきた。

この、いわゆる「承認欲求」「所属の欲求」はみんなにあるし、
あって当然なんです。

欲求はなくそうとするのではなく、「そもそもある」ことを前提に、
それを使いこなす、うまく利用できるようになりたいものです。

前置きが長くなりましたが今日は・・・
『ありのままを理解してほしいのに、周りがそうしてくれない。』
『こんなに頑張っているのに、周りが認めてくれない』
と思い込んでうつうつとしているのは、もったいない。
ということについて書きたいと思います。

『ありのままを理解してもらえない。認めてもらえない。』
という状況がなぜ起こるのでしょうか。

厳しいかもしれないけれど・・・その状況を作っているのは自分です。
*社会的なマイノリティなど、厳しい局面に立たされている方もいらっしゃいますが、それでも、あえて書かせてください。

『自分が自分のことを受け入れていないから、周りがそうしてくれない(と思っている)だけ。』です。


チーターはペンギンにはなれない。


唐突にチーターとペンギンが出てきましたが、今しばらくお付き合いください。

ペンギンは、氷の上をぺたぺた歩きます。
決して、サバンナをチーターのように疾走することはできません。

そんなペンギンを、チーターが揶揄したとします。
「なんで早く走れないの?」「足、遅すぎじゃない?」

くだらないと思われるかもしれませんが、ちょっと想像してみてください。

ペンギンがペンギンであることを受け入れているペンギンは、
どう返答し、どのように感じると思いますか?

「この人なにいってるの・・・私はペンギンよ」
「ぺたぺた歩く姿が可愛いことで有名な、ペンギンなのよ」
「海では、まるで鳥が空を飛ぶかのように泳げるわよ」

といったところでしょうか。

最初のチーターの揶揄は、ペンギンに何のダメージも与えていません。

それでは、自分がペンギンであることに気づいていない、
あるいは
自分がペンギンであることを受け入れられないペンギンは、
どう返答し、どのように感じると思いますか?

「私だって、好きでこんな姿に生まれてきたわけじゃないのに、なんでそんな傷つくこと言うの?」
「早く走るために頑張っているのに誰も認めてくれない・・・」
「あなたはそんなに早く走れてカッコいいのに、私はなんて不格好なんだろう」

といったところでしょうか。

このように、自分が自分であることを完全に受け入れているならば、
的外れな指摘に対して「ん?この人なに言ってるのかしら?」と思うことはあるかもしれませんが、『ありのままを受け入れてもらえない・・・』という深刻な悩みには発展しません。

これに関して、もっと人間らしい例えを以前の記事で書いたことがありましたので、その時書いたものを↓に転記してみます。

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どうでもいい私の情報をさらすようで恐縮ですが、私は二の腕が太いことがコンプレックスです。
ノースリーブの服を着ているときに母や兄に会うと「ムチムチだな・・・」と言われます。

そんなとき、「なによ!ひどい!」と私が言ったとしたら、
私のコンプレックスはかなり大きなものと言えますよね。

でも。兄や母は、「ムチムチ」だと表現しただけで、「見苦しくて見てられない」とか、「あと10キロ痩せろ」と言ったわけではありません。
ですがもしも "私が私のことを" そう思っていたら、「そう言われたように聞こえ」ます。

実際のところ、私はもう「自分を傷つけるのは自分しかいない」ことを知っているので、二の腕くらいではムキになれません。
「そうだね~」と返すか、しつこく言われそうなときは「失礼だよ」とたしなめます。

もっというと、もしも全く自分が気にしていないなら「うん。で?」くらいの返し方ができますし、

もしも自分のムチムチな二の腕を大好きなら、
「でしょ!セクシーでしょ♡」と返せます。

例えのレベルが低くて申し訳ありませんが、

これは外見のみならず、学歴や職歴、収入や所有物、付き合っている人、家柄や性別、出身地や宗教に至るまで、ありとあらゆるところで表出する可能性があり、

もしも「自分が自分に対してそう思っている」コンプレックスを
表現された(ように感じる)一言でも聞こえようものなら、
ネガティブな反応のオンパレードになります。
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以上


このように、「承認されたい欲求」を使いこなすには、まずは自分を受け入れることが必要で。
そして、自分が自分であることを受け入れるには、自分を知ることが必要で。
その上で、できることとできないことをはっきりさせなければなりません。

ペンギンがチーターになるために頑張るのは無駄ですし、成果も出ませんし、そのことを誰も褒めてはくれないでしょう。

私がスーパーモデルになれない(特になりたくもないですが。。)のと同じように、スーパーモデルは私にはなれないし、チーターはペンギンになれません。

ちょっと何言ってるかわからない・・・
と思った方もいらっしゃるかもしれませんが。。

とても大切なことなので、手を変え品を変え、伝え続けていきたいと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございます。
ではまた次回にて(^^)




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