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マンスプレイニングになぜ腹が立つ?

マンスプレイニングとはwikipediaによると、

男(man)と説明する(explain)という動詞の非公式な形のsplainingのブレンド語)は、「(男の)見下したような、自信過剰な、そしてしばしば不正確な、または過度に単純化された方法で女性に何かについてコメントしたり、説明したりする」という意味の侮蔑的な用語

だそうなのですが、このマンスプレイニングを
一定層の女性(特にエリート女性)がとても嫌がる、という現象が私の周囲でときどき見受けられます。。


なぜこういったことが起こるのか。
今日はこれについて書いてみたいと思います。



男性性・女性性について


まず前提として
↑で説明されている”男(man)”は「自分が思う性と戸籍上の性が男性」であることを指すと思われるのですが

この「性」の定義が時代に合っていないのではと思っています。

男性ホルモンが女性の体内にもあり、
女性ホルモンが男性の体内にもあるのと同じように、
男性性は女性にも存在しますし、女性性は男性にも存在します。


人によって男性性と女性性の割合は異なっていて、そして多くの人はTPOで男性性と女性性を使い分けています。



例えば
営業職の女性は多くの場合、仕事中は男性性優位になっているはずです。
「数字をとってくる(個人が勝つ)」「目標達成する」「計画的に実行する」これは男性性の特徴です。
営業成績がよく仕事ができる女性にありがちなのが、休日にローズ精油をお部屋で香らせたり、ペットを可愛がったり。
これは、仕事では発揮しづらい女性性を発揮させてあげている行動です。

また、男性が部下をもち、自分だけが好成績をとることではなくチームや企業全体の成長が目標となったとき、「部門間の調整力」や「人に任せる」という性質が必要になります。これはどちらかというと女性性が得意な分野です。

高度な目標達成や、バランスの取れた幸福感を得るためには男性性・女性性どちらも必要なのです。


男性性は与えることが好き。
女性性は受け取ることが好き。


男性性は与えることが、女性性は受け取ることが好きです。

だから、女性に比較して男性性が強いと思われる男性は、
↑で定義されたようなマンスプレイニングと言われる行動にでる確率が高くなります。(自分の知識を与えたい。)


では、もしもこれに腹が立ったとしたら、何が原因だと思いますか?


それは自分との対話でしか発見することはできませんが、
一つの原因として、「自分の中の男性性」が反応していることも考えられます。
要するに、自分も「与えたい側」なのに、逆に与えられてしまったwから腹が立っているのです。

(もちろんこの他にも「不正確な説明だから腹が立っている」とか、「自分の時間にいきなり割って入られたから腹が立っている」、ということもありますが、これは男性に限らず女性でもやってしまうことはありますよね。)

何かに反応した(腹が立った)とき、大抵の場合は同族嫌悪なのです。。
なのでその感情を掘り下げてみると、相手の問題ではなく自分の問題にいきつくことができます。

そして、他人は変えることはできないという意味では相手の問題に焦点を当てても労力の無駄ですし、自分の感情を掘り下げて「自分を知る」ことで、エネルギーの偏りの方向や「本当はこうしたい」と思っている自分の叫びに気づくことができます。


そうすると社会問題でさえ、自分の意識や行動がそれを助長させていた、ということにも気づけるかもしれませんし、
そもそもそれって問題じゃないんじゃないの?ということもあるかもしれません。


「男性社会」というけれど、それは正確には「男性性社会」であり、女性であっても「男性性」を過剰に発揮しているから、なかなか「男性性社会」から脱却できないのかもしれないですよね。
(男性性が過剰に評価される社会だから、個々の行動がそちらに偏っているとも言えますが...)

それに・・・もう、見ためや戸籍上だけで男性・女性と定義して議論することがナンセンスなのかもしれません。


最後までお読みいただきありがとうございます。
ではまた次回に!







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