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バランス

先月、多摩地域の自治体職員が参加する自主研ネットワーク「タマガワリーグ」にて開催されたイベントにお呼ばれいたしました。

【スピーカー・コーディネーターのみなさんに、改めて感謝】 2/4(日)に立川・自治大学校で開催した、2024タマガワ・リーグ...

Posted by タマガワ・リーグ on Saturday, February 10, 2024

これまでにやっていたことや転職のことなど色々質問されましたが、その中で「どうやって仕事と家庭の両立をしているんですか?」という質問が多々ありました。
どうも昔から死ぬほどワーカホリックな人間だと勘違いされているフシがあって「石塚さんっていつ寝てるんですか」とか聞かれることが多いので、この機会に書いておこうと思います。


優先順位第一位は常に家庭で残業ほぼゼロ

金持ちでも貧乏人でも人間が等しく平等に持っているものが「時間」です。
1日は24時間と決まっていて、1年は365日か366日と決まっていて、なんなら人間が一生に刻む心拍の数も決まっているらしいですが、これは天変地異でもない限りは変わることがない。であれば、その24時間をどう配分して使うかを考えなければならない。
いわゆる「タイムマネジメント」がとても重要です。

私が結婚・出産をしたのは20代中盤から30代前半で、30代中頃くらいまでは子育て中心の生活を送っていましたので、その時期にタイムマネジメントにおいて最優先すべきは「子育て・家庭」でした。
原則として保育園のお迎えリミットである18:30までにはなにがなんでも帰ると決めた上で仕事をします。よく例えているのは「18時を越えたら10万円の延滞金が付くレンタルビデオを毎日持っている気分で仕事をする」というやつです。
過ぎてから気がつく人が多いですが、子どもはあっという間に大きくなってしまうので、実質的な子育ての期間というのはすごく短い。しかも、何十人も産むわけでもないので希少な機会です。だったらその時間は100%それを楽しんで、きちんと自分の中で経験としておくのがお得じゃないかと思います。実際、私が色々なところに出るようになったキッカケになった「育なびnet」は、この子育て経験がなかったら100%生まれてなかったと思います。

とはいえ、子育てに関しては「放任」の一言だったと思います。
低学年くらいまでは「宿題やった?」とか言ったりしてましたが、高学年くらいから勉強しろとか宿題やったかとか子どもに言った記憶はほぼ無し。なんなら、夏休みの宿題を出していたかどうかも知りませんw。言ったのは「出さなくて怒られるのは私じゃなくてあなたなんだからね。」だけでした。塾や習い事も行きたいなら行っていいよ~とは常日頃言ってはいましたし、実際、長男は空手、長女は英語教室、次女はスイミングスクールに通ってましたが、「絶対行きなさい」とか一言も言ったことありません。受験に関しても「行きたいところがあるなら自分で選んで自分で頑張りなさい。お金を出すのは親の仕事だけど、勉強は代わってあげられないし、結果は全てあなたが受け止めることなんだから」しか言いませんでした。最終的にはみんな高校受験も大学受験も乗り切ってるので、親が口うるさく言う必要なんてないんだろうなと思うところです。

ちなみに育休は長男が1年、長女・次女は年子だったので2年ほど取りましたが、その間に社会との繋がりを感じるために始めたのが株式投資です。
儲けようと思ったわけではなく、自分が持っている企業の株価が上がり下がりするのと合わせて、社会でなにが起こっているのかを肌で感じることに役立ったと思います。
最近は投資の形も多様化しているのでぜひお試しください。

アウトソーシングする

ワンオペ育児などという言葉が横行しておりますが、正直ツーオペでも育児は大変だと思います。今みたいにリモートワークがある時代ならまだしも、当時も前後30分程度出勤を免除される程度で基本はきっちり出勤しないといけなかったわけですし、今でも多くの公務員はそうだろうと思います。
子どもというのは思い通りにいかない生き物なので、機嫌が悪い時もあれば熱も出す、朝ご飯が終わったら床がべっちゃりなんてことは日常茶飯事なわけで、8:00に保育園に子どもを預けようと思ったら、自分の支度と合わせてその前2時間程度は軽く取らないといけない。そんなのを毎日やるわけです。
なので、自分達の親はフル活用させていただき、保育園を親の義父母の家の近くにして熱が出た時は迎えに行ってもらうとか、週末に実家に連れて行くなどはよくやっていました。
実家が近くにないという場合は、家事代行なんかでもいいと思います。
とにかく完璧にやろうとか、自分達だけでやろうとか思うのは本当にやめた方がいいです。無駄に不衛生にしろとは言いませんがホコリじゃ人は死にませんし、無駄なストレス抱えるくらいならレトルトや出前なんてバンバン使うべきで、完璧を目指そうとか、よその家はちゃんとやってるのにとか1ミリも考えない方がいいです。
そうして空いた時間は自分のストレスを解消するために使いましょう。くれぐれも仕事などしてはいけません。

効率化の鬼

死んでも18時までに帰るというのに加えて、座右の銘が「めんどくさいは正義」なので、仕事の省力化はめちゃくちゃ率先してやります。
全ての作業をタスク化してリストにし、朝にそれを見て、今日やることにチェックを付けていき、ガンガンこなします。
意外に大事なのがずっと先の作業を10%くらいこなしておくというやつで、例えば締切が1ヶ月先の調査を余裕があるうちに基本事項だけ記入して置いておくみたいな感じです。これで取り掛かる時の心理的ハードルを少し下げることができます。
最近気がついたことに「公務員は仕事が止められない」という性質があるなぁということなんですが、自分が担当になった業務について「これ無駄じゃね?」と思うことはガシガシ止めていきます。もちろん全部が全部止められるわけじゃないですが、私が担当になったということは、その業務の進め方は私に任されたということと解釈して、できる効率化は全てやります。もちろんその業務の根拠法令や要綱やらは隅々まで読み込んで、自分なりに咀嚼した上で効率化するので、それがまた自分の力になります。
時間あたりの生産性を最も重視する自分にとって疑問を持ちながらイヤイヤやるなんていうのは耐え難い苦痛です。
当然ながら休暇もちゃんと取ります。なんなら生理休暇も取ります。
新人の頃に先輩に言われた「こういうのは過去の先輩達が勝ち取ってくれた『権利』なんだから、ちゃんと行使しないといけないんだからね!」という言葉は全くだなと思っていますし、そのためにも、効率化や省力化、統廃合などは必須と心得ています。
そんな私なので、子どもが大きくなった後もその習慣はずっと続いていて、残業をするというのは余程の事態でない限りありませんでした。
大きなイベント前などは仕方ないと思いましたが、日常の小さな業務については「これを今やらないと誰か死ぬ」というものじゃなければ翌日回しです。
納得がいかない残業については「私は不要だと思いますが、あなたが私に命じることなので、わかるように理由を説明してもらえますか?」と上司に求めてました。我ながら嫌なやつと思いますがw、自分のライフワークバランスは自分しか守れないですし、それはそのまま家庭に跳ね返ります。仕事のために家庭があるのではなく、家庭のために仕事があると考える自分にとってそれは耐え難いことですし、誰かが「上司は職員を定額働かせ放題だと思っている」と言っているのを聞いて座布団100枚と思いましたが、そもそも組織内の業務量がリソースに見合っていないというのはマネジメントの問題でもありますので、心を鬼にして言い放つようにしました。
ひとつだけ注意してたのは、定時で帰る時も必ず周りの人に「なにか手伝うことありますか?」と聞いてから帰るということくらいでしょうか。

他にもいくつかありますが、この辺にしておきます。
皆さんのより良い働き方の参考になれば幸いです。

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