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はだかの王様

はだかの王様ってお話って知ってますか?
むしろ知らない人がいたらびっくりするくらい有名な寓話ですね。

ある国に、新しい服が大好きな、おしゃれな皇帝がいた。ある日、城下町に二人組の男が、仕立て屋という触れ込みでやってきた。彼らは「自分の地位にふさわしくない者や、手におえないばか者」の目には見えない、不思議な布地をつくることができるという。噂を聞いた皇帝は2人をお城に召し出して、大喜びで大金を払い、彼らに新しい衣装を注文した。

彼らはお城の一室に織り機を設置し、さっそく仕事にかかる。皇帝が大臣を視察にやると、仕立て屋たちが忙しく織っている「ばか者には見えない布地」とやらは大臣の目にはまったく見えず、彼らは手になにも持っていないように見える。大臣はたいへん困るが、皇帝には自分には布地が見えなかったと言えず、仕立て屋たちが説明する布地の色と柄をそのまま報告することにした。

その後、視察にいった家来はみな「布地は見事なものでございます」と報告する。最後に皇帝がじきじき仕事場に行くと「ばか者には見えない布地」は、皇帝の目にもさっぱり見えない。皇帝はうろたえるが、家来たちには見えた布が自分に見えないとは言えず、布地の出来栄えを大声で賞賛し、周囲の家来も調子を合わせて衣装を褒める。

そして、皇帝の新しい衣装が完成すると。皇帝はパレードで新しい衣装をお披露目することにし、見えてもいない衣装を身にまとい、大通りを行進する。集まった国民も「ばか者」と思われるのをはばかり、歓呼して衣装を誉めそやす。

その中で、沿道にいた一人の小さな子供が、「だけど、なんにも着てないよ!」と叫び、群衆はざわめいた。「なんにも着ていらっしゃらないのか?」と、ざわめきは広がり、ついに皆が「なんにも着ていらっしゃらない!」と叫びだすなか、皇帝のパレードは続くのだった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%B8%E3%81%AE%E7%8E%8B%E6%A7%98

この話から得られる示唆ってなんでしょうね。
思ったことを口にする子どもはすばらしい?
忖度する家来や民衆がアホ?
だました仕立て屋が最低?それともだまされる方が悪い?
見栄と権力にあぐらをかく王様が一番の馬鹿?

個人的には、この話を「国という統治機構の問題」という面から見るか、「メンヘラな王様個人の問題」という面から見るかで得られる示唆も、このパレードの後がどうなったのかも変わってくると感じています。

統治機構の問題と見るなら「そんな簡単にだまされる王様が治めている国なんてヤバイ」となって民衆が逃げ出す。
王様個人の問題として見るなら「王様がなぜそういう人になってしまったのか」ということを民衆みんなで考えて、王様を更生させるとともに国を建てなおす。

さて、皆さんはパレードの後はどうなったと思いますか?