雨ニモマケズ

「銀河鉄道の父」という映画を観た。
宮沢賢治の生涯を、父親の視点で描いていた。
私は宮沢賢治自身についてはほとんど知らなかったんだなと思った。
物語を書くきっかけが妹に面白い話を聞かせたいという気持ちから始まったこと。
仏教に傾倒していたこと(少し行き過ぎたもの)。
生前はほとんど本が売れなかったこと。
父親はあの時代において珍しく息子への愛情深さを示していた。
時代的に結核は死の病とされ、若くてもたくさんの人々が亡くなっていたが、賢治の父は2人も子供を結核で亡くしたんだ。
家業を継ぐことを拒否し、不可解な行動をし迷惑をかけてきた賢治だったが、父親の大きな愛を受け、本は売れずともやりたかったことを存分にやってきた。
あの父あっての賢治だった。
まさに銀河鉄道の父だ。

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