封印を解く

「オマージュ」という韓国映画を観た。
ヒット作が出ない女性監督。
夫や息子、義母からは家にいて家事をしてほしいと言われる。
自身の子宮筋腫はだんだん大きくなっていく。

60年代の「女判事」という映画の音声部分が一部消えておりそれを修復してほしいと頼まれる。
観ると一部分が編集でカットされていることに気づき、カットされた部分を探すため当時を知る映画関係者を訪ねる。

やがて当時検閲によってカットされたフィルムを見つける。
当時女性がタバコを吸うシーンは許されなかったのだ。
長い年月を経て彼女を救いスクリーンに復活させた。

女性が生きづらかった時代から大きく変わった。
しかし女性にとってまだまだ生きづらい世の中なのだ。
女が家事を辞めてやりたいことを実現する代わりに子宮を取らなければならなかったのか。
そんなことは思いたくない。
ただ、それが現実なのかもしれないと私自身の病気を重ねて思う。

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