自律神経
「ああ煩わしき名は我なりや にっちもさっちも行かぬ躰(てい)」
自律神経というものがあります。
私たちの意思とは関係なく、生命活動の維持のため昼夜を問わず働くからだの機能です。
「つるし雛 廻るな廻るな 目が回る」
こんなふうに私は今の時期からいつもどこか具合が悪いです。
「鯉のぼり あれよという間に 冴えわたる」
といつの間にか調子が良くなったと思ったらまた、
「町医者の 賑わう月は 雨多し」
といろいろな薬に頼る日々が続きます。
ならばいっそのこと、
南の島に移住してのんびり画でも描いて過ごしてみたいなどと考えます。日々の生活に追われる身としては贅沢なことなのですが、切実な思いです。
「桜餅 柏餅に 水無月よ 喉から手が出る足が向く」
以前は和菓子屋の前を通るたびに勢いで五つ、六つと買ったものでしたが、
年々、その衝動性も減ったうえに楽しみも減りました。
「茶漬けでもおあがりなさいと 薄暑かな」
四季のあることは喜ばしいことなのですが、お茶漬けばかりでは栄養にはなりません。
これからが思いやられます。