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デザイン授業の準備、はじめます⓪

※準備段階の情報発信の許可をいただいたので、自身の記録や改善点の振り返りとして情報を残します。

先日、母校の先生から声をかけていただき、美術大学の授業の7回分ほどを一緒にやってみないかと、お話しいただきました。
大学で何かを教えるには、圧倒的に知識も経験も足りないと感じているし、正直自信はない。けれど、何か伝えられることがあるのなら取り組んでみたいし、いろんな面で自身の学びにもなるだろう。
ということで、引き受けさせていただくことにしました。気になるところがあれば、是非いろんな方からご意見をいただきたい。

授業の目的。顧客理解とチーム作りの学び

担当させてもらうのは、3年のデザインクラスのディレクション授業です。

デザイン科の授業の中で多いのは、自分でテーマを設け自分で表現方法を模索する自己表現に近い制作。もちろん、表現の幅を増やしておくことは大切なのだけれど、学生が近い将来デザイナーとして就職した時に重要になるのは顧客理解やチームワーク。
この顧客理解とチームワークを重視する授業を計画したいとのお話しでした。
また、デザインの作業者としてアサインされる環境に身を置いてしまうと、量や時間に追われる生活に陥りやすい業界なので、アウトプットだけでなく目的設定や設計を重視する企業に目を向けて欲しいという、キャリア選択への期待もあるそう。

欲張りだけどもうひとつ狙いがあって。
デザインの授業では、アウトプットの表現力で評価されてしまいがち。デザインに興味を持って入学してきて、表現の引き出しや質の違いで、頑張っても認められづらい人はたくさんいる。
アウトプットをすることが向いていないだけで、お客様の理解やそれに合わせた設計までが大得意という人もいる。
デザイナーという選択肢だけじゃなくて、制作に携わる大切なポジションは他にもたくさんある事が示せるといいなぁ、とも思っています。

わたしも顧客理解や成果のための方針づくりはまだまだ勉強中ですが、少なからず人に共有できることもあるだろう。あとは、こういう環境に身を置くことで学ばざるを得ない状況を作っておくと自身のスキルアップにもつながるはず。という事で頑張ってみます。

授業の大枠はなんとなく決まったので、7回の間いつどこで何をするのか計画を立てていきます。
また計画の方法や考えの記録を残しておきたいと思います。

私が声をかけていただいた理由

正直私は学生時代は単位ギリギリサボリまくりのいわゆるダメな大学生でした。しかも、デザイナーとしては別にたいした作品も評価もない。
確かに今はもにゃもにゃあれこれ考えながら頑張って仕事をしていますが、なぜ私に…?と思って聞いてみると

制作の上流の発信をしているのが私だった

という事が大きな理由でした。(それだけというわけではないけど)
自分(自社)がやっている事、できること、考えている事を発信する事の重要性をまたひとつ学んだ気がします。

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