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【メニエール病】静かな世界を失った

またまた病気noteになってしまうけれど、わたしも同じ病気をもっている人のブログやTwitterを探してたくさん読んでいたので、そっと流してみる。


メニエール病とは

メニエール病とは、体の平衡感覚をつかさどる耳の奥の“内耳”にリンパ液がたまることによって生じる病気のことです。
30~50歳代で発症することが多く、発症すると耳が詰まったような違和感や軽度の聴力低下が引き起こされます。
そして、体の平衡感覚に異常が起きて回るようなめまいが生じ、耳鳴りやさらなる聴力の低下が起こるようになるとされています。
このような症状は通常片方の耳にのみ生じますが、もう片方の耳に発症することも多く、一度症状が治まっても再発を繰り返していく過程で聴力が徐々に低下することが特徴です。

Medical Note

わたしが発症したのは2022年の初春だった。
夜勤ももうすぐおわる朝7時頃、突然のふわっとした感覚→頭がぐらぐら揺れ始めた。同時に吐き気。
なんだかおかしいと思ったけれど、気をそらして仕事を終わらせて帰宅。
シャワーも浴びず、ホットカーペットの上で爆睡した。

目が覚めても症状は治まらない。世界が揺れている。エアマットの上を歩いてるような、自分の身体がどこにあるか定まらない変な感覚のまま耳鼻科へ行った。
ちなみに歩いて10分の耳鼻科へ20分かけて歩いて行った。ふらふらしすぎて。

症状

・回転性めまい

世界が大回転めまい。回転性めまいがしている間は動けない。ふつうに家の中ですっ転ぶ。
目を開けていても閉じていてもぐるぐるしてるので、できるだけ早く意識を飛ばさないとこの苦行からは逃れられない。

・浮動性めまい

エアマットの上を歩いてるような、自分が自分でない感覚を覚えるめまい。足元ずっとふわふわしている。
再発するたびにふわふわ感が増していく。

・耳鳴り

左耳>右耳でキーンと高い耳鳴りがするのがデフォルトになった。
あの日からずっと、寝ているとき以外ずっと耳鳴りしている。わたしの静かな世界はなくなった。
メニエール発作中は、テレビの砂嵐のようなジジッとした低い耳鳴りがプラスされる。
この耳鳴りがすると「メニエール再発したな」という自分なりの指標になる。嬉しくない。

・耳の閉塞感

症状が出るときと出ないときがある。わたしはめったに感じない。
ただ、イヤホンをするといつもより詰まった感じはする。

・吐き気、付随して食欲不振

めまいがするので吐き気も当然する。吐き気がすれば嘔吐恐怖でごはんを食べたくなくなるので食欲もなくなる。
人間の身体はうまく関連づいている。

・低音難聴

後述の検査で低音の聴力が低下していることがわかった。
初めてメニエールと言われたときは自覚なかった。
再発するたびにどんどん聴力が下がるので、さすがに自覚する。
特に左耳は耳鳴りもひどいし、ガヤガヤした場所で声が低めの人とお話すると聞こえん。

検査

・眼振検査

お医者さんが水中メガネみたいなのをはめて、わたしの目を見て検査する。
めまいがするって言ってるのに頭を左右にふったり起こしたり下げたりするのでつらい。
目の揺れを見ているので、わたしは目を瞑れない。
めまいがひどくなる。非常に拷問の検査。

・聴力検査

閉所恐怖症なので、無心で受けている。ここが閉じられた空間なんて信じていない。
動悸のバクバク音が大きすぎて、聴力検査になってないんじゃないかって心配になるけれど、そんなことはないらしい。

発症当時の検査結果。赤色が右耳、青色が左耳。
125〜250の低音域が少し下がっている。
上から5か月後の検査結果。
右耳はほぼ戻ったけれど、左耳はまだ低め。

「オージオグラム 読み方」で検索してもらえると、読み方がわかると思う。

再発するたびに聴力検査はしていないので、実感として↑これより今は低そう。検査のためだけに耳鼻科にいくのもなんだか気が引ける。

・画像検査

最初は頭の病気と鑑別するためにCTやMRIを撮るらしい。
わたしは合わせて片頭痛も発症したので、脳外科でMRIを撮っていたので、それを共有してもらった。
頭に病気はなかった。
ちなみにMRI撮影も地獄の時間だった。勝手に多めに安定薬のんで気を逸らして、検査に臨んだ。
次もしMRI撮影しなければならないときは、絶対に鎮静してもらう。

内服薬

まずは内服で治療することになる。

・イソバイドシロップ(イソソルビド液)

インターネットで調べれば出てくる、激まずで有名な薬。本当に激まずである。
オレンジジュース割り、コーラ割りが有名どころ。
ジュースと割るとかさが増してしんどいので、わたしは薬を冷蔵庫で冷やしてぐっと喉にそのまま注いで飲んでいた。
甘辛いのが喉に残るけれど、量が増えると飲み切るのに心が折れる。
利尿作用があるのでトイレが近くなる。

医者にも薬剤師にも、まずいけど絶対飲み切って!と念を押される薬は人生で初めてだった。

薬局によって置いている薬が異なるようで、わたしは2パターンのものを処方されたことがある。
(どちらも薬は同じもの)
上のイソソルビド内用液の方がまだ、ましな味。
問い合わせる元気があったら、イソソルビド内用液ある薬局を選んでほしい。
薬を飲むがんばり度がぜんぜん異なるので。オレンジの方は割としんどい。

・メリスロン(ベタヒスチンメシル)
・セファドール(ジフェニドール)

めまい止めの薬。お気持ち程度だった気がする。
どちらの薬かわからないけれど、口がカッピカピに乾く。出かけるときに飲み物は必須。

・アデホスコーワ顆粒
・メチコバール(メコバラミン)

耳に栄養を与える薬、といっていた。顆粒のお薬は、若干甘い気もする。

・五苓散

わたしが漢方得意じゃないからだろうけれど、まあまずい!くさい!
でも1日3回飲み続けている。ちなみに片頭痛にも効くらしい。

原因:ストレス

原因でお馴染み、ストレス。わたしのもつ病気はだいたいストレスですねえって言われる。
最初は仕事のストレスだったのだろうが、退職してからもぜんぜん発症する。
今年は引っ越し前、旅行前、旅行後と環境が変わるタイミングでよく再発した。

ストレスって言われることがより、ストレスになるのだけれど少し気を抜いて生きていけってことだと思うことにする。
再発しちゃうと1週間くらいはぐるぐるふわふわするので、日常生活が割としんどくなる!再発1歩手前くらいで気づいて、緩和していきたいところ。

運動もおすすめ!と言われているので、今のメニエール症状が治まったら歩いたりリングフィット再開したりしたいと思う。