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置かれた場所から幸せな空間を

私の幸せ

それは、人から人へと幸せをプレゼントしているところを
見ることかもなのかもしれない。

3度目のワークショップをつくり終えた今日、余韻に浸りながら
私は幸せに包まれている。

今の感覚を忘れないように、久々にnoteを書いてみる。

<ちょっと振り返り>

そういえば、このnoteでは

これから入学してくる未来の高校生が、チャレンジしまくれる環境の土台をつくりたい。

そしてこのnoteでは

学校の中を外から変えることは本当に難しい。
だけど、私はどうだ???

そう。まだ高校生なのだ。
学校の中にいる人間なのだ。

ということはまだ希望が残っている。
私次第で、変えることはできる。

だから、ワークショップつくったり、後輩のやりたいを一緒に見つけて、
後押しできる存在になろうって思った。いや、なってみせる。

なんか、私、どちらも似たようなこと書いてるくない!?

4月も8月も、

「探究の時間」だけに縛られず、いろんなことをざっくばらんに話せる場所をつくりたい!

という思いは変わらなかったみたい。

雑談 は根っこでつながる最強の材料だとサマキャンで感じて、
余計に場づくりがしたくなったのも事実なんだけどね。


私の軸

先程載せていたnoteもそうだけど、私の軸には常に「幸せ」がある。

そのきっかけはやっぱり、探究との出会いだった。

自分のやりたい!!というエネルギーが、学校という狭い世界しか知らなかった私を、外の世界と出会わせてくれた。

多くの人と出会って、色んな価値観とも出会うことができた。

自分の考え方がが変化したり、

尊敬する人と出会って「私もこれならできるんじゃ!??」と
昔の自分なら考えもしなかったことに挑戦できたり、

自分がどんどん変化していく毎日はとても楽しい。

すべては、「やってみたい」という気持ちと出会えたおかげ。

対話の力

そうは言っても、自分のやりたいことがなかなか見つからないのも現実だ。

教育!教育!という私も、探究を始める頃、
教育に対する興味は一ミリもなかった。

どちらかと言うと、地域づくり系やってみたいな。という
ゆるーい興味しかなかった。

何が私を変えたのだろう。

それは、きっと先生との対話なんだと思う。

私は高1の夏休み、ずっと学校に行っていたので
化学の先生でもあり、探究の主の先生でもあり、進路指導主事でもある
先生のところへ行って

「勉強をやってもやっても点数が上がらないんです…」とか
「結果って何のためにあるんですかね…」とか

全く探究とは関係のない相談をしていた。

私はただ悩みを相談していただけなのだけど、
先生側から見るとそうではなかったらしくて

私の思考とか興味とかを話しながらキャッチしてたんだって。

そして12月。探究が始まった初日。
先生から呼び出された。笑

というのも、みんな第一か第二希望のテーマでグループに分けられているのに、私だけ、書いた記憶がない教育のグループに入れられていたのだ。

詳しいことは忘れたんだけど、

「担任じゃないけど、あなたとは結構話したから、あなたのことは大体分かった自信がある」

そして

「あなたはこのグループに入ったらきっと面白いことになる」と

ものすごい熱量で話して頂いた記憶が…笑

そして、このグループに入り、実際、私のやりたい!!が見つかった。

先生の言った通り、今の私は面白い毎日を送れている。

先生すげぇぇ。そして、対話の力ってすごい。

かたや、現実は

でも実際、先生のところへ率先して相談に行く高1は、
どれだけいるのだろうか。

「先生と話すと、世界広がるんだよ!!」と言ったとて
みんなが行くわけじゃない。

(ないと思うけど)みんなが先生のところに行っちゃうとそれはそれで
私が困るw

対話によって、自分のやりたいことが見つかった私。
今の自分にできることは何なのだろう。

考えた結果、行き着いた答えは、探究の土台をつくることだった。

これまで何度も書いてきたように、
みんなのやりたい!!という想いを引き出す場所をつくることだった。

そして、自分のやってみたい!!ということを
探究を始める前に出会うことはできないのかな??と思って

私は、探究を本格的に始める直前の学年である
中学3年生を対象にワークショップをつくることになる。

5月

私の学校は中高一貫でありながら、中高での繋がりがあまりない。
私は、この状況に、ものすごく勿体なさを感じていた。

モヤモヤを消化できず、気づけば先生に話しかけていた。

すると、
「先生たちの中でも課題としてあがってることなんだよね」
と教えて頂いた。

私の頭には チャンス という文字が浮かんだ。

「あの、ちなみになんですけど、、」と
先程書いていたような探究の課題感をかけあわせて、
「中学3年生向けにワークショップやりたいんですけど…」
と提案をしてみた。

すると、「いいじゃん。やろうよ。」と。

え。そんな簡単に通っちゃっていいの!!?と少し戸惑いながら、
中3×高3のワークショップが実現することに。

とは言うものの、時間割変更がスムーズには行かなかったり、中学の先生がいる職員室に通う日々が続いた。(おかげで、中学の先生方とめちゃ仲良くなれて嬉しかった笑)

クラス内でのファシリは1、2回やったことがあったのだけど
約60人を前にワークショップを開催すること、ファシリをすることは人生で初めての試みだった。

・参加者にワークショップの後どうなっていて欲しいのか
・どんな問いを投げかければ、思考が深まるのか
・どこに一番時間を割くべきなのか

とにかく難しい!!!!

友達や後輩と構成を考えたりするのだが、せっかく中学生の時間を頂いているのに自分たちの何となくの考えで企画してしまうのには違和感というか、気持ち悪さを感じていた。

そして、わたしは人をめちゃくちゃ頼った。

(noteで何度登場してきたことか)ウィルドアのみなさんにも相談させて頂いて、カードゲームを入れてみたら!?だとか素敵なアイデアをたくさん頂いた。

連絡をすると、いつも快く相談に乗って頂き、感謝しかない。

そして当日、大教室に1グループ6人のテーブルが10個。
マイクを持って、会場を見渡したときの景色、今でも覚えてる。

どうなることかと思っていたんだけど、

恥ずかしさなんて捨ててしまえっ!!って
いつもの2倍のテンションで喋ってみると
意外とみんながノッてくれた。笑

演劇してて良かったああああ。と思う瞬間である。

そして、もう1つ嬉しかったことが。

各グループ、高校生2人、中学生4人の構成にしたんだけど、
いつもクラスで話し合うとき、比較的静かめな子が、積極的に中学生に話を振ってあげたりしてたんだ!!!

それが、1つのグループだけじゃなくて、どのグループでも起こってたの。

みんながものすごく輝いて見えた。

途中から、他学年の先生がチラ見しに来たり、
まさかの校長先生が見に来てくださったりしたんだけど

感想を聞きに行くと、

先生「高校生には事前に何するか伝えてたの?」

私「いや、特に何も伝えてなかったけどなんでですか?」

先生「え!すご!!中学生にめっちゃ話振ったり、楽しそうだったよね」

と、多くの先生からこのような感想を頂いた。
私のファシリの評価より断然こちらの評価が嬉しかった。

みんなが笑顔の空間。幸せだ。

だけど、同時にモヤモヤが生まれていた。

それは、楽しさだけが勝って、本来の目的である、「やりたいことの発見」に繋がったとは思えなかったからである。

それを先生に伝えると、
「40分しかなかったしね。」
「あれでも十分、中学生に良い影響を与えられたと思うよ」
と言って頂いた。

それは、先生の優しさだと受け止めつつ、
もっと何かを変えられたはずだと、私の課題に変わった。

7月

受験が近づいてくる日々。分かってる。
だけど、私はどうしてもあのワークショップをリベンジしたかった。

そんなとき、学校の行事予定表を見るとオープンスクールという文字が。

ビビっ!!ときた答えは

他校の中学生が来校してくれる、オープンスクールでワークショップのリベンジをすることだった。

前回と同様、構成から迷いまくる。

模擬授業の枠でやるのか、部活動体験の時間にやるのか。

模擬授業枠で行こう!!と決めたものの、オープンスクール当日は英検の二次試験日ということが発覚。

一次試験だったら、高校生が何人来れるかはすぐ分かるのだが
二次試験は、一次の合格通知がオープンスクール当日の一週間前にしか分からない。

できるか、できないか、
あやふやなままでは、広報ができない。

そんなことがありながら、当日一週間前まで何もかもがグダグダだった。

結論、私が出した答えは、
模擬授業終了後の部活動体験の時間(中学生が校舎をグルグル回る時間)にワークショップを実施するということだった。

中学生は、保護者の方もしくはお友達と回ることが多いため、
2、3人の中学生に対して1人の高校生が、中学生の悩みを聞きながら、中学生に「こんなことができるかもしれない!」と未来にワクワクを感じられるような空間を作ろうと思った。

でも、実際「悩みってなんですか?」といきなり聞かれると
あったとしても、パッと出てこないよなぁと思い、

いくつか、中学生が聞きたいであろう質問カードを用意するなど工夫をしてみた。

そして、迎えた当日。

まっっっっっじで人が来ない。え??

とりあえず、声をかけてみるか!!と友達が声をかけに行ってくれた。

すると、「中学生に「来てみない??」って聞いてるのに、隣にいる保護者がさ!「大丈夫です」って断られるんだけど!!なにそれ!!」と私に言いながら帰ってきた。

社会は甘くない。と心のなかで私はつぶやく。

すると、その子は「社会って甘くないんだね」と。
何か発見したような顔つきだった。

どうにかして、人を呼びたい!!
そう思った私は気がつくと、放送室にいた。

私の中学からの友人が放送部の部長であることを良いことに
「ごめん!放送入れて良い!?」と友人の後輩頼んで、放送をした。

「みなさん!!こんにちは!!」と気づけばスラスラと言葉が出てきて
私のハイテンションな声が学校中に響き渡る。

「え、原稿無しでこれはヤバイです」と後輩に謎に褒めて頂き

放送室を出ると、「あいつやってんなぁ」と私の数学の先生がニヤッと私を見てきた。

恥ずかしさというより、放送をしているのはもはや自分ではない感覚w
やっぱり、演劇やっててよかった。(女優さんにはなれなかったけど)

そして、その放送が多少の効果を発揮し、数名が教室に来てくれた。

私は、3組の中学生と保護者の方とお話することになったのだけど
「こんなことができるんですね!!」だとか
「ここに来て、さくらさんのお話聞けてめちゃくちゃ良かったです!」

と嬉しい言葉を頂き、とても嬉しかった。
今回もやって良かったと思えた。

だけど!!!!
やっぱり、前回と同様、成功したとは思えなかった。

ベストは尽くした。だけど、もっと変えられる。
良い空間ってどうしたらつくれるのだろう。

そんな課題を背負いながら、7月以降のイベントに参加するときは参加者でありながら、ファシリの観察をして、すべてを吸収するつもりで参加してた。

次のリベンジは、受験が終わってからだろうな…

そう思っていたはずだった。

9月

8月、9月。
総合型で受験する私は、書類の作成に追われていた。

9月の上旬に書き終わったんだけど、精神的に追い詰められたせいか、書き終わった瞬間、「今の私なら、なんでもできる気がする!!!」と

ものすごいエネルギーが湧いてきた笑

模試やら、期末テストに追われるTHE受験生!!というスケジュールなのだけど、10月1日に最後のオープンスクールがあることを思い出し

オープンスクール担当の先生のもとへ行ってみた。
すると、「今回から、担当の先生変わったんだよね!!」と伝えられた。

「ちなみにどなたなんですか??」と聞くと
ほとんど話したことのない美術の先生だった。

ということで、美術室に突撃ー!!

オープンスクールの話をしに行ったつもりが、
気づけば、進路だとか、夢を語っていた。

美術の先生という事もあって、美術の話を挟んでくれるのだけど、なんだか新鮮で面白かった。

そんな感じで、美術の先生とも少し仲良くなり??

本来は、入試対策講座オンリーの模擬授業枠に
生徒企画のワークショップが加えられた。

応募状況を聞くと、最初は人が意外と来ないかも…
と言われていたのだけど

なんと!!当日、23名の中学生が来てくれた!!

うわ!!手伝ってくれる高校生探さなきゃ!!と
急いで、友達に「今週の日曜なんだけどさ〜空いてたり、、する??」

と聞きまくり、「オープンスクールでワークショップするんだけど、5月にやったみたいにグループの進行とかしてほしくてさ。」

と言うと、「あ、いいよ!!」とみんな快く引き受けてくれたの。

そして、後輩ちゃんに声をかけると企画の準備から一緒にしてくれるって言ってくれて。

1人で全部できるって思ってた自分がバカみたい。

期末テストが終わってからの一週間、
毎日昼休み、放課後に集まって一緒に企画を考えてくれた。

雑談も含め、後輩の新しい一面を発見出来たり、毎日がめっちゃ楽しかった。

だからこそ、

絶対に良い時間にしよう。
幸せな空間をつくってみせる!!

って日が近づくに連れてワクワクが増していった。

そして、今日

10月1日、私自身3度目のワークショップをつくってきた。

結論

過去イチ、上手く行った!!!!!!!!!!!

先生が、教室に中学生を連れてきてくれたのだが、
最初、中学生みーーーーんな顔が緊張していた。

でも、終わった後には「楽しかった!」と笑っていてほしい。

そう思いながら、私は、ワークショップを始めた。

序盤から、噛んだ私。それも笑いに変えながら、問いを投げかけていく。

一番最初にワークショップをしたとき、全体のファシリで頭がいっぱいで参加者の中学生の言葉をキャッチできなかった後悔を思い出し

前に立っていながらも、遠くの子に質問してみたり
できるだけ対話できるように心がけた。

グループで自分の考えをシェアしよう!!の時間は
各グループに一人いる、高校生が中心となって話を深めてくれた。

一応、朝から練習をして、

ただの意見交換ではなくて、「なんでそう思うの?」とか
「自分がやりたいこと」とか抽象的なフレーズが出てきたら、
「やりたいことってちなみにあったりするの??」とか

「中学生の考えをあと一歩、深められるような質問をしてほしいんだよねー!」と私がお願いすると

「なるほどね。やってみる!!」とすぐ実践してくれるのだ。
「質問するのむずーーーー!!」と言いながらね。笑

実際、本番は、高校生が積極的に問いを投げかけてくれて
中学生も、「うーん」と考えながら話している姿を見ることができた。

そして、最後に「もしよかったら、誰か感想シェアしてくれませんか?」
と聞いてみた。ワークショップでは定番だ。

誰か、、手を上げてくれないかな??

挙がらない。だよね。いきなり過ぎたよね。ごめん。

ということで、「じゃ、まずグループで感想共有してみましょう!」と方向転換。

そして、ダメ元で、「全体で感想シェアしてくれる人いないかな?」と最後に聞いてみる。

すると…

手が挙がったああああああ!!!

聞いてみると

「最初は、緊張しててちゃんと話せるかなとか不安だったけど、高校生がリードしてくれたお陰で、すごく楽しかったし、来てよかったです」

のようなことを言ってくれた。

そして、またダメ元で「私も感想言ってもいいよって人いるかな!!?」と聞く。

すると、またひとり、手を上げてくれた。

そして、ワークショップが終わった後、友達同士で、
「入試対策講座じゃなくてワークショップにして絶対正解だったよね!」

と笑顔で話しているのが聞こえてきた。

そして、私のもとに来て「あの、ポスターの子ですよね?」と
話しかけてくれた笑 

そう、私は学校に(ありがたいことに)結構使われている。笑

「よくわかったね〜」と恥ずかしさを隠しながら
「来てくれてありがとう!!」と手を振って、帰っていった。

本当に、本当にすべてが嬉しかった。

手伝ってくれた友達に感想を聞いていると

「最初、私が質問するようにしてたんだけどさ、最後らへんは中学生が私に向けてとか、他の子に「なんでそう思うの?」とか質問するようになったんだよね」と教えてくれた。

ただ楽しかった ではなく この40分の中で中学生に変化が起きていることを知った私はもっと嬉しくなった。

日曜日にわざわざ、学校に来て手伝ってくれたみんなには本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。

私ひとりではなく、みんなでつくったワークショップ。
自然と笑顔で溢れていたワークショップ。

良い時間、幸せな空間、作れたんじゃない??

一歩前進だっっっっっっ!!

これからのわたし

3回ワークショップをつくってきて学んだことがある。
それは、ワークショップで大切なのは、ワークショップの後だということ。

ワークショップをしたとき、
みんながイキイキしている空間はとっても幸せ。

だけど、これがなかなか継続しないんだなぁ。
目標決めて、終わってしまう。なんかこれってもったいなくない!??

多分、次考えるべき課題はこれなんだと思う。

オープンスクールのワークショップは置いといて、
校内ワークショップならまだ改善の余地はあるなー なんて。

ファシリの能力はまだまだだけど、残された高校生活5ヶ月でたくさん失敗するためにたくさん挑戦する!!

転んで転んで、笑いまくっちゃえ!!!

そして、後輩ちゃんたちをたくさん巻き込んで、

私がいたからできた ではなくて、いなくなっても、形を固定化するのではなく、どんどんアップデートしていけるような土台を作り上げて卒業したい。

それが近い未来の目標。

私らしくいられている今がとっても幸せ。

置かれた場所から幸せな空間をつくるために
私はまだまだ動き続けるよ。

























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