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べき。べき。べき。

疲労からか、今日はお布団とお友達になって、ひたすらにゴロゴロしていた。ONEPIECEが無料公開されているということもあり、読み耽っていたら太陽が沈んでいた始末。

生産的な行動は、なにひとつしていない。なんだか、それが居心地悪かった。

……なんで居心地が悪いんだろう。疲れていたし、納期が近い仕事はなかったし、そもそもフリーランスだし。いつ働くかは、ある程度自分で選ぶことができる。「今日はお休み!」と決めてしまえば、お休みになるのだ。お布団と友情を育んでいても、誰も文句は言えないはず。

なのに、他でもない自分がイチャモンをつけてくる。

「やるべきことがあるくせに」
「みんな働いているときに、休んでていいのかよ」
「そもそも、お前もっと働かないとダメだろ」

書いていて嫌になる。僕は、いつになったら「べき」から逃がれることができるのだろう。

「週5日フルタイムで働くべきだ」
「スキルアップに努めるべきだ」
「ちゃんと安定した働き方をすべきだ」

たくさんの「べき」が、僕を追い立てる。追い立てられた先は、出口のないトンネルしか待っていないと知っているのに。

きっと、一枚ずつ剥がさないといけないんだろう。僕を覆う「べき」は、何層にも、何十層にもなっているから。

「他の人と同じようにしなくてもいいんだよ」
「自分の心地好さを追い求めてもいいんだから」
「“ちゃんと”って誰が決めたの?」

少しずつ。少しずつでいい。自由になって、僕の、僕だけの意志で選択を重ねていきたい。

そのとき、僕はどんな人生を歩んでいるんだろう。

そんな先が見えない未来に、少しワクワクしている僕は、また一枚「べき」を脱げたのかもしれないな。

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