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日光東照宮は、未完成な建造物?永遠に完成しない理由とは?

世界には今だに未完成な建物が多く存在しています。

有名な建造物だと、サグラダファミリア(バルセロナ)、シエナ大聖堂(イタリア)などがあります。

日本にも未完成なままの歴史的建造物があることは知っていますか?

それは、栃木県日光市にある『日光東照宮』です。

江戸幕府を開いた事で有名な、徳川家康を神として祀るために建てられた神社です。

その境内に建てられている数ある建造物の中で、最も豪華で迫力があるのが、本殿の手前にある陽明門(ようめいもん)です。

陽明門は豪華なだけではなく、その設計には重要な意味が込められています。

未完成と言われる場所は、陽明門を支える柱にあります。門は計12本の柱によって支えられていますが、そのうちの1本は逆さに取り付けられており、柱に施されたグリ紋(中国の堆朱のデザインなどによく見られる曲線)も逆さになっています。

これは、『完成したものはそこから崩壊が始まる』という考え方から、わざと1本を不完全な逆さ柱にすることで、永遠に未完成であることを表現していて、魔よけの意味を持っています。

元々は1本だけと言われていたのですが、1987年に本殿で2本見つかり、現在3本あると言われています。

永遠に完成しない事で魔よけの意味を持たせたり、門から北斗七星が見えるような設計にしたりなど、自分の死後も神として統治していくという強い意志が感じられます。そこがまた歴史好きとして面白いところです。

他にも五重塔など、わざと違う作りをしている場所がたくさんあります。

また、パワースポットとしても有名なので実際に行って神秘的な雰囲気を体感しに行ってはいかがでしょうか?

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