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治験に行っただけなのに。

それは遡ること1か月前、新居(狭い借家の一軒家)に親友と私の実の母親が遊びにきた夜のことだった。
妙に喉が痛んだが扁桃炎によくなる私は、しゃべり過ぎたせいかなと何気なく常備している某ペラックT錠を飲んで早めに就寝した。就寝というかソファで寝落ちした。
早めに寝たのは翌日朝から治験があったからである。この治験については詳しく口外してはならないという決まりがあるので割愛するが、持病のための治験とだけお伝えしておこう。

翌朝、腰と背中が痛かったが、ソファで寝たせいで痛めたのだろうと思い、頭痛は低気圧だったため片頭痛が起こっているんだろうと薬を飲んで治験の病院へ向かった。
和やかな空気で治験前の検査が進められていたが、検温のタイミングで一気に空気が変わった。体温計が37.6度を叩き出したのだ。
2回目も変わらず、周りに緊張感が走る。

そもそも、受付で非接触式の体温計を当てられたときはなんの問題もなかったんだから不思議な話である。

とりあえず治験はストップして抗原検査をやろうということになって、鼻をぐりぐりといかれる。
痛みに強いに定評がある私は先生に褒められるほど耐えきって、検査結果を看護師さんとじっと見つめる・・・
“大体結果が出るまでに15分くらいかかるからね〜” と言われるも15秒で陽性に線が・・・

記念に持って帰りなと言われ、報告がてら方々に送った自撮り写真。
この時点で熱は38度を超えて目はうつろなので自粛する。
顔も真っ赤になってこんな時までネタにしようと努力する自分が滑稽すぎる。
ちなみに記念に飾っている。なんの記念だよ。


もちろんコロナ陽性なので治験は中止。私は薬をもらってステルス帰宅。
ちなみに休職前は体調を見ながら在宅勤務をしていたのでワクチン3回目接種のタイミングを逃してたから最後に接種したのは去年の8月。ワクチン無接種も同然の免疫力だったせいか発熱、喉の痛み、鼻水鼻詰まりが人に聞く話より長く続いた。

幸いだったのは前日会った母と親友にうつらなかったことと、彼氏が出張中で不在だったこと。
そして1番助かったのは近所に住む義両親が毎食作ってドアノブにかけておいてくれたこと。

なんてったって物資が届いたのは、感染から5日目だった。義両親の近くに住んでなかったら高いお金で出前館頼むか何も食べず衰弱するところだった。

待って待ってやっと届いた物資。
忙しいんだろうなぁ・・・ありがたい。

コロナの不思議なところは、どんなに熱があっても喉が痛くても鼻がぐじゅぐじゅでも食欲があるところ。めちゃくちゃスナック菓子食べたかった。

天龍みたいな声になった私にマブから、梅昆布茶がいいらしいという情報を得たものの、家にあるのが梅茶だけで(逆によく梅茶あったな)試しに飲んでみたところ少し楽になったから、もし今からコロナかかる方は、梅昆布茶を常備しておくことをお勧めします。


休職中とはいえ遊び回ることもなく引きこもっていて、出かけるのはスーパーだけなんて私でもコロナにかかるこのご時世。
味覚障害が残った!なんて大きな後遺症はないものの、今でも嗅覚が鈍ったままだし、夜になるとなぜか微熱が出る日も多いから本当にかかるもんじゃないと実感。
なんとなく、罹るわけないだろうと思ってたけど感染力ナメてた。
奴らはいきなり訪れる。

みなさんもくれぐれも気をつけてくださいね・・・

これが私の、治験に行っただけなのに。でした。

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