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雑感 129   旅立ちの日に贈る言葉

雑感 129   旅立ちの日に贈る言葉

 先日、愛娘の誕生日でした。

 化粧もせず、着飾る事も無く、素のままでも価値の高い「ニッポンの JK」 になってもうすぐ1年。
 クサイ、キモイ、ウザイ、キタナイ、、、、そんな賛美は未だに、頂いていません。待ってるのに、、、。
 でもあと2年できっと、旅立っていくんだろうな、、、って思うんです。

 寂しくは無いんですよ、本当に。

 男親って、自身が痛くなっていないから、所詮どっか他人事なのかも知れないと思うんですよ。
 それに女の子は10歳になれば、違う生き物になるよ。ってある女性から言われた事も有るし。
 自分の所有物って感覚も全くないし、家族の為に働いてるわけだし。

 いつか必ずやって来る娘の旅立ちの時に、どんな言葉を掛けてやろうかと考えて居るんですわ、時々ね。
 『がんばれよ。』、『負けるなよ。』、『無理すんな。』、『どうしてもダメだったら、帰ってくれば良いから。』、、、
 ありきたりな言葉は自分らしくないな、、、もっと、捻った事が良いな、、、とか考えるんですよ。

 で、今のところ第一候補がね、、、

 「臆病者で、丁度良いんだからな。」  かな、、、

 と、言うのが、、、

 「やらないで後悔するよりも、やって後悔する方が良い。」とおっしゃる人が、成功した人達には多いでしょ。
 私はそうは思わないんです。
 やってみて後悔した出来事は、消えないと思うんです。傷やトラウマにもなり得ると思うのです。
 いつかは笑い話には出来る事もあるんでしょうけど、時間が必要です。
 やらないで後悔する時って、縁がなかったんだと思うとか巡り合わせだよねって事とセットになってて一度は納得しちゃってるし、後でうじうじくよくよしちゃうってなりますよね。
 そのうじうじくよくよが、心の貯金になると思うんです。知識とスキルにもなると思うのです。
 やってしまった後悔ってのは、もう二度と同じ挑戦をしないとか、同じ目標を目指さない選択もしちゃうかもって。
 やらない後悔だと、今度チャンスがあればああしてみようかこうしてみようかとシミュレーションをしがちだし、今の自分でできる方法を組み立てていく気がするんです。

 だから、やってしまった後悔より、やらないでくよくよする自分を積み重ねていけよ。心に貯金していけよ。
 「臆病者で、丁度良いんだからな。」

 そんな事を伝えようかと、、、、今は考えてるんですわ。
 娘に甘々な、歳食った父親はね。

 ただ、、、その日が来れば、感極まり何も言えずに見送るのかな、、、とも思います。

 良いんです。結局君の人生ですから。
 自分で切り開いてください。
 いっぱい後悔しても良いし、いっぱいくよくよしても良いし、泣いても良いし笑っても良いし、
 男親は、何も聞かず何も見ず、何も話さず、気に掛けていく事にしますから。
 いや、男親じゃなく、、、私はね。

 例えばね、どうしてもお金が必要になり、夜のお店とかに勤めるとしたならば、一生秘密にしとけよ。と思うのです。
 わざわざ報告要らんですよ。
 男親にとって、娘は得体のしれない、理解できない生き物で構わないのですよ。
 いや、男親じゃなく、、、私はね。

 生きていく為に必要なものが、知識と資格とスキル。
 そしてもう一つ、突破力。だとすると、、、「やらないで後悔するよりも、やって後悔する方が良い。」に繋がっちゃう気もするな。

 やっぱ、、、、君の旅立ちの日には、何も伝えられないかもしれない、、、、

 ようやく絞り出すとしたら、昔から言ってるこれになるのかも、、、

 「自分でどうにかしろ。」

 やまとやじろべえでした。
 ではまた、ごきげんよう。

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