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妄想爺のとんでも史観 (22) 力

妄想爺のとんでも史観 (22)

 力

 愛するパートナーや家族、協力関係にある隣人や遠方の知り合い、居住する地域、村、国を「守る」には、力 が必要です。
 異常が無いか見回る。異常があれば駆けつける。異常を排除する。外敵が来れば戦い、今後の憂いがあればそれを排除する。
 普段は住民共通の生産活動をしていても、いざとなれば武器を手にして行動します。
 事が起きた後は住民の保護と食料の補給、住居、耕作地の復旧と確保に奔走します。
 それらの力が 荒魂あらみたま 。 
 住民の中から男性中心に構成されたり、強くて慈愛溢れるリーダーの元に常時居たりします。
 自己中で勝手なリーダーの元に人は集まりません。逃げます。人質を取られたりしても、10人対30人の戦いであれば勝てます。
 また、人質を取る様なリーダーの所にはお供えが集まらない。交易品も集まらなくなると思います。報酬が減れば、監視する人も逃げていきます。
 そんなもんだと思うのです。
 スターウオーズと言う映画を見た時、ダースベーダーの元に居る戦闘員への報酬や食料、娯楽、福利厚生はどうしていたんだろう?と思った事があります。
 洗脳されているとか大事な人が人質に取られているとしても、気力の継続がままならない。と思っちゃったりしました。

 あくまでも荒魂の持続は、大切な人を守ろうとする気持ちと、それなりの報酬、待遇が不可欠だと思うのです。
 この国のあの組織も、世界から見て恥ずかしくない状態に、一日も早くさせてあげたいものです。

 太古の昔から、交流や移住でこの国と半島南部は同一文化圏、交流圏だったと以前書きました。
 必需品や装飾品の持参、鉄の原材料、加工品や半加工品の確保の為、常に荒魂が半島へ向かったと思います。
 それを倭寇と記してあったりした様です。北部からの侵略者、広開土王は自己正当化の碑文を残しています。
 (余談。半島北部は、元々人を食料にして来た在地人と、騒乱の中を逃げてきた人と、騒乱負け組の背走者の混在地域だったと聞いた事があります。)

 半島北部からの侵略とは何時から始まったのでしょうか?始まりはそこに人が現れてからでしょう。
 特に大陸内部での騒乱時に、半島北部からの侵攻は活発になったのではないでしょうか。また天候不順の時の作物の不作が数年継続した時とか。
 大陸内部の騒乱なんてしょっちゅう起きていました。もっと奥地からの匈奴の遠征、黄巾の乱などの暴動、魏呉燭や十国時代、ご存知の通りです。
 それらから逃げる様に台湾から南西諸島、東シナ海へと向かったり、半島へ、さらにその先へと人は避難したのでしょう。
 元々半島に居た人たちとの衝突があったり、そのまま素通りしてこの国まで来たり、空腹な人と在地の人との戦いが続いたと思います。
 比較的平和な時でも、羨ましがる人はいます。隣の芝生は青々と見えるものです。
 労力を惜しみ、濡れ手に粟の一獲千金を望むのは、人間としての 性 でもあります。
 決まり事を話し合いで作っても、”よく分かんない”で反故にされます。
 愛する人たちの命を、暮らしを守るには、戦い、跳ね返し、攻める気力を失わせるにまで徹底的に叩かないと、繰り返されます。
 大陸の人達と言うか、世界中の人達は、戦えば相手は殲滅、根絶やしが常識です。生き残りを野放しにするのは後顧の憂いとなります。
 この国もそう言う人たちも居たとは思います。今もいると思います。
 しかし、逃げ場所や隠れ場所が近くに沢山あり、追いかけるのも一苦労となれば、相手を殲滅、根絶やしさせる事は無理です。
 逃げて生き残った者は、恨みを持ったまま隠れています。奪い返す、仕返しをする機会を伺う事でしょう。
 常に 力 を持たなければなりません。そうしなければ、いつか逆に殲滅、根絶やしに会うかもしれません。
 繰り返していくうちに、恨まれるような事はしないでおこう。になるのも有りかと思います。

 戦った相手を、自分の荒魂へ誘い、仲間とする。将棋の駒の使い方の様に。
 逃げた相手を許す。迎え入れる。しかし決まりごとは守れ、その為には取り締まる。
 力 荒魂 は、恨みを残さず、秩序を守り、平穏安定を目指す為の、人々の結集。だと思います。

ではまた、お会いしましょう。
ごきげんよう。
やまとやじろべえでした。

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