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【趣味と娯楽】平家物語を観ました

こんにちは。すうちです。

連休に入って今年は近場へ旅行したり、娯楽リストに溜まってたキュー(コンテンツ視聴・読書など)を消化しています。

また、普段noteはIT寄りの記事が多いですが、しばらくテーマを限定せず書く試みもやっています。

今回は昨年から話題になっていた「 平家物語(全11話)」を見終えたので、その感想を書きたいと思います。

◆はじめに

平家物語とは

おそらく誰でも一度は耳にしたことある「祇園精舎の鐘の声…」からはじまる古典 平家物語のアニメです。平家視点から源平の戦いや平家滅亡までを描いています。

現在FODやAmazonプライムなどで視聴可能です。

以降、一部ネタバレを含みます。

◆平家物語がきつけるもの

主人公「びわ」の存在

アニメオリジナルのキャラクターであり、その名の通りびわを弾き語る琵琶法師がモデルと思われますが、一般的な男性・法師のイメージを少女・子供に置き換える大胆な発想は面白いなと感じました。

平家の歴史をまるでその場で見てきたかのように語れる理由も幼い頃から平家と共に暮らしてきた存在であり、純真な子供の視点で最後まで見届けた記録を語っているのであれば、そんなリアルな表現ができるのも説得力ある気がします。

また片目で未来が見えるという能力を備えたある意味ファンタジー的な要素もアニメならではであり、現代的なアレンジだと思います。

平家視点で描かれる栄枯盛衰と人間味

学生時代に歴史の教科書で学んだ時は、どちらかというと源氏が正義で平氏は悪という勝手なイメージを持っていました(確かに平清盛がかなり好き勝手に突き進んでいた所は平家がねたまれる一因になったと思いますが)。

しかし、物語を介して見えるのは、当然ながら平家一族も人間であり一般の人と同じように家族や人を愛し、今の現代人と変わらず悩んだり、色んなことを抱えながら生きていた様子が伺えます。

その意味では、遠い昔に生きていた人々も根本的なことは何も変わらないと言うことです。

様々な個性を放つ登場人物(意外性)

以下、個人的に意外性を感じたり、印象に残った登場人物です。

平清盛 :好き勝手にやっていた暴れん坊の印象は変わらなかったですが、行動原理に人生に面白さを求めていた所は少し意外でいい具合に人間味が加わってたと思いました。

平重盛:清盛の長男。父と真逆の性格で礼を重んじ礼をつくす人格者で、平家と朝廷の間で苦悩する姿が描かれてます。平家の行く末を案じ道半ばで倒れてしまいますが、彼がもっと長く生きていたら歴史も変わっていたかもしれないです。

平維盛:重盛の長男。心優しく芸術に秀でた一面は武士の家系にこういう人物もいたのだと最も意外性を感じた人物です(冷静に考えると武士の中にそういう人がいても全然おかしくありませんが)。

作品を成立させる過程で多少デフォルメされている部分もあると思いますが、源頼朝が気弱そうな様子で周りに言われて仕方なく行動する様子だったり、聡明で強い意志を持って生きた心優しい女性として描かれる平徳子(清盛の長女)など、他にも魅力的な人物が登場します。ちなみに、源義経は個人的にイメージそのままでした。

制作スタッフ・キャスト陣・楽曲

TVアニメ「平家物語」公式サイト (asmik-ace.co.jp)

平家物語は、制作スタッフやキャストもかなり豪華です。

アニメは詳しくないのですが、私が知っている範囲で補足すると、監督の山田尚子さんは「けいおん!」の監督もされていた方です。またアニメーションはサイエンスSARUにて制作されています(過去に「映像研には手を出すな! 」なども)。

声優陣は悠木碧さん、櫻井孝宏さん、早見沙織さんをはじめ多くの署名な方が演じられていて、平家物語の世界を色濃くしていると思います。

また、オープニングやエンディングに使われている楽曲は、古典のイメージからはかけ離れたオルタナティヴ・ロックやラップだったりしますが、平家物語の世界観にマッチしていて、これら合わせた全てが作品の魅力を支えているのは間違いないです。


◆最後に

これまで源平合戦の話は、大河ドラマなどで観たことはありましたが、平家視点の物語は今回が初めてでした。

視点を変えると、単に源氏の敵という平氏の存在も自分と同じように悩み生きていた人々なんだと思うと考え方が大きく変わります。

自分の視点だけで物事を考えると周りが見えない事もあるので、相手の視点から考えることも必要だと感じるのと、また同時に人生の最後は生まれた時から誰でも決まっているので、その日その日を大事に生きたいとも改めて思えました。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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