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ボキャブラ不足を補う!頼れる辞書

日々、仕事で文章を書いていると、いつも同じような文章や表現になってしまったり、面白味に欠ける言い回しになってしまったりすることはありませんか?

「もうちょっとウマイ言い方はないものか…」
こんな時に私は「類語辞典」「てにをは辞典」をよく使います。

このうち「類語辞典」については、オンライン辞書「Weblio類語辞典」(GRASグループ)を愛用しています。

たとえば「彼は面白い人だ」という内容を書くとします。
でも、この「面白い人だ」という表現そのものが「何かベタな表現だな」…と思ったとします。

そんな時に「面白い シソーラス」で検索するのです。

イラスト:アキヒロさん(イラストAC)

すると「小気味好い」「興味深い」「コミカル」「滑稽」などなど、「面白い」を一捻りしたような言葉が表示されます。

<面白いの検索結果↓>
https://thesaurus.weblio.jp/content/%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8D%E3%81%84

これを使って文章を書くと、同じ意味でも表現にレパートリーが生まれます。

・彼の話は「小気味好い」
・彼の話題は「興味深い」
・彼の表現は「コミカル」だ
・彼は「滑稽」だ

「彼は面白い人だ」という表現では、本当に面白い人なのかどうかハッキリしない「彼」が、表現を変えるだけで少し面白そうな人物に見えてきます。

さらに表現を広げたい場合は、「てにをは辞典」(コロケーション辞典)を使います。

「てにをは辞典」というのは、特定の単語に続く助詞と、その助詞に続く単語が載っている辞書です。単語の前に付く言葉も記されています。

「面白い」の前後にどんな言葉が当てはめられるかが記されている

私が愛用しているのは、三省堂の「てにをは辞典」(小内一編集)です。いちいち辞書を引くのは面倒だという方は、オンライン辞典でも良いかと思います。

使い方ですが、先ほどの「面白い」の表現を広げる場合、まず「面白い」で調べ、それに続く言葉を探します。

「(面白い)アイデア」「(面白い)言い方」「(面白い)冗談」「(面白い)反応」「(面白い)見方」…いろいろ出てきます。

これをアレンジして文章にすると…

・彼は「面白いアイデア」を持っている
・彼は「面白い言い方」をする
・彼は「面白い冗談」を言ってのけた
・彼は「面白い反応」をする
・彼は「面白い見方」をする

…となり、「彼」のどのあたりが面白いのかが具体的になります。これだけでも、ただ「面白い」とするよりは改善されていますが、ここからさらに「てにをは辞典」を使って、「アイデア」を調べてみると、「アイデア」の前後に来る言葉(=「面白い」の代わりに使える言葉)が分かります。

・彼は「奇想天外」な人だ
・彼のアイデアは「奇抜」だ
・彼の考えは「斬新」だ
・彼は「独創的」だ
・彼は「突拍子もない」ことを言う

…と、こんな感じです。ただ単に「面白い人」とするよりも、表現が豊かになりました。

こんな風にしてボキャブラリの無さをごまかしています(!)

イラスト:アキヒロさん(イラストAC)

オンラインで調べる場合は、「面白い コロケーション」といった具合に、「調べたい言葉+コロケーション」で検索します。

検索結果から「日本語コロケーション辞典」を選択すると下記のような結果が得られます。
https://collocation.hyogen.info/word/%E9%9D%A2%E7%99%BD%E3%81%84


「こんなこといちいち調べていたら時間がかかってしょうがない!」
というご意見もあるかと思いますが。

ぜひ一度、試してみてください。


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