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出産翌日


午前4時に目が覚めた。
昨日はそのまま薬が効いて、夜中も2回くらい?痛み止めの薬打ってもらって、
疲れ果てて泥のように寝てた。

産後のテンションで朝早くから、いろんな人に報告の連絡。
おはようございます!昨日産みました!
NICUで頑張ってます!かわいい男の子です!



人間ってどこにどうやって力を入れて起き上がってたんだっけ?
どうやって体を動かせば歩けるんだっけ?
と、不思議でしょうがない程に、体が痛い。動かない。

今日の目標は部屋の中のトイレまで!と助産師さんに言われて体育会系のノリだなあと思いながら、押忍!と頑張る。
まずは体を起こすところから、そして立ち上がり方。歩き方。
痛み止めの点滴をしてもらってるから、後陣痛と傷口の痛みはマシ。
でも痛い、傷の痛みだ、皮膚が痛い。


体の感覚が痛みと出産によって過敏になって、どこからの痛みかわかった。
感染症予防のために、帝王切開の傷の横から管を通していた。
そこは痛み止めが効かない人もいるらしく、痛かったり不快感があったりするそう。
ダメ元で先生に抜く日を早めてもらう交渉をしたくらい、体内から出ている管の部分が痛い。


なんとかトイレまで行けて、カテーテルも取ってもらって
次にトイレ行く時はナースコールを押さないといけない。
トイレの中で座る時も
ここは病院だから、万が一のことがあっても誰かは助けてくれると、
唱えないと最初は座れなかった。
そしてかがめない。
下に落ちたものが取れない。
振り向けない。
準備を万全にしないとトイレも1人でできないことがわかった。

悪露の様子を見に来てくださった助産師さん、本当にお見苦しい姿を見せてしまって、すみませんでした。



そんな感じで午前中が過ぎて、ご飯を食べて
夫と時間を合わせて、車椅子でNICUに息子に会いに行く。




鼻に口に管を通されて
保育器の中ですやすや眠っている。
本当に可愛い。
可愛い以外の言葉が出てこない。
我が子の周りに清らかな、柔らかな空気が漂って、
触らせていただきます。失礼します。
という気持ちで、手を消毒して触れる。


過保護な親の反面教師なのか
この子はこの子、私は私。という感覚が強い。
私のせいでも誰のせいでもない。
お腹の中に来てくれた時から、この子の人生を受け止めるだけ。
今、私ができることは毎日母乳を届けることくらい。


幸い、脳出血もなく、酸素の補助も少しずつ軽くなっていった。
いつ呼吸器が外れるかはわからないけれど、
とりあえず生きてくれている。

また明日、大好き、おやすみ。

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