ガンダムダブルオー映画感想

正式名称は劇場版機動戦士ガンダムOO-A wakeing of the Trailblazer ちなみにTrailblazerの意味は先駆者。

ここらは感想を述べていきたいと思う。まず初めにこの作品を一言で表すならまぁまぁ面白かった。ただ少し惜しいところ切ない部分もあった。

最初に面白い点だがストーリーだ。ストーリーは未知の人類と生命体との戦闘、対話。TVアニメから2年経過した世界での登場人物たちの関係性などが描かれる。今回は未知の生物との対話で、最初は未知の生物の目的などがわからないので、まるでミステリー、ホラーのような展開だった。それはそれでスリルがあって良かった。次に登場人物たちだが、刹那をはじめとした登場人物たちは2年を経て他者との関係性が変わっていたり、いなかったり、時を感じさせるものだった。変わっていたらそれはそれで新しくていいし、いなかったらなんというか変わらない安心感があった。戦闘面ではTVシリーズから続く綺麗な作画で見ていて迫力があった。また劇中対人戦のような場面があるがそこの作画もよく、アクション多彩で見ていて面白かった。

ここまでいい点を述べたが惜しかった点、切ない点を述べていく。

まず切ない点だが、結構主要キャラたちが死んでいく。セルゲイの息子、グラムエーカーなど死んで悲しかった。 また生命体に襲われた地球では、災害が起きておりかなりの犠牲者がいたと思われる。

そしてもう一つはキャラクターの関係性だ。フェルトは刹那のことが好きだ。しかしフェルトの求愛に対して刹那はどっちつかずの反応を見せる。刹那がフェルトをどう思っているのかの心情の描写が欲しかった。また最後にフェルトのところではなく、マリナのところにメタル刹那として行くのは以外すぎる(笑)だって劇中絡みはほぼなく会話すらなかったから。だったら最後、フェルトのところにでも行けば良かったと思う。次にティエリア、ティエリアも最後名前は忘れたが女の子に好きだと言われたのに、なんの心理描写もない。いわゆるシカトである(笑) まあこれらは仕方ないと言われれば仕方ない。そもそも他のメンバー、メガネとコーラサワーもそうだがアニメの方で恋愛のくだりはまぁまぁやっているので、映画でやると二度手間感がある。また時間の都合もあるし、キャラ崩壊なんてことも問題としてでてくる。いやーでもなーいくらイケメンでもあんなに無関心だとはつまらない。

最後に惜しかった点だ。上の部分が大部分をしめるが敵が地球外生命体で話せないというところが惜しい。なにせガンダムは対話がテーマの作品が多く、それはもちろん言葉を使って行われるのだが今回では相手が言葉を話せないのでそういう描写がなかった。なんかとにかく宇宙生命体が襲ってきてそれと戦う、よくあるSF映画みたいなものだった。たいてい宇宙人ものはその宇宙人たちに地球を支配するという目的以外ないのでなんか襲われて反撃してみたいなくだりでぱっとしないストーリー、終わり方の作品が多い。なので今回もそのような感じだった。まあ最終的に和解したけど。

最後にまあ見て良かったと思う。理由はここまで述べたこととイオリア・シュヘンベルグというアニメでほとんど謎だった人物の伏線、リボンズ・アルマークの行っていた来たるべき対話という伏線も回収されたからだ。まぁまぁ最後にふさわしい作品だったと思う。星をつけるとしたら5個中3個にしたい。

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