うるさいな

トクッ…トクッ…トクッ…

当たり前のように続く音

トクッ…トクッ…トクッ…

耳を塞ぐと余計に大きく響く音


これまで何度この音を停めようとしたかな

成功率0%
自分の無力さに愕然とした記憶が蘇る


トクッ…トクッ…トクッ…

うるさいな
いい加減に停まってくれないか?


護るために恥をしのんで生きてきた
でもその護るべきものも消えようとしている
誰も護ることができなかったのかな
誰かをと思っていたけど結局自分を護っていたにすぎなかったのかな

何のために生きていくのか
考えるのももう疲れた