平成レトロに浸っている場合じゃなかった

　こんにちは、亀山真一です。
　突然突飛な話ですが、月曜日のZIPで時々放送される「平成レトロ」のコーナーに興奮を抑えられません。

　平成５年生まれの僕は、風間俊介さんより一回り年下、令和のギャルより一回り年上という中間世代です。正直90年代はほとんど記憶にないけれど、それでも平成に青春時代を過ごした僕が「懐かしい～！」とテンションを上げるのは同世代なら分かると思います。

　小学校の移動教室ではインスタントカメラを鞄に突っ込んでいました。中学校の修学旅行では携帯電話が持ち込み禁止（そもそも僕はまだ持っていなかったけど）ということで、確か班に１つデジタルカメラが支給されたと記憶しています。そして高校は校則のゆるいところだったので普段からガラケー使い放題でした。
　今ではカメラ≒スマホになってしまって、校則厳しめの学校に通う中高生はどうやって思い出を保存しているんでしょうね？

　プリクラはあまり撮っていなかったけどその分撮る度に進化に驚き、透明素材はクリアではなくスケルトンと呼び、音楽はスマホではなくiPodで聞きます。
　……と言いつつ僕のiPod nanoは、実は電源ボタンが壊れているためカーステレオに繋ぎっぱなしです。仕事柄よくヘッドフォンを使うので、プライベートでわざわざイヤフォンを耳に突っ込みたくないというのもある気がします。

　あと、一般市民の間ではとうに消え失せたMDが演劇業界で生き残っていたことは、声を大にして言っておきたいです。
　素人でも編集がしやすいので、高校生の頃はコンポが家にある部員に音響の負担がのしかかったりもしていました（いや、ホントごめん）。音響機材なんて簡単に買い換えられるものじゃないし、MDに対応したPA卓は各地でまだ現役だと思っています。

　――とまあ、風間さんのヒートアップに共感しつつ昔を懐かしんでいたのですが、別に時代の波に乗りたいわけじゃないので自分が遅れていることは気にしておりませんでした。

　しかし！

　先日、個人的に大変だった仕事を１つ片付け「今日はPontaカードも免許証もいいサイズの鞄も持ってるぞ」と気付いて自分へのご褒美にGEOへと足を伸ばしました。
　目的はKing & Princeのアルバムです。もし置いてなければシングルを何枚か、あるいはSexy Zoneか。ジャニーズのいいところはテレビをつければ会えるしライブのハードルが高いから、逆に貢がずとも推せるところだと僕は思っています。

「あれ、ないな……すいません、J-popの棚ってどこでしたっけ？」
「申し訳ありません。CDの取り扱いはレンタルも中古販売も終了いたしました」
「……え！？」

　すんごい声が出てしまいました。

　そもそも僕は脳内再生されているのが最新シングルの『ツキヨミ』や『Trace trace』なのに「King & Princeの曲はまだiPodに入ってないんだよな」とレンタルショップに行く人間です。次に考えたのは「ケチらず新品買う？　それともBOOK・OFFで中古が買えるか探してみる？」ということでした。
　きっと今時、CDから曲を手に入れようとしていること自体間違っているんでしょうね……？

　その日の夜は悲しくて、あとシンプルに『ツキヨミ』が聞きたくて、YouTubeで延々とミュージックビデオを再生しておりました。

「ああ、岸くんって何で歌って踊っている時だけこんなに格好いいんだろう？」

　これ、毎回言ってますね。バラエティとのギャップがたまりません。
　平野くんも『クロサギ』ではばっちり天然を隠せてます。しかもこの超絶可愛い演技はなんだ、詐欺か？

「……やっぱり円盤欲しいかもなぁ」

　東京の片田舎に住んでいる僕は、望外に限定盤CDを手に入れられた経験もあり、ちょっと探してみようかと思いました。

　というわけで、いい加減スマホで音楽を聞くのか問題はKing & Princeの美しさで棚上げされてしまいました。実際にレコードショップへ行った話はまた後日にしましょう。