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アーチェリー大会で優勝しました。

 こんにちは、亀山真一です。
 この度、所属するパラアーチェリークラブ主催の大会に出場しました。優勝しました。

 ……いや、優勝者が8人くらいいるんですけどね。

 今大会の参加者は30名ほどでしたが、アーチェリーは的までの距離や弓の種類や性別などで細かく部門が別れます。(私設の大会なので今回は気にしませんが、パラだと障害区分もあります)
 そのため実質的な僕の対戦相手は1人だけ、それも会長さんが急に連れてきた健常の方でした。腕前も年齢も、なんなら他のことが忙しくてあまり練習できていないところも僕と近く、張り合いを持たせるために対戦相手を探してくれた感があります。

 ということで試合中、打っていない時は射場の一番端でずっとおしゃべりしていました。どちらも会話で緊張を散らしたいタイプだったようで……お互いにうるさかったらごめんと言いながらペラペラと。

「前に『あと亀ちゃんに足りないのは何だろうね』って言われたんですけど、たぶんやる気と練習量なんですよね」
「分かります。週末アチャーって限界ありますよね。他に予定できたらそっち優先しちゃうし」
「そうなんですよ。僕の場合は体調もあるので余計に……大会の申し込みとか2ヶ月も3ヶ月も先のことなんか分からないよって思いながら」
「めっちゃ分かります! そもそもアーチェリーを始めたのもただ褒められたかったからだし」
「ああ、初心者教室ってだいたい褒めてもらえますよね」
「それで調子に乗って始めた感じです」
「僕の場合は、本気か冗談か最初の勧誘が『パラリンピック行こうぜ』だったんですよ。パラだと競技人口が少ないから頑張れば可能性はあって」
「おお!」
「それ聞いて最初に思ったのが『櫻井翔くんに会えるかな』でした」
「確かに……会えるものなら会いたい」

 ずっとこんな調子だったおかげで、お昼休憩には本の宣伝までできてしまいました。(コラッ)

 ちなみにここまでペラペラしゃべる時間があったのは、三立ち(三交代制)で打っていたからです。
 人数的には二立ちでも可能だったんですが、車椅子率が高いというパラアーチェリーの都合上、一度に打つ人数を減らしてプレイヤー同士の間隔を開けたいという判断です。

 試合はリカーブ30メートルWの部に出場しています。
 僕の目標はまず第1ラウンド(前半の36射)で270点以上取って、認定証を更新することでした。実は昨年初めて30メートルの基準点に達することができたのですが、練習できない時期もあって既に認定証は切れております。そしてスコア的にはもう4年近く当落線上にいるのです。

 前半が終わって265点、第2ラウンド(後半の36射)は点数が下がる傾向にあるから「今日も無理かな」と諦めかけておりました。
 とはいえ的を大きく外した矢はなく、調子としては悪くないはず……と、思った通り全く崩れることなく打つことができました。

 対してお相手は、前半で280点ほど叩き出したものの後半は伸び悩むという、あるあるの試合展開です。

「亀山さん、後半で認定取れるんじゃないですか?」
「ですね。しかもこれ、僕が勝つかもですね」

 なんと後半で274点、合計で539点も取ることができました。最終的には僅か6点差という名勝負になりました。
 試合でこの点数ならホントに上出来です。都大会でも勝てるのでは……と、この記事を書きながら記憶を手繰り寄せているところです。

 春夏は迷走しておりましたが、そろそろ頑張ってみてもいいかもしれません。
 とりあえず試合が終わったら弓のポンド(引く時に掛かる重さ)を上げようかと話していたので実践したいですね。今のままではまだ50メートルは飛ばせませんから。

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