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①スルーハイクについて

このページでは総距離80kmをどのように歩けば安全に快適に楽しめるかを紹介していきます。

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「実際テント泊だと何日かかるの?」

テントサイトが指定されている関係から、一般的には以下①②パターンがあるようです。更にはロングハイキングに慣れた方、体力に自信のあるハイカーなら③④の行程でも問題なく歩くことが可能です。

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①4泊5日
 入門編。ロングトレイル初挑戦の場合、余裕を持ったスタイルで安心安全に

②3泊4日  
公共交通機関を使った場合。歩き慣れたハイカーなら3泊4日がスタンダード

③2泊3日
体力に自信のあるハイカー、信越トレイルを熟知したリピーター。

④1泊2日
日の長い6月~8月限定。マイカー移動や前泊などで初日早朝に出発できる場合。


トレイル上で利用できるキャンプサイトは全部で5箇所ありますが、とん平と桂池のキャンプサイトの距離が比較的近いため、計画の際には2つの内どちらか一方を選ぶことになります。

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①4泊5日の場合
正規の北上ルートを選んだ場合でも、逆方向となる南下ルートを選んだ場合でも、初日にテントを張るキャンプサイト(赤池、野々海)はどちらもスタート地点から半日あれば到着できます。仮に関東やその他遠方から車や電車を使ってアクセスした際でも、4泊5日もしくは3泊4日の行程なら、安心して1日目のキャンプサイトにたどり着くことが出来るでしょう。最終日も半日行動なので、終了後ゆっくり温泉に入る時間も有るはずです。ただし途中の光が原キャンプサイトと野々海キャンプサイトの間の距離が特に長いので注意が必要です。距離にすると約20kmですが、予想以上にアップダウンがあるため、地図で見るよりも実際にはハードで時間がかかります。初めてロングトレイルに挑戦するハイカーやグループ行動の場合は4泊5日の行程が無難でしょう。

■4泊5日での北上ルート(サンプル)

斑尾山から天水山まで
1泊目 赤池テントサイト
2泊目 桂池テントサイト
3泊目 光が原テントサイト
4泊目 野々海テントサイト

光が原キャンプサイトと野々海キャンプサイトの間にはキューピッドバレイスキー場があり、ゴンドラ終点にはテスト的に使用可能なキャンプサイトがありますので野々海テントサイトに到着できそうにない場合は臨機応変にそちらを使用することも可能です(※2019年の豪雨によりアプローチトレイルが崩壊、現在は利用不可となります)。

■4泊5日での南下ルート(サンプル)

天水山から斑尾山まで
1泊目 野々海テントサイト
2泊目 光が原テントサイト
3泊目 桂池テントサイト
4泊目 赤池テントサイト

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②3泊4日の場合
普段から長い距離を歩き慣れたハイカーなら3泊4日がスタンダードです。ただし2日目と3日目の移動距離が大変長くなるため、時間の管理、水の管理、食事の管理など、ある程度の計画性が求められます。トラブルがあった場合も臨機応変な対応力が求められるでしょう。

■3泊4日での北上ルート(サンプル)

斑尾から天水山まで
1泊目 赤池テントサイト
2泊目 光が原テントサイト(もしくは手前とん平テントサイト)
3泊目 野々海テントサイト

■3泊4日での南下ルート(サンプル)

天水山から斑尾まで
1泊目 野々海テントサイト
2泊目 光が原テントサイト
3泊目 赤池テントサイト

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③2泊3日の場合
前泊をしたり、早朝から行動できるようにアクセスを工夫できるハイカーは、2泊3日の行程が可能となります。不安のある場合、斑尾側のトレイルを若干短縮することで時間に余裕を持たせることが出来ます。仮にテントサイトが限定されていなければ、距離的には2泊3日でスルーハイクする事は充分に可能ですが、現状のテントサイトの間隔ではスムーズにいきません。また、日照時間の長い6月~8月に限られます。やはりテントサイトが限定されているため、行程に制約が多くなるのがデメリットですが、ゲーム感覚で計画を立てるのも、ハイキングを楽しむ行為の一部なのかもしれません。ちなみにトレイルランナーは1日(12時間前後)で80kmを走破することが可能です。身軽なトレイルランナーが1日で80kmを駆け抜けることが出来るように、荷物が軽いと言うのは大きなアドバンテージです。同じハイカーでも10kgの荷物と20kgの荷物なら単純に歩くスピードに差が出るはずです。仮に同じスピードで歩いたとしても、体への負担や回復時間、トータルでの行動時間には差が出るでしょう。もちろん体力のあるハイカーやエキスパートは別。

■2泊3日での北上ルート(サンプル)

斑尾から天水山まで
1泊目 桂池テントサイト
2泊目 野々海テントサイト

■2泊3日での南下ルート(サンプル)

天水山から斑尾まで
1泊目 野々海テントサイト
2泊目 とん平テントサイト

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④1泊2日の場合
1泊で歩くには当然中間地点である光が原キャンプサイトの利用が条件となります。南北どちらからでもコースタイムで16時間前後かかるので、当然日の出前から出発できるように前泊するかマイカーでの移動が必須です。その場合、車の回収に有利な森宮野原駅起点の北部スタートが望ましいです。斑尾側に車を置く場合は下山後の移動や車の回収がややこしいのでお奨めしません。ただしコースタイム6割程度で歩けるスピードハイカーなら斑尾側のスタートでも問題ないでしょう。1泊装備なら荷物も軽くなるので軽快に歩けるはずです。

南下、北上共に宿泊は光が原キャンプサイトです。

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自分の実力に合った計画で、楽しく安全に信越トレイルを歩いてください



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