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④アプローチルート

この章では各トレイル起点へのアプローチ方法を案内します。

①斑尾山側(南の起点)

斑尾エリアへのアクセスは単純です。スマートに移動したいなら飯山駅からの路線バスを利用しましょう。歩き出しの起点となる斑尾高原ホテル前まで所要時間は約35分。料金は500円です。車で飯山入りした場合は駅に隣接したの有料駐車場が利用できます。駐車料金は1日600円×日数。スルーハイク後の車の回収を考えると、こちらに駐車するのが無難です。車で直接斑尾エリアにアプローチする場合はトレイル入り口(チロル前広場)に無料駐車場があります。ビジターセンターである山の家の駐車場も利用が可能です。どこに駐車する場合でも、事前に事務局に確認し、回収予定日と連絡先を伝えましょう。

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<斑尾山を登らないという選択肢>

「斑尾山って、ただのスキー場でしょ?」
斑尾エリアは古くから独自にトレッキングコースが整備されています。信越トレイルの本線だけでなく、それらのコースを利用すれば、ハイカー自身の判断で、より魅力的なルート設定が可能となります。北上・南下に関わらず、万坂峠を起点にし、沼の原湿原を通り、湿原中央トレイルや湿原東トレイルを経由すると、斑尾山を登らなくても斑尾市街地と信越トレイル本線との接続が可能となります。正規マップをよく見て検討しましょう。

②天水山側(北の起点)

■栄村口からのアプローチ
駅から舗装道路を7.2キロ歩き登山口へと合流、さらにトレイルを2キロ歩いて山頂。計9.2キロを歩くのに4時間ほどが必要です。途中の舗装道路および林道歩きはひたすら長く退屈ですが、1泊目が野々海キャンプ場なら森宮野原駅を昼前に出発すればちょうど良い距離感です。天水山の山頂から野々海キャンプ場までは2時間弱。1泊目を関田峠光が原キャンプ場にする場合は日の出前に駅前を出発すれば可能です。日の出前の暗い時間でも舗装道路なら安全に歩行が可能となります。駅から栄村登山口の道標がある地点までは車で通行可能です。タクシー(参考価格1350円)を使えば1時間以上時間を短縮できます。
※2014年より栄村登山口の道標がある地点から林道をショートカットできるトレイルが正式に歩けるようになっているのですが、実は地図には掲載がありません。県境の緑のラインに道が整備されました。入口が分かりずらいですが地形図とGPSで県境ラインを確認できます。

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■松之山口からのアプローチ

駅からタクシー(参考価格3550円)を利用するか、自家用車(もしくは何らかの手段で送迎)で登山道へ。トレイルを1.6キロ、約1時間程歩けば天水山の山頂へ到着できます。山頂までのトレイルはブナ林が大変美しく、旅のイントロとしては最高です。車の手配が面倒ですが、スタートが早ければ一気に関田峠の光が原キャンプ場まで移動することも可能です。また、斑尾側からスタートした場合、下山にこのルートを使う場合でも、車の手配が出来ていれば下山が圧倒的に楽になります。登山口にはバイオトイレと駐車スペースあり。


■第三のルート(オルタナティブルート)

※上記でも触れましたが、2014年以降、栄村登山口から県境ルートが整備されました。そのため、下記のアプローチルートの利用をこちらの非公式noteでは推奨しています。

森宮野原駅から正規ルートとは反対側に歩を進め、羽倉集落からの林道を使って栄村登山口に合流するルートが存在します。天水山山頂まで約3時間。現状で最も短時間で尚且つ楽にアクセス可能なルートとなります。正規のルートとしては紹介されていませんが、道自体は公式マップにもしっかりと記載されています。正規ルートは日影の無い単調な舗装路ですが、こちらは森の中に道がついているので気持ちよく歩くことが可能です。(旧非公式サイトで紹介していたルートとは別ルートとなります。先に記載した県境トレイルが整備されてからはこちらの道をご案内しています。駅裏から墓地を抜け、中学校の敷地内を突破するめちゃくちゃローカルな抜け道も存在します)。

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詳しくはこちらの記事でもご紹介しています↓


③セクションハイクやスルーハイク中でも利用できる、お勧めのアプローチルート

■とん平キャンプサイトから小沢峠

長野側から小沢峠への旧街道(北条間道)を利用したアプローチルートです。本線と接続するまでのブナ林は素晴らしく、稜線歩きが多い信越トレイルのなかでも、絶好のアクセントになるでしょう。とん平のキャンプサイトを利用するスルーハイカー、もしくはとん平を起点とするセクションハイカーには北上・南下に関わらず、是非とも歩いてもらいたい峠道です。

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■鍋倉高原森の家から宇津野俣峠

急登無し。ブナ林が美しく、途中に水場あり。長野側から宇津野俣峠への旧街道を利用したアプローチルート。昔の峠道ですので道幅が広くとても歩きやすいのが特徴です。信越トレイルの事務局がある鍋倉高原森の家に宿泊する場合、登山口への送迎サービスも利用できます。この道とセットで森の家に宿泊する価値はあるでしょう。スルーハイク、セクションハイク共に、工夫次第で計画に盛り込めるはずです。山と高原地図では破線表示ですが、良く整備された快適な登山道です。

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注意、山と高原地図に記載のある本線へのサイドトレイルについてですが、上越側に記載のある接続トレイルの多くが実際には通行できない場合が多いので気を付けてください。半面長野側は殆どのルートが通行可能です。山と高原地図は本線に関しては問題ないのですが、周辺情報の精度が今のところ低いです。

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