やる気が出ない時にはどうするか?
何年にもわたってよく聞かれる質問、よくされる相談があります。
「モチベーションが保てません。どうすればいいと思いますか?こんな時とくとめさんはどのように過ごしていますか?」
本当に切実なんだと思います。
やる気を出せない自分を責めて苦しんだりもしているのだと思います。
だからこそ、まず一言目に私が伝えたいのはこの言葉です。
「その悩みは、次のステージへ行っても、その次のステージへ行っても、どこまで上がってもずっと続きますよ」
なぜなら、私にこの質問や相談を持ち掛けてくるのは資格受験生だけではないからです。
受験に合格されて開業準備中の方や、努力して開業まではこぎつけたものの開業’sハイから目が覚めて息切れした方、それなりに実務が忙しくなってきた方、従業員を雇用して事務所運営している方・・・
そんな多くの、どの属性の段階の方からも共通して聞く話がこの『やる気が出ないけどどうしよう問題』です。
私もずっとこの解放されることのない問題を抱えています。
つまりこれはもう自分が自分である限り、一度見つかってしまえば一生つきまとわれるものだと思って諦めて付き合うしかないのです。
この悩みが無縁な人にとっては、今私が言っていることの意味すら理解できないぐらい怠惰とは遠いところにいるのです。
努力だけでそんなところまで行くのは、1度生まれ変わるぐらいのレベルのビッグバンを自分の中で起こさない限り不可能だと私は思っています。
だから私は最初からそんなところは目指しません。
この問題への私の取り組み方針は、『完治ではなく、治癒もしくは温存』です。
見えない敵とは戦わない。
元も子もない話をします。
そもそもやる気スイッチって、いつも入ってる必要はありますか?
私にはありません。これを読んでいるあなたはどうでしょうか?
もっと努力しろ、自分みたいなもんは少しでも怠けているとおいていかれるぞ、そんな風に”なんとなく”思っていませんか?
私はわりとこう思っちゃう方です。
そして実際に、ずっと努力もせず怠けていたら私でなくてもどんな人でも共通して、努力を続けている人には置いていかれます。
これは至極当然の話。
では、置いていかれたくない相手って明確に誰ですか?
これが私にはなんとなくしかありませんでした。
もっと頑張っている人はいる、きっと同期はもっと頑張ってるに違いない、成功している人というのはきっともっとこーであーで・・・
君の恋人になる人はモデルみたいな人なんだろう
そいつはきっと君よりも年上で焼けた肌が良く似合う洋楽好きな人だ
・・・駄目だ何ひとつ勝ってない いや待てよそいつ誰だ
まさに高嶺の花子さん状態です。
妄想と戦うと、そいつはいつも自分を簡単に超えてくるので一生勝てません。
実際には負けても無いのに常に敗北感だけ味わわされ、やる気を削ぎ、負け癖をつけさせます。
まずはこの妄想と戦うのを止めます。
具体的な工程としてはこの3工程だけです。
①何に対して焦燥感を感じているのかを考える
②妄想か具体的事象かを突き止める
③妄想だと気付いたら、「これは妄想だから戦っても仕方がない」と自分に言い聞かせる
戦っても仕方のないものだと頭が理解すればそのうち心も追いついてきます。
あとは今しなければならない具体的事象に取り組むことに時間を使うだけです。
具体的な敵がいるなら覚悟を決める。
前項では敵が妄想だった場合の話をしました。
しかし、具体的に倒すべき相手がいる場合は前項の対策は意味を成しません。
明確に敵がいるなら覚悟を決めましょう。
決める覚悟は『戦うか、逃げるか』の2択です。
必ずしも戦う必要はありませんし、時期の問題もあると思うので今じゃないって思うなら逃げてもいいと思います。
ただし、逃げる場合も逃げる覚悟をちゃんと決めましょう。
逃げる覚悟を決めて逃げたもののことは不思議といつか忘れますが、なんとなく逃げてしまうと忘れることが出来ず、焦燥感に潰されて結局逃げ切れなくなります。
戦う場合も同様です。
敵が明確なら戦い方も倒し方も明確なはずです。
そこまでわかってて、それでも戦えないというなら、自分にはそれと戦うだけの素地が今はないということです。
基礎から自分を鍛えるところから始めるのか、それを敵とすることをやめるのか、要するに、それでも戦うのかやっぱり逃げるのか、自分の正しい位置を見極めた上で再度覚悟を決めましょう。
具体的なものには具体的な対応を取る、特別にやる気を出す必要なんてありません。
ただそれを淡々とこなすだけです。
それすらもできないんだよ!
具体的行動を淡々とこなすことすらもう出来ないくらいに体が動かないんだ!って時はもう休みましょう。
それは体か心が休みを欲しているサインです。
そんな時に無理してもいいことなんてひとつもありません。
自分が本当にしたいことをする時間を少しでもいいからとりましょう。
寝るでもいい、漫画を読むでも美味しいものを食べるでも本当になんでもいい。
『今、自分が一番やりたいこと』に少しでもいいから時間を割きます。
ちなみに私が一番やりたいことは子供が生まれてからずっと、自然に目が覚めるまで誰にも何にも邪魔されずに静かに寝たい、起きてもひたすらダラダラしたい、というものです。
今2歳の下の子がもう少し大きくなったら、子供たちを夫に任せて一人で本でも片手にダラダラするためだけにリゾートホテルにでも泊まりに行きたい。
そのために今やらなければならないことを淡々とこなしています。
怠けることは悪なのか?
怠けることは悪いことだと、我々日本人の心には深く刻まれています。
怠惰は罪である。
まぁ、それはそれでいいじゃないですか。
罪を犯さない人なんていない。
怠けて自分のお尻に火がつくだけなら別に人に迷惑かけないし。
それぐらいの暗示を自分にかけるぐらいでも頑張り過ぎな人にはちょうどいいのではないでしょうか。
そこまで頑張っているわけでもないし、なんだか毎日ぼーっとしてる時間の方が長いとか、明日から頑張るって言って明日が一生来ない人は自分が人一倍怠け者である自覚が本当はあるはずです。
普通の人の擬態なんてやめましょう。
怠け者が擬態なんかしてるから他の事がおろそかになるんです。
擬態を捨て、怠け者としての適合方法を探しませんか?
私は怠け者の自覚があります。
だからこそ、こんな怠け者がどうやったら普通に暮らせるか?については人一倍考えて実験しています。
例えば私は1人だと仕事を頑張れない日があるから組織化しました。
人目があるからやるしかない、風呂敷広げちゃったからやるしかない。
怠け者ではあるけど痛い思いをするのはもっと嫌なタイプの私は、自らお尻に火を放つスタイルで自分を動かしています。
ここまでいくともう戻れないとこまで行ってしまうので、あまり過激なことは出来ないという人にお勧めな、小さな刺激を自らに与える方法で私が実践している具体例を書いておきます。
小さな具体的行動集。
①”なんとなく”勉強した気になれるような本を読む
②尊敬する先輩のHPやブログを研究と称して読み込んでみたりする
③”なんとなく”啓発されそうな動画を見る
④誰かに○○やりますと宣言してみる
⑤尊敬する人の話を短時間でいいので聞く
⑥ブログでもTwitterでも”なんでもいいからとにかく何か”を発信してみる
ざっとこんなものでしょうか。
自発行動がとれない時は外部からの刺激に頼るしかありません。
アウトプットはしんどくても、インプットならダラダラと出来ます。
人に迷惑をかけない範囲でうまく外部刺激を取り入れましょう。
ちなみに最近私はたまたま通りすがりでみかけた中田敦彦さんとGACKTさんの対談動画を見て小さな刺激を受けました。
まさに③のなんとなく啓発されそうな動画を見たわけです。
私は海外移住に興味も無いし、中田さんにもGACKTさんにも思い入れは全くないので中田さんの動画も初めて見たのですが、働き方改革という点で悩んでいる私に偶然見たその動画は気付きを与えてくれました。
何がヒントになるかはわかりませんが、自分の悩み事に気付いていようといまいと、やる気がなくなるぐらい苦しんでいることにはアンテナが敏感に立っているはずです。自然と目についたものはそのアンテナに触れたから目に留まるのだと思います。
やる気がある時は既に興味のあるものや勉強する必要のある事しかインプットしません。
やる気のない時こそ、自分の中の偏見をなくして新しい色んなものを取り入れるチャンスだと思ってみるのはいかがでしょうか?
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