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行政書士法人第一綜合事務所、潜入レポート!

雷雨吹き荒れるとある日に、大阪行政書士界の雄と名高い若松代表にお会いするため、事務所に突撃してまいりました!!

めちゃくちゃ密度の濃い1時間半を過ごさせていただき、学ばせていただいたことや感動したことがたくさんあったので、今回はそれをレポートしてみたいと思います。

行政書士法人第一綜合事務所、基本情報。

名称:行政書士法人第一綜合事務所
代表者:若松 直 先生
所在地:大阪市北区南森町(駅近)
取扱業務:国際業務専門
従業員数:約20名
会務:毎年書士会経由のインターンの受け入れを行なっている

大阪で国際業務を志す行政書士界隈の人間なら誰もが知っている老舗行政書士法人で、職員として採用されるのは狭き門らしいという噂があるのが第一綜合事務所様です。

若松先生との出会いと経緯。

私は大阪で丸7年をも行政書士をやっていながら、実は第一綜合事務所様を認識したのは割と最近なのです。
(行政書士を全くリサーチしていなかったし、国際業務を扱っていなかったので・・・と言い訳させてください)

大阪に居るのに第一綜合さんにまだご挨拶してないの?と、他の先輩に言われたりしたものの、理由もなくいきなりご連絡するわけにもいきませんし、お伺いするチャンスをなかなか掴めずにいました。

ところが先日、行政書士の学校が主催する行政書士フォーラムに登壇する機会を頂き、そのフォーラムに登壇される先生方のお一人に若松代表がいらっしゃったのです。

これは大チャーンス!!と、なんとかこの日にご挨拶の機会を作ろうと意気込んでいたら、コロナによるオンライン化が進んだことによって人脈構築が難しくなっているというお題で発言の機会があったので、アグレッシブにアピールいたしました。

その後、下手くそながらも手書きのお手紙をお送りしてご挨拶に伺わせてくださいとお願いしたところ、快くOKをいただけたので事務所訪問の機会を得ることができました。
ありがとうございます!!

事務所がヤバいぞカッコいいぞ。

南森町というオフィス街にあるそのビルに入り、エレベーターを降りて迎えてくれるのは洗練された玄関と看板、そして受付へつながる電話。
そう、営業マン時代にも幾度となく飛び込み訪問をブロックされた受付電話。

受付に従業員さんを配置するのではなく、全員が業務に集中できるように不要な訪問者を阻み、必要な客人だけ丁寧に招き入れるスタイル。
そして笑顔で挨拶する接客態度100点の従業員さんに連れていかれた応接室がまたすごい。

パッと見た感じ独立した応接室が2部屋ありましたが、広い方の部屋に通していただきました。
応接室の中は行政書士事務所というよりも、THE・オシャレオフィスという雰囲気でありながら、決して落ち着かない気分にはならない適切なシンプルさというのでしょうか。

ヤバい・・・カッコいい・・・それに尽きます。
私が企業へ飛び込み営業をしていた時に、良い会社だなぁと思っていた要素が全てありました。

面談開始!

今回初めて直接お会いする若松代表の第一印象は、ちょっと怖いけど頼れるお兄さんという感じでした。
誤解を恐れず言うならば、先生というよりも社長という雰囲気が強く感じられます。

ご挨拶と名刺交換をさせていただき、面談がスタートいたしました。
アイドリングトークでは、フォーラムで私が行なったアピールについてまず褒めてくださいました。嬉しい・・・。

次に、私自身に関することをたくさん聞いてくださいました。
・行政書士としてやりたいことは何か
・伸ばしたい業務は何か
・私自身が1番ネックになっていると思っている部分はどこか
・なんでその業務はやらないと決めているのか
等々、色んな角度から上手に聞いてくださったおかげで、私の知らない私に出会えるというアハ体験ができました。

私があれこれ聞いて学びを頂くつもりで行ったのに、頂いた質問に真摯に向き合って返事することによって、必要な答えがもうそこにあるという、『自分で気が付くように導いてくれる力』がめちゃくちゃ強かったです。

これが本当の質問力・傾聴力なんだなと、感動を覚えるレベルで体感させていただきました。

社員教育について聞いてみた。

『第一綜合事務所と言えば雇用』と言われるほど、雇用と社員教育に力をいれているのはHPからも強い思いとして拝見させていただいておりましたが、実際に話すと社員教育への情熱は半端なかったです。

『誰1人落とさないための研修をする』
この想いがスローガンとして根底にあるそうです。

若松先生曰く、「自分で勝手に学べ、士業はそういうものだ」と自分も教わったし、究極を言えば自分で学ぶ力がないとダメではあるけれど、脱落させないぞ!という気概でこちらが対応していれば、本人は必ず成長してくれる。

ここで頑張りたいと思ってもらえる仕組みがあれば必ずなんとかなるし、実際にそうやって社員を脱落させずに育てられているという成功実績を持っていることが自信につながっている。とのことでした。

研修担当者には、「全力で研修して全員が仕事を出来る状態になるように教育するんだ!」というミッションを与え、あえて直属の上司に新入社員を振り落とす選択肢を与えないことで、上司が必死で工夫して研修をするようになるという環境を作ってもいるそうです。

これは確かになるほどなぁと思いました。
新入社員が研修している上司と相性が悪かったり、基礎レベルが上司の想定範疇よりも低かった場合、その上司に落とす権利があると途中で研修をおざなりにしてしまう、落とす方向に大きく力が働く可能性が高いのは間違いないなと。

しかし、絶対に落とさないと言われたら今後も自分が教育し続けなければならない、となると当然に自分のためにその人をどうやって伸ばしたらいいか創意工夫するようになる。

それは、新入社員のためや会社のためを思ってする行動よりももっと強い当事者意識が働くので、自分がその研修する上司の立場になったら、多分必死になって考えるだろうなぁと思いました。

「例えミス採用と言われる採用をしてしまったとしても、うちでは研修によって補正できる自信がある」と若松さんは断言されていました。
これが言い切れるのは本当に研修に力を入れている証拠だと思います。

組織作りについて聞いてみた。

毎回相当な数の応募がある中からかなりの倍率を戦い抜いて採用が決まる御社では、採用基準はどこに重きを置いているのですか?と聞いてみました。

採用の基準はとてもシンプルで、行政書士として成功したい!という強い熱意があるかどうか。
実技テスト等の落とすための選考はやっておらず、良さを引き出す選考にこだわりを持っておられました。

働いてもらう上でも、この会社で働けて良かったと思ってもらえることを1番重視していて、この仕事をやらせようではなく、社員のやりたいことをサポートすることに力を注いでいる、とのことでした。

組織の形態としては一般的な士業法人にありがちな対面業務部門と書類作成部門の2極化ではなく、業務部と士業事務所には珍しい総務的な業務を行う支援部があり、それぞれピラミッド形式で回しているそうです。

幹部に与える権限の範囲を明確に決めて、その範囲に関しての判断に代表は一切口をださないし、幹部を飛び越えて代表が直接一般社員に何かを言うこともなく、それぞれの部署の幹部がしっかり従業員から意見の吸い上げを行ない、会議で代表と共有していく仕組みになっていました。

幹部がしっかり機能するようになったことで離職率が圧倒的に減ったと仰っていましたが、丁寧な研修だけでなく、こうした日々の業務の中でもしっかりサポートする体制が整っていることが就業満足度に繋がるのだなと理解出来ました。

国際業務について聞いてみた。

私にとって国際業務は自分が直接扱わない業務として決めているため、国際業務専門の現場が想像もつかなかったので、どのように業務を行なっているのかについて詳しく聞いてみました。

通常の業務フローとしては、1顧客に対して担当者を最低2人はつけるそうです。
資格者と補助者がツーマンセルとなって1つの案件にあたり、部長が部署全体の案件を総合的に調整・管理するシステムです。

これだけでも行政書士事務所としては結構珍しいスタイルで、弁護士事務所の弁護士と事務局のツーマンセルシステムに近いのかなぁと感じました。

実務内容としてはいわゆる高度外国人材に関する業務がメインのようです。
しかし、近時の人手不足もあってか、コロナ禍にあっても特定技能に対するニーズは高いとお話されていました。
今後は、これまでの高度外国人材に関する業務と共に、特定技能の担い手としてビザ申請業務、支援業務にも注力していきたいと仰っていました。

組織として国際業務を専門にすることの難しさについて尋ねてみたところ、以下のような回答をいただきました。
これは国際業務を専門にしていこうと考えている新人さんには特に読んで考えて欲しい内容です。

組織を維持するためには高難易度オートクチュール案件ばかりを扱うことは難しいと耳にするが、決してできないというわけではない。
第一綜合事務所としては、難しい案件をたくさん受任してきたことで信頼を獲得してきたという経緯があるので、法人化した今でも難しい案件は変わらずに受けている。
ただし、時間がかかる分の報酬もしっかり請求させていただくことで組織としてのパフォーマンスも保っている。
結局は、組織であれば企業の理念、個人であれば国際行政書士としての理念が重要になると思う。

ちなみに、国際業務を専門とする人は何かしらの外国語を習得しているか国際結婚している方であるイメージが強かったので、若松さんは何語を扱われるのですか?と質問したところ、このように仰っていました。

「僕は大阪弁しか喋れません。」

周りに英語が話せる日本人や外国籍の従業員がいるので自分が外国語を話せなくても特に問題は感じた事はないそうで、それよりももっと大切なのは、その国の文化を理解することだとのことです。

国際業務について、若松さんは堂々とこう言っていました。
「VISAは本当に面白いですよ。」
国際業務という深淵に参入しようとしている方には夢がある言葉ですね!

営業・ブランディングについて聞いてみた。

数々の珍しい形態をとられている第一綜合事務所様ですが、他にも特筆すべき大きな特異点がありました。
それは、大学の提携をとっているということです。

国際業務を行なう事務所では、日本語学校と提携をしているという話はよく聞くのですが、大学と提携しているというのは私は初耳でした。

どのようにして提携に至ったのかをお伺いしたところ、出会いはご紹介だったが、紹介されただけでは当然契約になるわけもなく、そこから半年間ほど通いつめて様々なプランをご提案をし続け、ようやく提携いただけたとのことです。

私の尊敬する経営者の人は、大きな提携をとった時のエピソードとして『とにかくとれるまで通い詰めた』というお話をされる方が多いです。
こういったお話を伺うたびに、一筋縄ではいかない先方様だからこそ、絶対にとるんだ!という強い意志で挑めば道は開かれるんだという勇気が湧いてきますよね。

ちなみに他の大学からは逆に、うちでも提携契約を御願いできませんか?と向こうから問い合わせが来る状態になっているとのことです。
この現状について、若松さんはこのように仰っていました。

「ブランディングが効いてくるのは、しっかり実績を作ったあと。目指す目標に対してしっかり実績を作っておけば向こうから、あなたにお願いしたいと言ってもらえるようになる。」

これは私が尊敬している京都の中小企業診断士の先生に以前教えて頂いたことと同じだなと感じました。
”士業にブランディングなんて本当は必要無い”つまり、実績こそが最高のブランドであるということではないでしょうか。

単発業務が多い行政書士はどうやって売り上げを作っていくかがずっとつきまとう。
その中で、あれこれやってあれこれ中途半端になるのが1番よくない。
そう仰る若松先生からは、今後も国際業務だけを専門として走り抜けるという強い意志が拝見できました。

経験に裏打ちされた確信がもたらす金言。

ここからは全て、未熟な私のために若松さんがくださった金言の数々です。
何に対してこう答えたのかなんて関係なく、みなさんのそれぞれの悩みにも直接響くのではないかと思ったので頂いたお言葉だけをそのまま共有させていただきます。

結局悩みは全てお金か人に集約される。
痛みは伴うししばらく苦しいけれど、そういうもの。

僕もいまだにそうやってチャレンジしながら失敗して撤退したり方法を変えたりしてずっと試行錯誤を続けている。
痛みが出るのは動けている証拠。

德留さんは德留さんのいいところをもっと伸ばしたほうがいい。
僕が德留さんなら、その強みを活かしてもっと人と会って提案して、数字を作ったりチームを作ることにもっと時間をかけて、
8人ぐらいまでは自分をトップとして走りきると思う。

僕は右腕を見つけてから一気に楽になった。
更に元銀行マンの年上の方が入ってくれたことで企業としてのステージが上がった。
すごい人が来てくれるというなら迷わず来てもらった方が良い。
未だに僕はこの人に必要な進言をしてもらっていて、とても助かっている。

最初の一歩をまずは自分で決めないとだめ。

書類を全部揃えてあとは申請書類を作るだけとなってからの処理は何時間かかるのか、新規案件を月何件だったら問題なく処理可能か?という労働生産性を数値化するとわかりやすくなる。
それが人事評価基準にも繋がるからおススメ。

同業者に目を向けず、お客様ばかりに目を向けていたのは僕も一緒。
僕もあるとき同業者に目を向けるようになって、そこから横の繋がりをもつようになった。
新人の頃は同業者に詳しくなくても別に悪くないと思う。

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さいごに。

若松代表とお話していて感じるのは、いつも順風満帆だったわけではなく、その中で痛みを伴いながら常に自分が第一線で戦って、戦い抜いてきた経験知からくる自信です。

私のぐちゃぐちゃ考えていた悩みなんて、ただの”悩みのようなもの”で、実は自分自身で解決可能なものであったことが若松代表と話しているとどんどん明確になってくるから不思議です。

怖い人だろうと思っておっかなびっくり突撃したにも関わらず、どんな質問にも真摯に答えてくれ、一人の人間として対等に扱ってくださりつつも、先輩として胸を貸してくださるその姿に私はすぐにファン化されてしまいました。
ご本人にはとても言えませんが、心の中では勝手にお兄ちゃんと呼んでいます・・・←

「僕はよく誤解されるんですが、怖い人じゃないですよ。」

一時間半に渡る濃密な面談の後、若松代表は素敵な笑顔でこう仰っていました。
機会があったその時には、若松代表のこの発言と私のこの記事が嘘か本当か、みなさんご自身の目で是非確かめてください。

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