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営業するのは悪いことか?

新人だから、自信を持って営業出来ません。
口下手だから、営業が出来ません。
相手から嫌われるかもしれないのに営業なんて出来ません。

こういうことをよく聞きます。
また、私は元営業マンなので昔はこんな事を言われたりしました。

商品を売るためならウソも簡単につくんでしょ。
口がうまい人ってなんか裏表ありそう。
営業が出来るってことは神経図太いんですね。

こんなにも営業に対して苦手意識があるのも全ては『営業する=なんとなく悪い事』というイメージがあるからではないでしょうか?

声を大にして言えることは、「営業そのものが悪いわけではなく、悪い方法で営業をする人が悪いのだ。」ということです。
道具は使う人次第というのと同じことです。


悪い営業マンはなぜ生まれるのか。

営業によくないイメージを持っている人は、営業マンにウソをつかれたとか、不利な情報を秘匿されていたとか、不必要な物を押し売りされた等の経験があるのだと思います。

それらが悪い営業マンなのは言うまでもありません。
ではなぜこんな悪い営業をする人がいるのか?
それは、『そうでもしないと売れない商品だから』ということでしょう。

まともに営業していても売れない。
売らないと給与がもらえないから売るしかない。
結果としてウソをついたり押し売りをする。

そんなものは売らなければいいと言えばそれまでなのですが、会社員の立場で上司から売れと命令されている場合は、自分の意思とは無関係に従わざるを得ないわけです。

そういう営業マンと対峙する場合は、こちらが商品やその業界に対して正しい知識をつけることで防御したり、毅然とした態度で必要無いものは要らないと言うぐらいのことしか出来ないと思います。

では自分が営業する側で、しかも開業している行政書士だったらどうでしょう?
粗悪な商品は売らなければいいだけですし、そもそもその商品は自分自身の知識や経験や情報なのです。

商品が自分である(自分で作っている)以上、開業した行政書士のみなさんは自信をもって営業しましょう。
むしろ、自信を持って営業出来ないならまず必死で商品を磨きましょう。


そもそも営業するって何?

営業って考えるから難しくなるのです。
自分が良いと思うものを、「これ、すごく良かったよ」って言う。
これだけのことでいいんです。

「この商品のこういう点を自分は良いと思っている。」
「この商品はこういう使い方ができるから、あなたの役に立つと思う。」
「この前あなたが困ってるって言ってたこと、この商品で解決できるよ。」

本当に良いと思っている商品で、それが相手にとって利益をもたらすと本気で思えるものであれば、自然とアピールポイントは出てくるはずです。

商品の良さをうまく言葉に出来ないのは商品に対する知識や愛着がないからです。
自分の推しや自分の愛読書を勧めるように、深く勉強した商品であれば言葉なんて選ぶまでもなく出てくるはずです。

そして、そういう心からの言葉であれば、営業をかけられている側もしつこくされない限りはいきなり「キライ!」とは思わないはずです。
元々関係性が出来ていない間柄の場合は嫌われる危険は当然発生しますが、それは営業に限らず同じことですよね。


自分で自分を褒めるなんて出来ません。

次に問題になるのは、『商品が自分自身である』ということですよね。
良い商品なら自然に褒められるけど、その商品って自分やん!
自画自賛とかムリムリ!って考えている人も多いと思います。

この点を解決するために、人と会って話すというのは有効ではないかと考えています。
自分の長所を自分で見つけるのは難しいから、人に見つけてもらう。
人と自分が違う所を見つけて、そこで差別化を図っていく。

第三者の言葉であれば自画自賛ではありませんし、お世辞だったとしても火の無いところに煙は立ちません。
その褒められる『要素』があなたにあるからこそ、そのお世辞を言われるのです。

だから、そこを長所として伸ばしていくことが商品磨きとなります。
そこが自分という商品のアピールポイントになる部分です。

人と会うというのは直接的には仕事に結びつかない相手からでも、自分の心構え次第で仕事にプラスになるたくさんの物事を得る事が出来ます。
だから私は積極的に会いたい人には会うようにしています。


それでもやっぱり営業なんて出来ない。

ここまで読んで、それでもやっぱり私には営業は出来ないな。
そこまでして自分という商品を売りたい(良いもの)とは思えない。
という方は残念ですが、一人で開業して事業を行なっていくのには向いていないんじゃないかと思います。

行政書士が個人開業する場合、あくまでもメイン商品は自分で、営業するのも自分です。
これが難しいなら根本的に事業として破綻していますので、他の方法を考えた方がいいと思います。


他の方法って何よ?

案1:自分の弱点を補ってくれるパートナーを見つける。
自分が心から良いと思える行政書士を見つけてきて、その人を自分が売るのでもいいですし、営業が好きな人に自分を売ってきてもらうのでも良いと思います。

案2:就職する。
組織の一部になれば必ずしも自分が商品である必要はありません。
組織の中で既にある商品を最大限良いものにしていく一翼を担うのも、誰かがやらなければならない立派な業務です。

案3:営業マンを雇用する。
純然たる営業マンを雇用して補助者登録をし、ひたすら営業だけをやってくれる社員を置きます。
営業が苦手という人が多いわりに、営業マンを雇用しないのは個人的には士業界の不思議です・・・。

補助者は事務を補助する役割なので新規営業はしちゃダメとのことなので飛び込みやテレアポなんてさせられませんが(そもそもさせないw)、補助者はBNIやJC等に参加しちゃいけないなんてルールはないですよね・・・?

要するに『自分が出来ないことを人にやってもらう』という方法でなんとでも対応していくことは可能なわけです。
営業を人に任せて、その間に自分は実務知識と情報をどんどんつけていけば自然と自信も身についてくるのではないでしょうか。


良い商品があるだけでは意味が無い。

以前に私が書いた、『一流の職人が一流の経営者とは限らない。』のnoteで、どんなに良い商品があっても、それは誰かに認知されなきゃ存在しないのと同じだよということを書きました。

良い商品作りと広告営業活動の双方があってようやく事業というものは動き出します。
開業したからには(これからするからには)、営業は苦手だからなんて言ってる場合では無いのです。

電話を設置していればなぜか誰かが問い合わせてくれるだなんて魔法はこのご時世にありえません。
事業に必要な行動の全部をやって、ようやく個人事業主という称号を守り続けられるのです。


さいごに。

重ねて申し上げますが、営業は悪い事ではありません。
勇気を持って一歩踏み出してみてください。

吉川さんの書いたこのnoteも参考になると思います。
『オフラインGYMで喋る予定のことを全部書いておきました(ヨシカワ部分)』

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