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積むことの大切さ。

本日、許認可の更新に関わるご依頼が立て続けにありました。
純粋に継続してお付き合いいただけることを有難いなぁと思うと共に、お互いにまた1年を無事に事業主として越えて来られた喜びをかみしめています。

顧客との出会いは必ずなんらかの新規取引から始まりますが、依頼の全てが新規取引ではありません。
今回のように、同じ顧客からの継続案件やリピートのご依頼が発生するからです。

事業を安定して続けて行くためには毎年何かを積み上げていくことは必須です。
特に単発報酬が多いとされている行政書士業務を専業で行なっていくのであれば尚更です。
今回はそんな『積んでいくこと』に関する話をしていきます。


リピーターを積むために必要なことは?

『誠実に1つ1つの仕事を行なうこと』
『潰れずに生き残り続けること』
この2つのことが徹底出来ればリピーターとなってくれる顧客はいずれ必ず発生します。

しかし、間違えないように気を付けて欲しいことが1点あります。
これらのことは、『いい商品を作っていればお客様は選んでくれる』とは似て非なるものだということです。

リピーターを獲得するためには、リピーターとなってくれる種を植え続けなくてはなりません。
つまり、リピーターが欲しければそれ以上に新規顧客を獲得し続けなければならないということです。

リピーターを獲得するにはまず、新規顧客を獲得するという第一目標が一定数達成された状態の上にある第二目標であるということをしっかり理解しなければなりません。

新規顧客が10人の人と100人いる人と1000人いる人とでは、この目標の達成難易度が大きく変わることは言うまでもありません。
リピーターが多く欲しいと望むのであれば、結局は新規顧客を数多く獲得していくしかないということです。


新規顧客を積むために必要なことは?

決裁権のある人にたくさん会うことです。
詳しくはこちらのnoteに書いています⇒『社長ってどこにいるの?』
ここまで親切丁寧に社長とどうやって出会うかを書いておいてなんですが、自分ならどうするか?というのは真剣に考えた方がいいと思います。

手っ取り早くショートカットするためにこれらのnoteはあるわけですが、時短はしてもいいけど思考の放棄をしてはいけません。
これ以外の自分なりの方法を必ず一度は真剣に考えてみることを強くお勧めしておきます。

むしろ新規顧客獲得のためにどうすればいいか?というのは自事業をどう運営していけばいいか?とイコールに近いぐらいの大きな問題なので、自分で何もアプローチ出来ない、方法がわからないという状態であるならば、再度自事業の見直しをした方がいいかもしれません。

恐らく、ターゲットとなるペルソナが明確になっておらず、商品にしたいものもハッキリ見えておらず、それらに対する知識も根本的に足りてない状態である可能性が高いです。

これらが明確でなくても営業出来ちゃう人も居ますが、躓いていると感じているならばまずは商品作りをしっかりした方が進みやすいタイプなのではないでしょうか?


知識や経験を積むために必要なことは?

新規顧客獲得のためには知識や経験を積んで商品作りをしっかりすることが必要なのはわかってるけどそのためにはどうすればいいのか。
これも答えは明確です。

基本的にとれる選択肢は、『お金を払う』か、『時間をかける』の2択だと私は思っています。

関連書籍を買って勉強したり、有料の実務セミナーに行ったり、〇〇研究会的なものに所属して、お金で知識や情報を得るパターンが1つ目。

尊敬できる先生を探して雑用から師事関係を築いたり、手引書を読みながら自分で申請書を書いてみたり、1件ずつ依頼してくれる人を探して着実に数をこなしていく等の時間をかけて習得していくパターンが2つ目。

開業前であれば就職して実務経験を積んだり、一般的なビジネスマナーを学ぶのも良いでしょう。
個人的には、開業前に一度だけでも最低3年くらいは一般企業に勤めるという経験はしておいた方がいいと思います。

小さな士業事務所でしか勤務したことがない人や会社員経験無しに開業した人は、一般的な企業のルールがわかっていないのでそういった点で話がかみ合わない人が相対的に多いように感じます。

士業事務所では士業としての業務の進め方や実務経験は積めても、一般的なビジネススキルや接客マナーまで教えてくれるところはそんなには多くないように思います。
士業事務所に勤務される場合はそういった点も含めて良い教育体制だと思える事務所に勤められることをお勧めします。

これらは何が正解ということもない好みの問題なので、これから自営業をしていこうと考えている方は自分の好みで好きなルートを選べばそれで良いと思います。
個人事業主は途中でルート変更もし放題ですし、修正はいくらでも出来ます。

ただし、開業に失敗してから士業事務所に就職しようとする場合は基本的に敬遠されます。
バツイチなので再婚は初婚より大変ぐらいの認識はあった方がいいかもしれません。


自己都合による就職は敬遠される?

就職して修行をしようといった場合、「実務経験を積んで、自分のメイン商品となりうるものが確立出来たら退社して独立したいです!」という人をどこまで雇用する側の事務所が受け入れてくれるのか?という問題が発生します。

これに関してはどの士業事務所においても基本的には嫌がられます。
「あなたが時間とお金をかけて辛酸舐めて積み上げてきた知識や経験を、給料もらいながら全部盗んで私は自分のために開業します」って言ってるのと同義だからです。

自分がもし同じことを言われてそんなの全然良いよ!って言えるかどうか考えてみてください。
普通イヤだと思います。
私も、誰に対しても手放しでOK!とは言えません。

しっかり事務所に貢献して、関係性を作り上げ、信頼を勝ち取り、その上で自分の力を試してみたいので開業したいということであれば応援してくれる事務所は多数あると思います。

要するに、しっかり自分の役割と責任を果たし、その上で義理と筋を通す方法で独立すれば応援してもらえるし、後ろ盾にもなってくれる(場合もそれなりにあるよ)ということです。
なのにこれをせずに不義理するだけしておいてあの事務所がブラックだったという人がどれだけ多いことか・・・。

一人一人の自分勝手な行動がどんどん就職する場所を失わせていっているということを、今後の自分の可能性を広げるためにこれからの人は考えた方がいいのではないかと思います。

勤めていた事務所の顧客リストを勝手にコピーして勝手に自分の開業案内を出すとか最低すぎますからね!
これは開業案内を受け取った顧客からしても、この人は信用できないと感じますし、自分の首を絞める行為なので本当にやめた方が良いです。

顧客はみなさん代表者であり一人の人です。
代表者は代表者側の気持ちがわかるし、少なからず自分もそういうことをされた経験があるはずなので、そんな行為をする人間と付き合いたいとは思いませんよ。


どれぐらい続ければ効果はでる?

よく聞かれる質問として、「で、それだけやってどれぐらいで効果は出るんですか?」というものがあります。
当然の結論として、確実に〇か月で効果が出る!なんて言いきれるものではありません。

必要な項目を、必要な数、必要な熱量で行なって、更に運も関係してくるところだからです。
その人がそれぞれ自分で既に持っているスペックによっても異なります。
あくまでも人の話は1つの目安として考えるにとどめましょう。

そうしないと、その期日を過ぎたタイミングで明確に効果が出ていなかったら心が病みますし、むなしくて努力し続けられなくなります。
ヨソはヨソ!うちはうち!の精神でやりましょう。

生き残っている先生方がわりと共通して仰るのは、『3年目になると自然と紹介やリピートが増えて、新規営業を必死にしなくてもなんとかなってきたなって感じられるぐらいにはなった』ということです。

私も同意見です。
3年目に突入した段階で、どれぐらいリピートや紹介案件が発生しているか?というのが1つの目安にはなりそうですね。




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德留 さやか
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