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歌集

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これまで詠んだ短歌をまとめています。 短歌は独学です。
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2020年11月の記事一覧

12月 今年も残り1ヶ月
年末ジャンボ当たればいいな

最終のバスが来るまで
液晶の上でサンタの戦略を練る

紅葉にあまり興味はないけれど
意味はあるのさ 君がいるから

13℃ 白い吐息は出ないけど
ふかした煙 真っ直ぐ昇る

寒い日も君がいるから温かい
細く冷たい手を取り思う

思い出はセピアではなくフルカラー
忘れられないほどに鮮明

寒空に君が待ってる難波まで
新御堂筋 今日も進まぬ

楽しみにしていたはずの今日なのに
なぜか未だにスウェットのまま

人生に嫌気が差してきたけれど
それでも僕は朝を迎える

夜の道 何処から香る金木犀
誰かの記憶 浮かぶことなく

「青と青」境界線すら曖昧で
空を泳いで海を飛んでる

コバルトとスカイブルーに魅せられて
やる気どころか「明日アレルギー」

夕暮れの雲間に燃ゆる橙に
今日の終わりを思い馳せたる

話し込み気づけば知らぬ駅で降り
乗り過ごすのも旅の醍醐味