週刊少年ジャンプ分析 2023年編
今回から、新しい企画をスタートさせます!
それは、週刊少年ジャンプの分析です!
初回は昨年の分析ですが、その後は年ごと(1~52号)の分析や上半期・下半期の最新分析、作品ごとの分析などを予定しています!
また、この分析においては、創刊~現在までの週刊少年ジャンプの作品の掲載順や話数ランキング、年代ごとの主力ランキングを掲載しているジャジャン研様(以下サイト)を参考にし、エクセルを用いて分析しております
それでは、さっそく本編へ
1.週刊少年ジャンプ2023年 掲載順平均ランキング
まずは、掲載順の平均ランキングです
※エクセルの関数AVERAGE で平均を算出
(休載分は除く)
上半期→1~27号、下半期→28~52号
掲載順ランキングは総合(1~52号)での順位
①作品
まずは、作品を分析していきましょう!
2023年に掲載された作品は、番外編といえるDr. STONE 4D SCIENCEを除いて32作品!
そのうち新連載は『テンマクキネマ』『キルアオ』『ドリトライ』『鵺の陰陽師』『アスミカケル』『アイスヘッドキル』『魔々勇々』『カグラバチ』『ツーオンアイス』『グリーングリーングリーンズ』の10作品。今年の新連載が今のところ11作品を予定しているので、同じくらいの数ですね。そのうち5作品が連載経験者の作品だったので、新鮮味もありつつ、「あの作品の次はどんな物語を描くのだろうか」とワクワクした記憶があります!『キルアオ』『鵺の陰陽師』『カグラバチ』の3作品が2024年42号現在も続いているので2023年の同期としてこれからも頑張ってほしい!
対して、2023年をもって連載が終了した作品は、『マッシュル-MASHLE-』『高校生家族』『PPPPPP』『大東京鬼嫁伝』『ギンカとリューナ』『一ノ瀬家の大罪』『イチゴーキ!操縦中』『人造人間100』『テンマクキネマ』『ドリトライ』『アイスヘッドキル』とジャンプGIGAに移籍した『ブラッククローバー』の計12作品。うち48話以上(=1年以上)連載されたのは『ブラッククローバー』(368話)、『マッシュル-MASHLE-』(163話)、『高校生家族』(122話)、『PPPPPP』(70話)、『一ノ瀬家の大罪』(48話)の5作品でした。
ブラクロは田畠先生の体調面もあったので、ジャンプGIGAで少しずつ(毎回二話掲載)読めるのは本当にありがたい!
マッシュルはアニメ効果の人気もありつつ、最後まで甲本先生の世界を描き切っていましたね。大陸ビート板、懐かしい笑
高校生家族は、家族全員が高校生になるという奇抜な設定ながらその衝撃を上回るようなギャグが展開されていたのが印象的でした。猫のゴメスも高校生でした!ヤンキー回を思い出しました
PPPPPPは、音楽と兄弟、そして天才と凡人の設定がマポロ先生の独特な絵柄で表現されていました。センターカラーや巻頭カラーも獲得していたので、このまま長期連載か?というところで連載終了してしまったので、残念でした...。
一ノ瀬家の大罪は、少年ジャンプ+で集中連載された『タコピーの原罪』の作者、タイザン5先生の本誌初登場ということもあり、連載前から注目されていた気がします。内容も、記憶喪失と家族、そしてそれに潜む闇を描いたもので、いい意味でジャンプっぽくない作品でした。その設定に惹かれ、人気を博した一方で、家族間の溝や複雑な人間関係、つらい過去描写など、他の作品と比べて読むのにかなりパワーが必要だったこともあり、後半は失速してしまった印象ですね。上の掲載順を見ると分かるとおり、上半期は11.54、下半期は17.43とデータ的にもそう捉えられます。上半期だけで見れば、夜桜さんちの大作戦をもしのぐ人気作品であったといえるでしょう!
②ランキング
次は、ランキングに注目していきます!
※グリーングリーングリーンズは52号連載開始のため、平均も何もありませんが、1とみなしています。
まず、ワンピは変わらずトップ(グリを除けば)に君臨していました。上半期と下半期を比較してもあまり変化がなく、むしろ下半期の方が平均が上がってました...。恐ろしい。
それに続いたのはサカデイ、呪術、アオのハコでした。中でもサカデイはそもそも高い上半期の4.08を、下半期では3.75とさらに伸ばし、熾烈な上位争いを制しました!アオのハコも下半期で順位を伸ばし、呪術も大きく順位を落とすことなく上位をキープしました!
中間層を見ると、逃げ若と夜桜さんがかなり接戦でしたね。総合平均では逃げ若が11.72で夜桜さんちが11.75と僅か0.03の差。中間層、特に平均が10~13まではそこまで差がなかったけれど、この二作品は特に肉薄の争いを見せていました。ただ、上半期・下半期で比較してみると、逃げ若が11.41→12.04、夜桜さんちが12.91→10.58と、夜桜さんちが徐々に調子を上げていたことが分かります!実際、2024年のジャンプでは夜桜さんちが9.1で11位、逃げ若が12.35で19位となっており、両者の差が開いたといえます。
そして、それ以降の作品はやはり短期間の連載となったものが多かったです。上記の夜桜さんちや現在人気急上昇のカグラバチにも掲載順の上がらない時期はありましたが、年間を通してみるとどこかしらでカラーを獲得したり、掲載順を上げたりなど変化がみられます。これはどの雑誌でも言えることかもしれませんが、一度下がってそこから上がっていくことはかなり難しい。アンケート至上主義と言われるジャンプなら尚更です。しかし、どの作品も最後まで先生方の熱意やラストに向けた盛り上がりを当時読んでいて感じていました…!
週刊少年ジャンプ2023年 カラー数ランキング
①巻頭カラー
まずは、巻頭カラーに注目。全体を見ると、やはりONEPIECEが8回でトップでした!ワンピはエニエスロビー編あたりからカラーの時は巻頭カラーのみになったので、センターカラーはないのですが、それでこの回数は異常としか言いようがない笑
そんなワンピに続いたのは、カラー数の総合1位でもある『あかね噺』と、10位の『SAKAMOTO DAYS』の4回です!もはやカラー常連作品となったこの2作品。センターカラーと違い、毎号1作品しか獲得できない巻頭カラーを1年で4回獲得できたのはまさに人気の証!
そこから、3回の呪術・アオのハコ・ヒロアカ、2回のロボコ・アンデ・マッシュル・キルアオ・ウィッチウォッチが続く形となりました。
②センターカラー
次は、センターカラーに注目です。こちらは毎号3つは用意されていて、巻頭カラーよりも比較的獲得しやすいカラーです(勿論、簡単には取れませんが)。特に新連載組にとっては、2話のセンターカラーの次にいつ自力で獲得できるかが人気かどうかの指標と言えるでしょう。
センター獲得数1位は、総合1位のあかね噺と2位の夜桜さんちで、どちらも12回でした!この2作品は、最近のジャンプのセンターカラー常連となっていて、どっかの号を見れば大体どちらかがセンターカラーで掲載されているほどです。週刊連載でこれほどカラーを担当するなんて...バケモノ(褒めてます)。カラーに対する個人的な印象としては、あかね噺はカラーにすると和のイメージが強調され、夜桜さんちは権平先生の唯一無二の色使いに魅了されると言う感じでしょうか。
その2作品に続いたのは総合2位のロボコ(11回)、4位のアンデ(9回)、5位のアオのハコ(8回)でした。上の写真を見るとわかるかと思いますが、センターカラー数の順位と総合順位は概ね比例しているんですね!まー単純に総合上位になるにはセンターカラーの獲得数の方が重要だと言うだけなんですが。
今回はこんな感じで締めようと思います!
次回からも分析は色々と出していきたいので、その時はよろしくお願いします🙇
個人的には、漫画感想と同じような立ち位置でやっていきたいと思ってます
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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ではまた次回
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