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自作HDRI <第2.5世代>

自作HDRI 第2.5世代

第2.5世代では画角が180度近くある魚眼レンズを導入した。しかしセンサー上に180度のイメージサークルができる「円周魚眼レンズ」は高価でなかなか手が出ない。低価格な魚眼レンズを探していたところペンタックスQ用の魚眼レンズで03 FISH-EYEという1万円以下のレンズを発見し購入した。第2世代で使用していたリコーGXRはレンズとセンサーが一体化したユニットを交換することができるユニークなカメラである。魚眼レンズを使用するために1/1.7型CCDセンサーのS10ユニットからレンズ交換可能なAPS-Cのセンサーを搭載したMOUNT A12ユニットにグレードアップした。

03 FISH-EYEはQマウントでMOUNT A12はライカMマウントでるため互換性はない。そこでライカMマウントのボディキャップに適当なサイズの穴を開け03 FISH-EYEを装着できるように工作した。これにより180度程度の画角がありイメージサークルがセンサーに収まる構成ができた。

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十分な画角を確保できたため水平に120度づつの3方向で全天球をカバーすることができている。画像の下側の地面部分が少し切れてしまうが無視できるレベルだろう。PTGuiのステッチングでは撮影枚数が少なくなり精度も向上した。手動でコントロールポイントを打つことなくほぼオートでつながるようになった。

スクリーンショット 2020-05-24 1.04.06

問題は改造した魚眼レンズの作るイメージサークルが思ったよりも小さかったことである。下の画像を見てもわかるようにAPS-Cサイズの半分程度しか活用されておらずほどんどが何もない無駄な領域になってしまっている。

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センサーサイズを活かしきれていないためステッチングした画像サイズは3104x1552pxとなり第2世代よりも2/1程度のサイズになってしまった。フルHD、4K程度のレンダリング使用する場合は解像度が不足している。

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HDRIスペック:3104x1552px hdr / 32bit 3EVステップ

機材:カメラ / リコー GXR MOUNT A12 

   レンズ / PENTAX 03 FISH-EYE (改造マウント)






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