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売れっ子美容師の最低条件。最重要必須能力カウンセリングを身につければ、集客やリピートが増え続ける。

〜新規集客はもう限界!?令和はカウンセリング力が最重要項目〜


美容師の皆さんこんにちは。

ここ2〜3年で新規集客をするためにさまざまな情報が飛び交いました。インスタを活用して新規集客をするというのは、美容師の課題であり目標だと思います。インスタで集客が出来た人は、たくさんの売り上げてたくさん稼いだり、フリーランスとなり自由な時間で働くというような、今まででは出来なかったことが出来るようになりました。

今現在もインスタの投稿を頑張って新規集客を目指して頑張っていると思いますが、新規集客だけで無双できる時代はもう終わります。
なぜこんなことが言えるのかというと、この数年で美容業界にマーケティング的な考え方が浸透したからです。というのも美容業界は何年間も進歩をしない業界でした。「とにかく技術を磨く!技術を磨けばお客様は喜んでくれる!」何十年も前からこの考えが変わらずに根付いていて、時代の波に全くついて行けてませんでした。
時代の波にうまく乗り始めた美容師が現れたのもここ数年の話で、インスタグラムなどのSNSをきっかけに業界が大きく変わりました。

そして現在インスタを使って自己集客をするという流れが主流になっています。そしてこの流れが少しずつ変化していってます。

その変化に気付けていますか?

もうすぐでインスタ自己集客が二分されます。安い客と高い客で二極化が進み、高い客を取れる美容師と安い客しか取れない美容師で別れます。当然高い客を取れる美容師は変わらずに売り上げが上がっていきますし、安い客しか取れない美容師は、時間を切り売りしてたくさん働かないと厳しくなってきます。

この状況何かに似ていると思いませんか?

そうです。インスタ集客が主流になる前の【ホットペッパー】です。誰もが集客をできるようになってしまうと、必ず価格競争が起こります。インスタ集客でこの価格競争が起きてしまうと、先ほど言った高い客安い客で二極化が起きます。
この価格競争の波に巻き込まれてしまうのは危険です。その波に巻き込まれないようにするには、価格競争しなくてもいいように今から土台を作り上げておくことです。


その土台というのが、【常連客をたくさん抱える】ことです。
ここ数年の新規集客はいわばバブルの様なもので、魅力的な発信が出来さえすればお客様は一回は来てくれるというものでした。
新規のお客様が月に50人以上来るということもザラにありました。そんな中このバブル状態で一つだけ崩壊しているものがありました。

それは【リピート率】です。

呼び込みが上手くいっている反面リピートが極端に下がってしまう人が続出していました。恥ずかしながら僕もその一人です。呼び込むのに必死で来てもらって安心してしまい、「また来てください!」という熱量が薄まっていました。



バケツに例えるなら、蛇口をマックスまで捻って水を大量に溜めようとしているのに、穴が空いていて水が溜まらないという状況です。もちろん新規のお客様に来ていただくことはとても大切ですが、それよりも先に【バケツの穴を塞ぐ=常連客になってもらう】ことをしなければなりません。

今もまだ流れは続いていますが、蛇口を捻ることが最重要とされていた時代がもうすぐ終わります。あと1〜2年でバケツに穴が空いてない状態の美容師が圧倒的に勝つ時代がきます。

ここ数年で必ず、新規集客に頼っている美容師がやばくなり、常連客がいる美容師がより伸びていきます。1〜2年後に対策し始めても遅すぎます。次波が来る前にいつでも乗れる様にしとかなければなりません。その波に乗るためには【バケツの穴を塞ぐ(失客をしない)】ことです。

じゃあバケツの穴を塞ぐためにはどうすればいいか?というと【カウンセリング力】を高めることです。今まではオンライン上で戦うことが重要でしたが、これからはオフラインがとても重要になってきます。
【カウンセリングと人間力】この二つのレベルが高い人が次の美容業界の波に乗ることが出来ます。
もちろん今からでもまだ間に合います。大切なのは気づいてやれるかどうか?と効率良くできるかだけです。


この記事は
【カウンセリング完全攻略/新規集客はもう限界!?2023年以降はカウンセリング力が最重要項目】
というタイトルの通り、カウンセリングについて使えるものを厳選して書いています。

カウンセリングで絶対に外さない質問だったり、どういう質問をするのが大切なのか?その質問の目的はなんなのか?という様な部分にも触れていきます。最も大切なマインドセットについても解説します。
すぐにでも実践できるように、噛み砕いて再現性の高いテクニックを紹介しますので、これから美容業界で波に乗り遅れたくない方や、安売り合戦に巻き込まれたくない方は、見て実践してください。


ちょっと自己紹介


いきなり長々と語ってしまい、自己紹介が遅くなりました。
初めまして、TAKAと申します。
僕はフリーランス美容師をしながら、ミニモ集客を教えるコンサルをしたり、Kindleで書籍を6冊(2023/6/30現在)出版していたり、このnoteを使って集客ノウハウやカウンセリングノウハウを販売したりしています。


ちなみに僕の代表作は【ミニモ集客完全攻略法】です。

100部以上売れているミニモ集客のノウハウ記事

この記事はミニモを0からスタートしても結果が出るように、【やり方】にこだわって書いています。もし気になる方はこの記事をぜひご覧ください。記事の内容の6割は無料で読むことが出来ます。


少しだけ僕の人物像についてお話しさせてください。

僕がフリーランスになった理由は、「技術だけじゃこの先生きていけないな」と正社員時代に気づいたからです。気づいたものの当時「技術が一番」を掲げていた会社だったので技術以外のことを学ばさせてくれませんでした。マーケティングやブランディングの必要性を強く感じていたので、その会社を辞めて自由に学ぶことができるフリーランスを選びました。
フリーランスになってから、僕はめちゃくちゃ時間とお金をかけて美容師業以外の事も学んでいます。学んだことを実践して必要なものを取り入れ改良して使っています。

今回この記事のカウンセリングノウハウや、先ほど紹介した【ミニモ集客完全攻略法】は僕が100万円以上使い、5〜6年かけて学んで使えるものだけを皆さんにお伝えしています。これらの記事をしっかり読めば、僕が5〜6年かけて経験したことが1日もかからずに知ることが出来ます。

しかし、知れるのは【知識】だけです。
美容師人生を変えるためには知識ではなく行動と経験が必要です。
残念ながらどんないい教材を買っても、経験そのものを買うことはできません。つまり記事を読むだけでは結果には結びつきません。

もし買って読んでいただけるなら、必ず実践をしてご自身で経験値を貯めてください。そうしなければ意味がありません。

実践する気がない人答えだけを知りたいというような甘い考えの方は、今すぐ記事を読むことをやめて絶対に買わないで下さい。時間とお金の無駄です。

もし現状を変えたい、結果を出したい、美容師人生を変えたいという人はぜひ見て実践して下さい。

カウンセリングは売れる美容師になるための要です。
これだけは断言できますが、カウンセリングを学ばなければ、一生売れることは出来ないでしょう。

この記事を「読もう」と思った時点であなたは美容師人生を変えるためのきっかけに手をかけています。あとは知識を得て行動するのみです。


長くなりましたが、ここから本編に入っていきます。


カウンセリング完全攻略

〜新規集客はもう限界!?2023年以降はカウンセリング力が最重要項目〜

タイトルにある通り、今の美容業界は新規集客だけでバンバン売り上げを上げるというのは難しくなってきます。これからは、一度来ていただいたお客様に何度も来てもらうということが最重要項目です。

ここから生き残れる美容師は、小手先だけで見せ方だけを突き詰めていた美容師ではなく、対面するお客様を本当に大切にしている美容師が生き残ります。

サロンワークの現場でお客様の信頼を勝ち取ることが出来る美容師が支持されます。お客様の支持を手に入れるためには【カウンセリング力】が必要不可欠です。

カウンセリングというのは【お客様の要望を聞いてそれを再現する】という認識の人が多いと思いますが、実際は全く違います。
正しくは【お客様の要望を聞いて、お客様が本当に求めていることを探り、気づかせてあげて、そのためにはどうしていくべきか?】ということを伝えていくことがカウンセリングです。

言われたことをただ再現するだけなら、美容師だったら誰でもいいわけです。お客様に「あなたにしてもらいたい」という気持ちにさせるには、その人のことを考えた提案をすることです。そのためにはカウンセリング力が必ず必要になってきます。


カウンセリング力に欠かせない要素が

・汲み取り力
・質問力
・要約能力
・伝える力(説明力)
・提案力

です。

これら5つの能力を身につけることで、カウンセリング能力は驚くほど上達します。この5つの力は必ず高めていくべきです。ここを疎かにしていては【お客様の要望を聞いて、お客様が本当に求めていることを探り、気づかせてあげて、そのためにはどうしていくべきか?】ということができません。

美容師はどうしても【技術】でどうにかする。という思考が根付いてしまっているので「カウンセリングよりも技術」と思っている人が多いですが、全く逆です。

極端なこと言えば、僕は【技術1:カウンセリング9】でもいいと思っています。ものは言いようという言葉があるように、言葉には技術を何倍にも魅力的に感じさせることが出来ます。
ただ黙って黙々とカットをして収まりのいいボブを切ったとしても、感動は生まれません。それよりも「頭の形に沿って切ってあげるだけで、こんなに収まるようになるんですよ!」と一言付け加えるだけで感動値は高くなります。

飲食店でも、ただただ水を出されるよりも「美味しい水です!」と言って出されると、水を意識するため本当に美味しく感じます。

カウンセリングは自分の魅力を何倍にもすることが可能です。もちろんお客様の要望を聞いて、お客様を満足させることが第一優先ですが、自分の価値を高めることもできますので、技術がある程度身についている人はカウンセリングを磨くことで、これからの時代を生き抜いていくことが出来ます。


売れるカウンセリングの一例


指名が取れるスタイリストは皆例外無く、カウンセリングが上手です。カウンセリングの手法は様々ですが、売れるカウンセリングの考え方を知ることがとても大切です。

その考え方というのはお客様の事を【行動ベースで見れているか】です。行動ベースというのは、お客様がなぜそれを求めているか?を考える事です。

例えば、白髪染めの予約でご来店した、小学生の子を持つ40代女性のお客様がいます。お客様の要望は「白髪が気になるからしっかり染めたい。だけど暗くはしたくないから、明るめで染めて欲しい。」です。

売れないスタイリストは要望を聞いた後、早速「どれくらいの明るさが良いですか?」と、明るさや色味についてカウンセリングを始めます。

カウンセリングの結果、売れないスタイリストは「明るすぎると白髪が染まらないので、少し暗めになりますが、ギリギリ染まる明るさで染めますね。」という結論を出して施術に入ります。
仕上がった後、お客様は白髪が染まった事には喜びますが、おそらく仕上がりには満足しません。

一方で売れるスタイリストは、いきなり明るさ、色味の話はしません。
「なぜ白髪を染めたいんですか?」「なぜ暗くしたくないのですか?」「なぜ明るい方が良いのですか?」「何かイベントがありますか?」「お仕事はしていますか?」などお客様の背景に対しての質問をします。

なぜ?を繰り返していくと、お客様が白髪を染めたい本当の理由に辿り着けます。背景を聞いていくと、「近々、子供の卒業式があって綺麗にして行きたい。」という事が分かりました。

売れるスタイリストは「仕事などしていないのであれば、ハイライト入れて白髪をぼかしながら、明るめのカラーで染めてみませんか?ハイライト入れることで白髪染めを使わなくても、白髪はしっかり染まりますし、色味も綺麗なご希望の色味に出来ますよ。」と提案をします。

仕上がった後、言うまでもなくお客様は大変喜びます。白髪も染まり、明るくしたいというのも叶ったからです。子供の卒業式にも、綺麗で素敵なヘアスタイルで行くことが出来ました。

同じお客様でも聞き方を変えればいろんな提案ができます。売れるスタイリストへの近道は、お客様がなぜそれを求めているか?を考えることです。

今回の例のお客様は「子供の晴れ姿を、自分も綺麗になった状態で見に行きたい」という背景がありました。

つまりこのお客様が美容室に来た本当の目的は【白髪を染めにきた】のではなく、【子供の晴れ姿を自分も綺麗になった状態で見に行きたい】という目的でした。

売れるスタイリストは子供の卒業式にどんな髪型、髪色で行ければ、お客様が満足するかを考えて提案が出来ます。逆に売れないスタイリストは【作業ベース】で考えています。

作業ベースは、お客様が予約した【白髪染め】についてしか話しません。つまりただの作業です。お客様の要望通りカラーを塗るロボットみたいなものです。これではお客様に感動を与えることは出来ません。

この例は実際にあったお話です。

ずっとフリーでお店に来ていたお客様に、初めて僕が入客して実際にやったカウンセリングです。

それ以降指名を頂き、今でも担当させて頂いています。カウンセリングは相手が本当に求めているものを探すためにします。

喋りの上手い下手は関係ありません。自分のカウンセリングが、行動ベースなのか?作業ベースなのか?どちらで考えているか見直してみて下さい。

売れるスタイリストになる為には行動ベース、つまりお客様の本当に求めていることを考えることが重要です。


5つの力の前にカウンセリングの超基礎


当たり前ですが、カウンセリングというのは相手がいなければ成り立ちません。相手がいたとしても、本音で話してもらえなければ相手がいないのと同じことなので成り立ちません。
まずはお客様が話しやすい雰囲気を作り出すことが必要です。
これはテクニックでもなんでもありませんので、サービス業をするすべての人間が出来て当たり前のことです。(この章は常識的な話ですので、必要ない方は飛ばしても結構です)

笑顔

まずは笑顔です。
道に迷った時に、ニコニコしている人と眉間にシワを寄せている人、どちらの人に道を訪ねますか?

眉間にシワを寄せている人をわざわざ選ばないですよね。

人間には話しやすい雰囲気があります。その話しやすい雰囲気を醸し出すことがカウンセリングの第一歩です。笑顔の人には話しかけやすいものです。

清潔感

次に清潔感も大切です。
汚い人に自分の髪の毛を触ってほしいという人はいませんね。めちゃくちゃ綺麗である必要はないんですが、「あっ、嫌かも」と思われてしまうとアウトです。

笑顔もそうですが、めちゃくちゃ笑顔でめちゃくちゃ清潔感が必要ということではありません。どちらかというと普通よりは清潔感があって、普通の人より笑顔の回数が多いだけでいいです。マイナス印象さえ生まなければいいので、ニュートラルよりも少しプラス寄りを意識しましょう。
ちなみに、めちゃくちゃ笑顔でめちゃくちゃ清潔感が無理なく出せるならそれは最強ですので出しましょう。

話し方

次は話し方です。
高い声、低い声はどちらでもいいですが、高すぎる、低すぎるのはNGです。もし地声が振り切っているなら、少し努力してニュートラル寄りに持っていきましょう。
相手の話を聞くときは必ず相槌を打ちましょう。頷くだけではお客様が「本当に聞いているかな?」と不安になってしまいます。適度な相槌を心がけましょう。

相槌の目的は【お客様に話しやすい状況を提供する】ことですので、意識して相槌をしましょう。

また、話を遮ってしまうのは絶対にNGです。普段から遮ってしまう癖がついている人は分からないと思いますが、これをされると大概の人が話す気を無くしてしまいます。
僕は自分が話している時に、2回遮られた時点で話すこと自体をやめます。
お客様が伝え方に困っている場合は、補助的な感じで話すのはOKですが誘導し終わればまた聞き手に専念しましょう。

話すスピード

話すスピードは普通よりも少しゆっくりを意識しましょう。
【相手の話すスピードに合わせる】ということを聞いたことあるかもしれませんが、もちろんそれも正解です。早口の人には早口で話すのも正解なんですが、人の持つ属性を考えるとゆっくり話すを好むお客様に好かれるように意識した方が、後々プラスが多いです。

というのも、早口の方は悩みがある場合でも、さほど悩んでないという人が多いです。そしていらちな方も多いです。本当に解決したい悩みがあるときは相手にちゃんと伝えたいので、少なからずゆっくりになると思います。
なのでターゲット設定や単価設定の時に考えることですが、リピート率が高く単価も高いお客様は【ゆっくり〜普通】ペースで話す人が多く、早く話す人はその逆であることが多いです。

2023年以降のカウンセリングはしっかりと話すことが大切ですので、ゆっくり話すことを受け入れてくれるお客様に向けたスピードを心がけるのが良いでしょう。

giveの精神(与える)

人としての優しさの部分にも繋がってきますが、相手が喜ぶことをするのが好きな人はカウンセリングが上手い傾向にあります。
田舎のおばあちゃんに会うとなんでもしようとしてくれませんか?
あれがgiveの精神です。「もっと喜んでほしい」「これ教えたら絶対嬉しいだろうな」というような相手が喜ぶことを、なんの見返りも期待せずに出来る人は優しい雰囲気を出しています。
髪の毛もそうですが、人の悩みが尽きる事はありません。なのでその時必要な情報だったりをしっかり伝えることが相談しやすい人の特徴です。


雰囲気

これはすべての要素に含まれることですが、【相談しやすい人】という雰囲気を出すことがカウンセリングをうまくいかせるための秘訣です。
雰囲気というのは目に見えないもののように思えますが、実はすべて可視化している情報の複合体です。
むすっとしていて口角が下がり、声が低い人は【機嫌が悪そう】な雰囲気を纏います。手を叩いて音量調節せずにバカ笑いする人は【陽気であり、どこか自己中感がある】雰囲気が出ます。

誰も雰囲気を言語化して生きていないため、その人の顔つきや態度、容姿を見て「この人はこういう人だろう」と雰囲気を決定付けてしまいます。
つまり自分が普段している行動全てを言語化し理由をつけれれば、【相談しやすい人】の雰囲気を狙って定着させることが出来ます。

その雰囲気を作るための要素が上記で書いた要素です。
もちろんありのままで相談しやすい雰囲気を持っている方が精神的にも楽ですが、もし普段から相談されにくいならば、どこかの要素が欠けていて相談しにくい人の雰囲気が出ているので、欠けている要素を見つけて改善しましょう。

キャラを作るというような感じですが、これから安定して売り上げを上げていくためには必要なキャラ設定なので必ず相談しやすい雰囲気を纏いましょう。

以上がカウンセリングの基礎中の基礎です。
これからお伝えする内容を完璧にマスターしたとしても、基礎が身に付いていなければ上手くいく事はありませんので、必ず基礎を身につけることから始めてください。


5つの力

・汲み取り力・質問力・要約能力・伝える力(説明力)・提案力

これからお伝えする力は、順番に全てが繋がっています。すべての力を高水準に再現できれば、間違いなくファン客は増えていきます。
売り上げが伸びない、カウンセリングが苦手という美容師は特に【・汲み取り力・質問力・伝える力(説明力)】この3つの能力が低いことが多いです。

大切なことなのでもう一度言っておきますが、お客様が言った要望をそのまま再現することがカウンセリングではありません。
しっかりと聞いた上で、プロとして良い未来へ導いて行けるのが本当のカウンセリングです。これから先美容師として生き残り、成功していきたいなら【カウンセリング力】が最重要スキルになります。


必ず何度も読み返し習得しましょう。

汲み取り力


汲み取り力とは、【お客様が話している内容の本音と建前】をしっかりと区分けして理解する能力です。

お客様は美容に関して素人なので、本当に思っていることを言葉で100%伝えることが出来ません。なのでプロである美容師が、お客様が本当に伝えたいことをキャッチしなければなりません。

最悪のカウンセリングはこうです。

美「今日はどうしますか?」
客「アッシュで染めたくて、」
美「アッシュですね。明るさはどうしますか?」
客「出来るだけ明るめが良いです。」
美「かしこまりました。明るくすると色が薄くなるため、アッシュ感が薄くなりますが良いですか?」
客「アッシュ濃いめだとどうなりますか?」
美「暗くなりますね」
客「あぁ〜、はい、、、じゃあ、明るめで大丈夫です。」
美「かしこまりました。ちょっと色味が薄くなりますが、明るめでやっていきますね。」

これ最悪のカウンセリングです。前章でいうゴリゴリの【作業ベース】の美容師です。こんなカウンセリングではファンがつくはずも無く、お客様も絶対に満足しません。ですが9割の美容師がこの感じのカウンセリングをしています。

これが【お客様の要望をそのまま再現する】ということです。

そうではなく大切なのは【お客様の要望を聞いて、お客様が本当に求めていることを探り、気づかせてあげて、そのためにはどうしていくべきか?】です。
このカウンセリング中にお客様が抱えている、本当の本音を引き出さなければファンになってくれることはありません。

まずはお客様が本当に伝えたかった事は何か?を考えて予想を立てることが大切です。さっきのカウンセリング例で言えば何個か「?」が生まれる瞬間があったと思います。

・なぜアッシュで染めたいのか?
・なぜ明るめが良いのか?
・色が薄くなっても明るさを重視する理由はなんだろう?
・暗めが嫌な理由はなんだろう?

簡単ですが、これくらいの疑問点が生まれますね。もしこの疑問点が一つも生まれていないなら、まずはお客様の話すことにもっと耳を傾けましょう。おそらく【話の捉える場所】が違っています。これに関してはよく聞いて慣れていく必要があります。

お客様の要望を聞きながら、「?」の疑問点を探し出すのが汲み取り力です。ここで生まれた疑問点をしっかりと覚えておき次の【質問力】の場面で質問していきます。

この汲み取りに関して言えば、【5つの力の前にカウンセリングの超基礎】で説明した基礎の部分がかなり需要になってきます。お客様が話すターンに出来るだけ話しやすい雰囲気を作っておかなければ、お客様に話す内容が少なくなってしまう可能性があります。

態度が悪かったり、人の話聞いてなさそうな人に、自分の悩みや希望を長々話す人はいないと思います。それどころか施術前なのに「最悪、失敗した、、帰りたい」と思っているかもしれません。この気持ちにさせた時点で、評価を取り戻すのは不可能です。
こちらがどれだけ汲み取る能力があったとしても、お客様が本音を話してくれなければ全く意味のない能力です。


まずはお客様が言いたいことをすべて言えるような環境を作り、しっかりと要望や希望、悩みを引き出します。そしてその話をしっかりと聞きましょう。表面的な部分ではなく、裏側にある本音をキャッチできるようになれることがベストです。
これに関しては、裏技はありません。毎回お客様の話をしっかり聞いて自分の中で疑問点が生まれる練習をしましょう。意識して繰り返していけば、勝手に「?」がたくさん生まれてきますので、一回一回のカウンセリングを大切にしましょう。

ちなみにこの段階のお客様の話は【本音寄りの建前】です。まだ本音は出せていないので、カウンセリングが終わる時に本音が引き出せるようにします。

なぜ建前なのかというと、お客様は本音が出せないからです。美容に関する知識と伝える力がお客様には身に付いていません。なので厳密に言えば【本音を出すことが出来ない】状態なので、こちらが本音を出せるように誘導していく必要があります。

汲み取り力はお客様の発する言葉の中から、必要な情報をキャッチする能力です。お客様に喋ってもらい「ここは深掘りした方がいいな」という隠れ本音ポイントを探すのが目的です。
普段カウンセリングをしていて「ん?」と思うことがないのであれば、美容師としてはまだまだ半人前です。意識的に疑問ポイントを探しながらカウンセリングをしてみましょう。慣れてくれば意識しなくても疑問ポイントをキャッチすることが出来ます。

疑問ポイントの例

【1】 客「髪が広がって、、」

疑問ポイント→「どの場面で広がる?」「どういう風に広がる?」「なんで広がる?」「広がってどこが気になる?」etc

【2】客「ショートにするか迷ってて、、」

疑問ポイント→「なぜショートにしたい?」「ショートにしたことある?」「ショートと何で迷ってる?」「このタイミングでショートにする理由は?」「迷ってる理由は?」etc

【3】客「髪色暗くしたいけど、暗すぎるのは嫌」

疑問ポイント→「なぜ暗くする?」「暗いていうのはどれくらいのこと?」「明るさを暗くするのか?彩度を落としたいのか?」「そもそも今は明るいと感じてる?」etc



3パターンに分けて例にしてみましたが、こんな感じで疑問点がたくさん出るようにトレーニングしましょう。実際にやってみるとたくさん疑問点が出てくる時があります。その場合は優先順位を決めてその時に必要な疑問点だけを絞りましょう。多すぎるとお客様が嫌がるので気をつけましょう。

ここまでが第一の力の【汲み取り力】です。今まで大きな枠組みで【カウンセリング】を捉えていた人からすると新鮮な考え方だと思いますが、5つの力(汲み取り力・質問力・要約能力・伝える力(説明力)・提案力)の複合体がカウンセリングです。


汲み取り力の後は【質問力】です。
お客様の本音を引き出すために最も重要なのが【質問力】です。質問力が高い美容師はカウンセリングが上手いです。

次は質問力です。


ーーー無料版はここまでーーー

続きは有料版を購入していただくと最後まで読むことが出来ます。
この記事を読んだ美容師さんから、記事の感想や口コミをいただいていますのでそちら少し紹介します。


東京の若手スタイリストさん


予約が取れないフリーランス美容師さん
広島のフリーランス美容師さん


脱・白髪染めが武器の美容師さん


29歳の美容師さん


このように若手美容師さんから売れっ子美容師さんまで、幅広い美容師さんから好評をいただいています。

カウンセリングは美容師の【生命線】です。高いレベルのカウンセリングを身に付けることが、売れる美容師への近道です。

カウンセリングに自信がない方や、これから売れたい方、後輩や部下へカウンセリングを教えたい方はぜひ見ることをオススメします。


質問力

【相手が分かりやすい言葉】と【相手が答えやすい質問】

この質問力がカウンセリングで最も大切で、最も必要な能力になります。

【相手が分かりやすい言葉】

どのように使うかというと、汲み取り力で出てきた【疑問ポイント】を元にしてお客様に質問します。

お客様が「髪が広がるのが嫌」と言っているのに対し「かしこまりました。量減らせば収まるので量を減らしましょうか。」と言ってしまうのはNGです。

美容師的に見て「量を減らせば解決♪」かもしれませんが、お客様からすると「広がるのが嫌な理由も聞いて、解決策を教えてほしい」と思っています。さらに伝える力がないため、まだ本音を言っていない可能性があります。

美容師が質問をすることで、お客様の頭の中が整理され【本音】に辿り着くことが出来ます。お客様の本音にたどり着けなければ、お客様がリピートしてくれることはありません。(もしリピートする場合は、低価格か家から近いから等の理由)

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