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2冊ある! #本棚をさらし合おう


あきらとさんのこの企画に参加する記事です。
晒しましょうぞ!

で、2冊あるのです。色々。

間違って同じものを買ってしまうというのは誰にでもあると思うのだけれど、私の場合以下の理由で壮絶にたくさん。

「本を貸す馬鹿返す馬鹿」を座右の銘とし、若いころからとにかく本を手放さなかった。
結婚した時、1年半後には海外への移住が決まっていたため、とても小さなアパートに必要最小限のもので暮らし始め、膨大な数の本は大きな収納ケースにいくつも詰め込んで実家の物置に預けた。

結婚→小アパート→数年の海外暮らし→帰国(ちょっと実家)→小アパート→家を建てる

この間約8年。引っ越し5回。その間もちろん本は買い続けるのだけれど、新しいものだけでなくどうしても読み返したい本が出てくる。
しかし仕事は忙しいし、もちろん海外からは取りに戻れないし、しまい込んだケースを開けるのは超面倒。

承知の上で同じ本をたくさん買っていることは自覚していたのだけれど、この夏一気に片づけを思い立ったら、出るわ出るわ… 
あ、家を建てたのもう10年以上前ですw

でも同じ本が2冊あるのは、それだけその本を愛しているから!!

ということで、愛着のあるダブり本をご紹介します。

まずはヘッダー画像でもご覧いただいた萩尾望都の漫画。

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本当に古い作品だけれど今も色あせない。「ポーの一族」はまた新シリーズが連載されたりして買ってまうー。

同じく愛する大島弓子。

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多分人生で一番好きな漫画は「綿の国星」。
チビ猫の目を通した世界の描かれ方がみずみずしくて、こんなことを人間が思い描けるのかと驚いた。
古いオリジナルのコミックスが発掘された時はガッツポーズが出たw 後から出される文庫や愛蔵版よりオリジナルのコミックスに価値を見出してしまう。特に表紙の絵柄なんかが新版だと変わってしまっていて残念に思うことが多い。

じゃーーん!「はいからさんが通る」

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初めて全巻揃えた漫画だと思う。
これは大正ラブロマンスだけれどその実相当なギャグマンガ。当時は普通に使われていた言葉が今はセンシティブな言葉となり、新版の画面からさりげなく削除されていたりする。良し悪しでなく時代の流れを感じる。何年も経って新版を読んで変更がすぐわかってしまうw
ギャグも相当好きだ!

それと時々下の写真のような素敵なおネエ様が出てきて

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まだ当時純真だった(はずの)私は、なんだかよくわからないけれど大人の世界の奥深さを垣間見てホワ〜ンとした覚えがある。
「ワンピース」の登場人物なんかで、私はボンちゃんとかイワンコフ様とかニューカマーなキャラがたいそう好きなのだけれどこの傾向は「はいからさん」のせいではなかろうか?

↓ これは普通に持ってるの気付かずにまた買ってしまったもの。「あるある」ですね。

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漫画はこれくらいにして、今回最もたくさん重複していたのは宮城谷昌光の小説。半分ぐらい「2冊ある」状態。ちょっとあまりに多くて呆然とした。

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(たくさんすぎて、2冊同時撮影は断念)。当時ハードカバーで買ったものが発掘されたりして、買い直した文庫版とどちらを残すか迷った。値段や絶版などによる価値だとハードカバーに軍配が上がるけれど、スペースや持ち運び、読みやすさで文庫版を残す。ああもったいない。とら君じゃまだな。

宮城谷昌光は古代中国の歴史に題材をとった小説をたくさん書いている。
紀元前の春秋時代とか戦国時代とかよりさらにさかのぼり、夏王朝とかさらに神話のような時代を書いた作品もある。古ければ古いほどちょっと今の理屈ではわからない登場人物の動きが不思議で惹かれる。
登場人物たちは歴史に名を遺す人なのだけれど、中国のそういう人たちは行動や考え方が半端ない。苛烈とか激烈とかいう言葉がぴったり。(例えば臥薪嘗胆の人とか)
そんな理由でそうしちゃいますか?とかそこまでやりますか?とか、スケール?程度?が日本人の私の想像を絶する。
でも偉人だから「盛ってる」わけではなく、歴史書にも残されているし実際そうしたのだろうなーとなんだか納得してしまうあたりがやめられない。中国文化の深みにずぶずぶとはまっていく。

↓ 古くなったので新しいのも買ったやつ

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「銀河鉄道の夜」はますむらひろしのアニメ映画が本当に素晴らしい。主人公が猫のキャラになっているけれど原作に忠実、世界観の映像化が素晴らしい。そして細野晴臣の音楽!!その映画の表紙のものと他の作品も入った新しい版。
ついでにますむらひろしラブ↓

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と思ったらここにも大量に2冊案件が発生していた!

同じく「あしながおじさん」もふっるーい版が捨てられない。中の紙は茶色くなってペリペリ破れそう。表紙はフレッド・アステア主演のミュージカル映画の一場面。
このフレッド・アステアがまた素敵なのだ!!
「雨に歌えば」のジーン・ケリーもダンスが素晴らしいけれど、彼は筋肉質で重戦車の感じ。対してアステアは軽やかで無重力。ソフトでエレガントで、私は断然アステア派なのだ!!DVD多数所持。
ものすごく古い映画の話で年寄の記事だーw でもすごいの、見てw

映画の話になってしまった。

アーチャーの「大統領に知らせますか?」の古い版に紙が挟まっているけれど、これは彼のデビュー作「百万ドルを取り返せ!」が、スカッと面白くて読みすぎて表紙が破れてしまったもの。バラバラ寸前だからこっちに挟まっている(そっちを買い直せばいいのに)。

次は持ち運びの関係もあっての2冊持ち。

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沢木幸太郎ラブ。両方もちろん捨てない。

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ついでにハルキムラカミ(とカズオイシグロ)も放り込んでおく。

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「深夜特急」は流石に片方にする。左側は6巻がないですね。

荻原規子の勾玉シリーズは、ハードカバーを読みすぎて表紙が取れそうで文庫版も購入。もちろんどちらも捨てない。

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勾玉三部作だけれど、日本の記紀を中心にした神話や伝説をこれほどまでにファンタジー世界にうまく落とし込んだ作品を他に知らない。
天皇家の血ときょうだい殺しなどダークな面もうまく取り込んでいる。
骨太のしっかりした世界が構築されているけれど、「乙女の恋」が縦糸。乙女・少女のひたむきさを描かせると本当に上手な作者。

「なーにぃ?やっちまったなぁ」というか、なぜ?のもったいない4冊↓

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生き物が好きだからまあいいよ。「ニュースになったネコ」は2冊目はAmazonで1円でゲットw

うっかりだけれど買って悔いなし↓
だって、表紙が違っていてどっちもかわいいから。

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「鴨川ホルモー」面白いですよ!

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続編もかよ。なんてこったい。


・・まだまだあるのですが、さすがにこの辺で・・・と言いつつ


オマケ
オットの本棚。「クッキングパパ」がずら~っと・・・

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なのにしょっちゅうこれ↓を買う。

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そしてこの間までこれも本棚にずら~っと・・・何故だ?!
というわけで、強く説得して「コンビニ本」は処分することに決定しましたw スペースは大事。

も一つオマケだ、溢れ出すSF愛

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あきらとさん、楽しい企画をありがとうございます。

本好きなのですが、好きすぎて語りだすと暑苦しくて結果自分で自分の記事に引きます。めったに投稿までたどり着けませんw 本棚の写真を載せてキャプションのように書く方法、私にはありがたいです。

とはいえこの記事もとてもキャプション程度とは言えず、暑苦しい自覚十分あります(;^ω^)




お読みいただきありがとうございます。楽しんでいただけたなら嬉しいです😆サポート、本と猫に使えたらいいなぁ、と思っています。もしよければよろしくお願いします❗️